今この瞬間を生きている。というか生きているつもり。実は全然そんなことはない。
生きている中で、半分以上の時間を、「今やっていること」以外のことを考えているんです。この前してしまった失敗とか、明日起こるかもしれないトラブルとか。
先のことを考えたり、過去を振り返るのは良いことですが、大事なのが今この瞬間。人生の優先順位は、いつだって今なのです。

今が変わるから、未来が変わる。今も変わらないなら、未来も変わらない。
最新の脳科学および心理学によると、今として体験される時間は2.5秒。
つまるところ、人生は2.5秒の繰り返しなんです。理想通りの人生を歩むか、満足のいかない人生として終わるか。全ては、今の2.5秒次第。

・これから先が怖くて、行動する気になれない
という人にむけて書きました。
最初に結論から!
この記事のまとめ
- 人は今に集中できておらず、未来と過去のことを考えている
- 人が今と知覚できるのは2.5秒だけ、この2.5秒だけ全力を尽くそう
- 一発逆転を狙ってはいけない、小さい成果を積み重ねて理想の人生を目指そう
人間は今に集中できない中毒
僕らは今に集中できていない。今この瞬間よりも、起こるかもしれない未来のことにビビっている。過去に起きたことを、くよくよと悔やんでいる。
僕もそう。これからの人生で起こるであろうことに怯えています。まだ髪の毛あるのに、いずれハゲるのではとか勝手に怖がってたりするんです。
ライブとか旅行とかで、自分の目で見るのではなく、スマホで動画撮っている人も今を生きていない。未来のいつか見るかもしれない自分のために、今の瞬間を無駄にしている。
人間は今を生きているのに、意識しないと今を生きれない悲しい生き物なのです。
とあるセミナーで知りました。働いている時間のうち「今やっていること」以外のことを考えている割合はなんと47%なのだそう。
就労時間のうち、47%。シビれるぜ。

とにかく僕らは今に集中していない。だから生産性は低くなってしまう。
そもそも人ってヒマになると不安になってしまう、これ僕の実感。これからの人生のネガティブな側面ばかり見てしまう。
未来は必ずしも全て明るいとは限らない。暗い部分も存在するし、その暗い部分に目を向けてしまう。
人は「今」しか生きれない。期間限定セールなんかの比じゃない。人生の貴重な瞬間を失うなんて、あまりにももったいない。
今を噛み締めることなく、時間はただただ流れていく。人生の源泉かけ流し。なんとかせねば。
長期的な視点を持つべきではない
これはおそらく短所なんだけど、僕は長期的な視点が全くない。人生で先のことをほとんど考えていない。というか考えれる能力がない。
ただこれはこれで良いかなと、この歳になって思うんです。だって消去法的に、今この瞬間に意識が向く確率が上がるから。
未来はあまりにも変数が多い。プロの経済学者でも、経済の動向を100%正確に当てることは不可能。
いつ天変地異が起こることも限らないし、これから何が流行るかも分からない。どんなイノベーションが出てくるのか、想像もつかない。
一寸先は闇ならぬ、一年先は霧。人生において、先のことなんかまるで分からない。だから先のことを考えすぎても、正直仕方ないと思うんですね。
ゴールからの逆算、これはOKだと思います。
将来のゴールを決める、自分の理想の姿を決める。そこから逆算して、今すべきことを理解する。
結局今をどうにしかしないと、人生はどうにもならない。先のことを考えるのも良いけど、変化が起き始めるとしたら今この瞬間しかありえない。

先のことを考えるのであれば、僕らが目指すべき方向さえ分かっていれば、それで問題なし。
2.5秒だけで良い、本気になろう!

こんな方も多いのではないでしょうか。分かります、そんなにすぐに変われたら苦労はしませんよね。
ここで参考として出したいのが、「エフォートレス思考」。
僕の人生のバイブルである「エッセンシャル思考」の作者グレッグ・マキューンさんの新作。待ってました。
- 目標に向かって努力しているのに、なぜかうまくいかない
- 走っても走っても、ゴールに近づかない
- やりたいことがあるのに、エネルギーが足りない
- いったいどうして、何もかもこんなに大変なんだ?
と日々悩んでいる人にとっての特効薬的な紹介されていましたが、まさにその通り。
この本の中でも、目の前のことに集中する重要性が書かれていました。
そもそも僕らは日々の生活の中で、どれだけ物事を見つめて観察しているのでしょうか。情報過多の毎日、目の前のことに集中することが徐々に難しくなってきています。
見ているつもりでも、見えてなかったり。その場に入るけど、心ここにあらずだったり。話をしていても、本当の意味で聞いていないことってあまりにも多い。
難しいのは、話を聞くことではない。話を聞きながら、その他のことを考えないこと。難しいのは、その場にいることじゃない。そこにいながら、過去の出来事・未来の予定に気を取られないこと。
最新の脳科学及び心理学によると、今として体験される時間はおおよそ2.5秒。

こう言っても過言ではない。
白目を剥きそうになる大きな成果。これも突き詰めれば、この小さな現在の繰り返しに過ぎません。
2.5秒の時間があれば、僕たちは注意や意識を切り替えることができます。
スマートフォンを置く、ブラウザを閉じる、深呼吸する、もしくは新しいことを始める。本を開く、ランニングシューズを履く、ノートを開きペンを握る。
逆に同じ2.5秒でも、無駄な行動をしてしまうこともありますよね。世の中の優れたIT企業は、この2.5秒の重要性を心得ています。敵ながら天晴れ。
何とかして僕らの注意を獲得しようと、日々企業努力を重ねています。最近のサービスが、とても小さな単位で提供されているのはこのためなんですね。
140文字のTwitterや、FacebookやInstagramの「いいね」。スクロールして、一瞬で概要を把握できるニュースサイトなどまさにこの典型。
短時間で享受できる娯楽のはずが、人生を侵食してきています。ちょっとした動作なので、特に時間を無駄にしているようには感じません。ここら辺が、かなりの強敵です。
ほんの数秒の事と思ってしまう。しかしそうした行動を積み重ねると、何もやり遂げることができなくなってしまう。
無意味な2.5秒の積み重ねが、人生からチャンスを奪っていく。今この瞬間の時間の使い方を変えれば、その後の行動も変わります。
とりあえず2.5秒だけで良いです。まさに、今の、この2.5秒。ここだけ本気を出しましょう。理想の自分に近付くと思える行動を、この2.5秒だけしてみましょう。
最高の2.5秒 × ∞ = 理想の人生。これが現代の方程式。
できない人ほど、一発逆転を期待しがち
理想通りの人生を歩む、これだけ聞くとめちゃくちゃ華やか。でもそうなる為には、泥臭い努力は欠かせません。
泥も啜ることなく、成功を掴もうなんて虫がいい話。しかし人は時として、一発逆転を狙いがち。
確かに一発逆転は世の中に存在しますが、滅多にはお目にかかれない。まぁレアだからこそ価値があるのですが。
ちなみに宝くじの還元率は45.7%。分かりやすく言うと、

ってこと。裏を返せば、5,430万円は吸い上げられる。
世の中に上手いだけの話はない。一発逆転は確率が低い上に、再現性もない。おまけに搾取までされている。
とにもかくにも、小さくコツコツしていくのが結局一番良いんです。
格闘ゲームでも、大技を決めて一気に勝つのって難しい。小さい技を積み重ねて勝つ方が意外と手っ取り早かったりする。
あまり麻雀は詳しくはないのですが、過去に友人から麻雀を教えてもらった際に、

と教えてもらいました。
このふたつは麻雀では一番簡単な役。大きな役ではなく、小さくても点数を稼ぎやすい役を狙っていくのが堅実な攻め方らしいんですね。
どんなことでもすぐに効果を求めてはいけません。まずは今の瞬間にできることをする。そしていずれ来るであろう成長に備える。
サボって、人生のどこかで、帳尻を合わせようとするのはオススメできません。そんなことより、小さなことでも良いので、今汗をかきましょう。
男なら一度は読むべきマンガ「カイジ」でも、班長が言ってた。

良いですね。臓腑の最も深いところでしっかりと味わい、転がし、体に染み込ませましょう。
今だけ、今だけ。この2.5秒だけ。
一番簡単な訓練法は、まずは朝起きること。眠くて布団から出られない時でも、その2.5秒だけ頑張ってベッドから抜け出す。

小さい成果でも良いので、積み上げていきましょう。デカい博打よりも、小さく賭けていく。
船、馬、チャリ、そのどれでもねぇ。まず走らせたのは右手のペン。僕はそうやってこのブログ書いてんぜ。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 人は今に集中できておらず、未来と過去のことを考えている
- 人が今と知覚できるのは2.5秒だけ、この2.5秒だけ全力を尽くそう
- 一発逆転を狙ってはいけない、小さい成果を積み重ねて理想の人生を目指そう
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!