仕事はやりがいか、お金か。どちらを優先するべきか、これは永遠のテーマです。
ちなみに僕はバチバチに「お金」で仕事を選んでしまった、俗っぽさ満点の人間。

・職業を選ぶ際に、気にすべきこととは?
という人にむけて書きました。
この記事を読んでくだされば、

やりがいは時としてお金に勝ります。しかしそれは生活費を稼ぐことができた上での話。
生きていくのに十分なお金を稼いだ上で、はじめてやりがいを追求するべき。極端に厳しい表現をすると、生活費がある人しか、やりがいを追求する権利はない。
現代には「やりがい搾取」なる言葉があります。
やりがいという少し捉えどころのないものを植え付け、僕らの時間や労力をむしり取ってくる会社が多く存在しています。
貧困の指標である「相対的貧困」のライン。家族三人で手取り17万円。一人暮らしなら、額面で13万円弱。

この記事のまとめ
- 給料は、業界で決まり、その中の会社で決まる
- 生活費+数万円も稼がなけい仕事であれば、やりがいを追い求めるのはかなり危険
- 会社で安定した固定給を確保し、副業でやりがいを追い求めるべき
記事の前に自己紹介!

・一浪・一留を経て難関国公立大学理系を卒業→大手ブラック企業→超大手企業
・AbemaTVのオファーを受け、ひろゆきと討論しました ・20代で貯金1,300万円達成
やりがい、お金、どちらを目指すか
働く上で、誰しも一度は考えてしまうテーマ。
お金か。やりがいか。どちらを優先して働くべきか。
ちなみに僕はお金派。正確には完全にお金で、就職先を選んだ。そんな男。
過去に世界で一番稼いでいたアスリートが、ボクサーのフロイド・メイウェザー・ジュニア。異名はMoney、金の亡者ってことらしい。
この精神。僕も完全にMoneyの匂いに寄せられて、新卒の会社を選択。
給与が高い業界を受けて、内定5社もらった中で最も平均年収が高い会社に就職。お金の甘い匂いに誘われた、僕はカブトムシ。

しかしビタビタにお金で選んだ弊害もあった。新卒で入社した会社の人間関係を全く考慮せずに入ったせいで、とにかく嫌いな人が多かったですよね。
仕事も興味がない内容でした。やっていても楽しくない。「早く土日にならないかな」、この言葉を何度言ったか分からない。
そんな経験もあり、過去記事では「お金」よりも「やりがい」で仕事を選ぼうと書きました。
今もこの気持ちにブレはありません。しかし時間が経ってみて、多少の条件付きになる気もしてます。
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この表現が一番、嘘がない。
- 年収700万円、やりがいMAX
- 年収950万円、仕事中はツラい
この二択なら、前者で良いと思います。それなりに生きていけるし、働きがいもある。
- 年収150万円、やりがいMAX
- 年収400万円、仕事している間は地獄
しかしこの二択になるとどうでしょうか。これなら後者を推してしまいます。
やりがいを追い求める。これは今の日本では、貴族にだけ許された遊び。生きていくのに問題ない人だけが取れる選択肢。
やりがい搾取のエグさを知る
恐ろしいことに、今の日本には、「やりがい搾取」なんて言葉があります。
この言葉はグロい。スプラッター映画よりも、はるかに破壊力がある。
雇用主が従業員に、

やっていることはほぼ洗脳。不当に安い給料、劣悪な環境、過重労働させることを指します。
- 飲食店
- アパレル定員
- 美容師
- アニメーター
- 介護業界
- 塾講師
ここらへんは特に要注意。いずれも人気の職業ですし、知名度も高い。
しかしここが怖いところ。知名度があるから、人気があるから、なりたい人が多いから、と言って給料が高いなんてことはない。

この一文。これだけでも良いから覚えてほしい。絶対にいつかあなたの身を助けるから。
平均年収の低い業界の大手の会社の役員よりも、平均年収の高い中小企業の平社員の方が給料が高い。こんなこともザラにある。
同じ業界でも中小の会社の役員よりも、大手の企業の平社員の給料の方が高い。こんなこともザラにある。
平均年収ワースト業界TOP10
- 家電量販店
- 旅行会社
- 警備業界
- ブライダル
- 飲食業
- ビルメンテナンス
- 飲食業
- アパレル
- 介護業界
- 人材派遣
ここらへんは稼げない業界。こういう業界は給料が低い。だから「やりがい」という曖昧なものを植え付けてきます。
低賃金で過剰に働かせる。そこの経営者も社員に対し、情報を遮断し、貧しい生活を強いることも多いと聞きます。



心理学のバイブル「影響力の武器」にも書かれている、人間の基本的な心の動きです。
高級な商品を買う。多少不具合があっても、「高いから良いモノなんだ」と信じ込む。
自分から望んで入った会社。ブラックで給料が安くても、「自分が選んだ会社なんだから絶対に素晴らしい場所だ」と盲目的に信じてしまう。
やりがい搾取はエグい。その会社のトップが、一生懸命に頭を使って、なんとかこき使おうとしてくる。
仕事も忙しく外部の人と接する機会も少ない。「コミットメント」の心理作用で、自分で自分の選択肢を狭めてしまう。
優先すべきは、最低限のお金である
やりがいは確かに大事。しかしそれは最低限のお金を確保できてから。

これは完全に人によりますが、自分の月の生活費を下回らないのは最低条件。


まずは自分が生きていくのにいくらお金が必要かを計算してみましょう。最悪貯金はできてなくても良いですが、生活費も稼げないのは絶対にダメ。

1ヶ月の生活費は?
- 家賃:52,000円
- 水道:2,500円
- 電気+ガス:10,000円
- 通信費:8,000円
格安SIMとWi-Fiルーター - Netflix:800円
- ブログのサーバー代:1,000円
- 食費:30,000~40,000円
基本は自炊、飲み会の有無で増減 - その他趣味費:30,000~40,000円
書籍代、映画代、美容院費、気になったものの体験代など
15万円もあれば、生きていくことはできる。僕はどんな仕事しても、とりあえず手取り15万円は下回りたくない。
他にも参考にしたいのが貧困率。相対的貧困率という割合があります。
ざっくりいうと、収入が中央値の半分以下だったら相対的貧困。
貧困の指標である「相対的貧困」のライン。家族三人で手取り17万円。一人暮らしなら、額面で13万円弱。
つまり独身の一人暮らしで、13万円稼げていないと、相対的貧困という扱いになります。



就職したての若い頃は、稼げなくてもそこまで構いません。
大手企業に入った人でも、初任給はだいたい20万円。手取りで16〜17万円くらい。やりがいを求めて仕事についた人と、そこまで収入に差はない。
しかしその後に大きな差がつきます。平均年収が高い業界や、大きな会社は、年齢を経るごとに給料が基本的には右肩上がり。
一方でやりがい搾取をされている会社は、給料が全然上がらない。上がっても、微々たる額。
望んでいても、結婚をするのはかなり難しい。相手の稼ぎに期待するしかない。同世代にも劣等感を感じて生きることになる。
将来どんな社会人になりたいか。そんなキャリアプランが明確にあって、そのためのステップとして、一時的に身を置くなら問題ないです。
しかしやりがい搾取される会社に長期間にわたって所属するのは、ただの思考停止した自虐行為。
せっかくなら搾取する側に回りたい
搾取するか、搾取されるか。結局のところ、この2種類しかありません。
どうせなら、搾取する側に回りたい。

色々な考え方はあると思います。
自分で会社を経営して、人を使う側に回るのもひとつ。しかし難易度は高い。
自分の所属している会社から、メリットを享受しまくる。一番手っ取り早いのがこれ。
- 固定給
- 福利厚生
- 業務経験
このあたりを享受しまくる。会社を踏み台にする。
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業務経験と聞いて、「なんやねん、仕事すんのかい」と思った方もいるかもしれません。
それはそうなんですが、業務経験を通じて、自分の市場価値を上げるのです。
他の会社に転職したくなった際に、より高い年収をもらえるように自分の価値を上げておくのです。

生活費+数万円の固定給をまずは確保する。ここは死守。
そして副業などで、やりたいことをしてみましょう。稼がなくても生活に支障が出ない状態にしておくのです。



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まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 給料は、業界で決まり、その中の会社で決まる
- 生活費+数万円も稼がなけい仕事であれば、やりがいを追い求めるのはかなり危険
- 会社で安定した固定給を確保し、副業でやりがいを追い求めるべき
サラリーマン生活をより豊かにするための情報に特化し、ブログの記事を投稿しています。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めております。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!