評価システムは前回と同じです。
まずは、GADOROから!!
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GADORO
韻 9
ライミング能力に特化した攻撃性が高めのMC。
敗北を次の糧にし、貧困を生き様で昇華させ、苦難を血の通ったライムに変える。
以前紹介したT-Pablowとも被る紹介の仕方であるが、圧倒的に違うのは彼にクルーはいない。
死ぬまで孤高のリベンジャーなのである、文字通り己の才能・努力・マイクのみで這い上がった。
運の要素などない、GADOROは勝つべくして勝っている。
最新アルバムも最高!
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Mol53(現在:RAWAXXX)
韻 6
フロウ 10
バイブス 8
ワードチョイス 10
DOPE 10
総評 S-
見た目は小柄で、オーソドックスなB BOYファッション。
しかし、一度マイクを持つと、バトルシーンで最も黒いバトルをする。
HIP HOPはブラックカルチャーという大前提を思い出させてくれるMC。
スタイルは内容重視、意味のない韻は踏まず、変態的とも言えるビートアプローチと音ハメを見せる。
十人十色のビートアプローチがあるが、Mol53のラップを見た後は、相手のラップは基本的に格下に見えてしまうこと必至。
ディスも痛烈で、芯が座っていないMCでは相手にもならない。
HIP HOPシーンの、怖い部分、黒い部分、行儀の良くない部分などダークサイドを司る存在で、その黒い引力の真ん中でMol53は今も言葉を吐いている。
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CIMA
韻 6
フロウ 6
バイブス 10
ワードチョイス 8
熱 10
総評 S-
韻は踏む、フロウもする、でもCIMAより上手い奴もいる。
では、何故強いのか、圧倒的なパワフルさがあるからだ。
原チャリでこなれたコーナリングを見せている奴を見た後で、V8エンジンの車がガードレールをこすりながらカーブしているのを見て、「どっちのが楽しかった?」って聞かれる感覚。そもそも、熱量が桁違い。
幾多のバトルをくぐり抜けた経験が裏打ちされる落ち着き、ぶれなさを持ち、相手がどの手法でこようが自分のスタンスを保てるメンタルを持つ。
ラップが上手いというよりも、「勝負強い」という言葉がしっくりくる。
関西が産んだ生粋のハスラーなのである。
晋平太
韻 10
かなりフレンドリーな感じだった、身長は低かったが、ステージの上では誰よりもデカい、彼が歩いた後ろがバトルの歴史となって残っている。
スナフキン
韻 9
フロウ 9
バイブス 7
ワードチョイス 8
グルーブ 10
総評 S―
ヒップホップを全く知らない人でも思わず腰を揺らしてしまうほどの中毒性を持つ。
まさに、人間の本能に訴えかけるのだ。
フリースタイルバトルを人に勧めるなら、まずスナフキンから見せるのが良いかもしれない。
MU-TON
韻 6
初めてバトルを見た時は、ブッダブランドを連想した。
今、MU-TONを筆頭に新しい時代が始まろうとしている。
MU-TONの今まで培ってきたラップスキル、生き様をまるで絞りきったかの様な1枚。
彼の優勝を祝って、ヘッズなら買ってあげてください。
もっとデカくなってもっと楽しませてほしいなぁ。
TK da 黒ぶち

希少種である早口ラップの使い手。
何故少ないかというと、 そもそも高度なスキルが求められる、ある程度のレベルまで行くと早さ=強さではなくなる、 パンチラインが埋没してしまうなどが理由として挙げられる。 その希少種の中でも、最も腕が立つのがTK。
早いが正確なテンポを保ち、聞き取りやすいライムをかます。
韻も細かく踏み、感情の高ぶりがバイブスとなりよりテンポを早める。
早口ラップは、色物ラッパーも出やすいジャンルであるが、その中でも最も王道のフリースタイルを行う。
Lick-G

その中の1人がLick-G。
そして、遂に近年最終形態に達した。
彼を倒すことは、ジャイアントキリングであり、モンスターハントに他ならない。
ふぁんく
韻 8
的確にビートにまたがり、ラップをする、この時に言葉の継ぎ目もなく流れる様にラップするのが彼の特徴。
しかし、ガチガチの勝負ラップでも高度にユーモア要素を混ぜてくるあたり、やはり関西を代表するラッパーなのだ。
2019年はふぁんくの年になるのではと個人的には思っている。
自分が好きなMCを見つけるとバトル観戦がもっと楽しくなりますよ!