日本語ラップ、日本語ヒップホップに目がない、そんな私が愛してやまないラッパーが、先日観戦した国内最大級のMCバトル大会「SPOTLIGHT」で見事優勝。
このタイミングで記事を書かずしていつ書くというのだ!
俺の都合だ、俺の勝手だ、呂布カルマ!
呂布カルマ
ヘッズなら誰でも知っていることだけど軽くおさらい。
・名古屋出身のラッパー(生まれは大阪)
・芸大出身と言う異色の経歴。
・人気番組「フリースタイルダンジョン」の二代目モンスター
・レーベル「JET CITY PEOPLE」代表
僕の言葉で呂布カルマを一言で言うと、「異彩」!
出で立ちや、書くリリック、MCバトルでのワードチョイス全てが唯一無二かなと。
ラッパーが数多くいる中で、ここまで代替が効かないラッパーはいない。
呂布カルマっぽい曲を聴きたければ、呂布カルマを聴くしかない、そんなオリジナリティ!
彼の人間性、形だけのラッパーといかに違うかはこの動画に一番表れていますね!
オタク IN THA HOOD : 呂布カルマ
そもそも、ラッパーって悪かったり、尖った格好をするのが王道。
それがダボダボなパンツだったり、ブリンブリンなアクセサリーとかの不良ファッションだったりするわけです。
しかし、彼はオールバック、柄シャツ、サングラスっていうチンピラライクなファッション。
でも、ちゃんと悪い格好っていう軸はぶらしてないですよね、ファッション1つとっても既に独自の解釈をしているんですな。
呂布カルマの凄さ
大谷翔平のあれと同じ感覚ですね。
それは、MCバトル(フリースタイルバトル)と音源です!
バトルシーンでは
まず、ここで言うまでもないですが、ありとあらゆる大会のタイトルを持っている超実力派!
先日開催されたSPOTLIGHTでも名だたる強豪をなぎ倒し、優勝を獲得。
というか、見る人が見たら分かるかと思いますが、このメンツでの優勝は相当ヤバい!
僕が思う彼のバトルの際の凄さを列挙するとこんな感じかな。
・論破力が凄い
そもそも口喧嘩が強い、韻を踏むためだけに適当な言葉を吐くMCはまず勝てない
・ビートアプローチが天才的
バトルで流れるビートが初めて聴くものでも、完璧に音ハメができる
・ワードチョイスが独特
MCバトルで使われる頻出するワードはあまり使わない
そもそもバトルでの口癖がない、これってかなり珍しい
・パンチライン量産しちゃう
勝負の流れを一気に変えるキラーフレーズが頻出
名言発生頻度はジョジョ第一部と肩を並べる
・韻もかなり踏める
これ見よがしではない、細やかな韻の踏み方をする
踏めるけど、意味なく踏みすぎないそんな美意識
今後、呂布カルマのバトルを観る際は、この点を意識すると面白いかも!
ちなみに、過去のインタビューでは、
ボロクソ言った相手に「もう二度と戦いたくない」って言わせるのがバトルだと思う。
なんて強者だからこその発言も!
音源では
彼は音源面でも頭一つ抜けてます!
そもそもラッパーは「リアル」を重視していて、だからこそ多くのラッパーは実体験や実行動をリリックとして書き、作品にするわけです。
具体性が大事で、良い音源は聴いているとその光景が目に浮かぶんです。
しかし、あくまで所感だけど、呂布カルマはその次元を超えて、人間の心の中の心象風景まで「具体的に」音に昇華して、リスナーの目に浮かべさせることができる様な感じがします。
抽象概念を具体的な言葉にできる稀有なMCという表現がしっくりきますね!
これはある種「宗教」や「哲学」に近い。
彼の音源は、ある種洗脳に似た中毒性がある、やはり呂布カルマは「教祖様」!
ちなみに、代表曲はこれかな!
youtu.be
そして、そんな呂布カルマの高クオリティなアルバムで特にオススメなのがこの2枚!
もう何回聴いたか分からない!
個人的に一番好きなアルバムはこれ!
人生やってられない時に聴けば、明日を生きる活力をくれること請け合いです!
そして、呂布カルマとしての集大成がこのアルバム!
どこを切っても呂布カルマ汁が染み出る超名盤!
ちなみに、「SUPERSALT」はサインしてもらいました!
「発売日に買いました」と言うと、「お、ありがとう」と呂布カルマ。
SPOTLIGHT終了
15:00から会場の長丁場
超豪華なメンツ、ここまで名うてのMCが集まったバトルとライブはなかなか見れない数々のラッパーに握手と写真撮ってもらった
優勝は呂布カルマ
偶然帰りに会えて事前に持っていたCDにサインしてもらった、任務完了、今から出るぜリングサイド#SPOTLIGHT2018 pic.twitter.com/Xpt9WGfATJ— ビットコルレオーネ a.k.a 徒然ブロガー (@bit_corleone) 2018年11月25日
呂布カルマ
過去のインタビューでは、
HIP HOPは社会的にちゃんとできていない奴が才能だけで食っていける、数少ないジャンルのひとつだと思う
ネクタイを巻くたくないから吐くライム、社会のレールから外れた無限の世界で妖しく光り続ける孤高の存在。
HIP HOPが苦手だという人も是非聴いてほしい、彼はすでに「呂布カルマ」というジャンルで活躍しているのだから!
ではでは!