せっかく長時間かけて話しても、自分の話を覚えてくれていない。相手を説得しても、なかなか首を縦に振ってくれない。
こんな瞬間は誰にでもあるはず。でもこれは仕方のないこと。人はすぐに忘れてしまってしまう生き物だから。
ならばどうするべきか。脳にこびりつく言葉を使う。パンチラインを作る。そう、相手の印象に残るフレーズを言わないといけないのです。
人の話は忘れてしまっても、僕らはインパクトがあったり、キャッチーな言葉は覚えている。それが何年も前でも覚えている。
つまり問題は僕らのワードチョイスにあるんですね。相手の心に刺さる言葉を発信できる様になりましょう!
・説得力がないと言われることが多い
という人にむけて書きました。
最初に結論から!
この記事のまとめ
- 人を説得するには、印象に残る言葉を使わないといけない
- 会話でパンチラインを作ることを意識する
- 言葉をうまく使えた人は、現代社会において圧倒的に有利
説得しても、話しても、なかなか覚えてくれていない
僕らが誰かに大事な話をする。集めた情報を使って、相手を説得する。準備した資料を使って、話を聞いてもらう。
しかし後日になって、再度話してみると、あんまり覚えてくれていない。あれだけ時間をかけたのに、ムダになった。こんな経験誰しもあるはず。
考えてみれば当たり前かもしれない。そもそも自分と相手の温度感が違う。僕らにとっては重要なことでも、相手にとっては興味・関心が薄かったりもしちゃう。
相手にとって、言ってしまえば、どうでもいい内容。この内容をどうやって覚えてもらうか。
相手にとって、関心ごとの薄い件でも、どうやってしっかり説得できるのか。答えはシンプル。
長い言葉とか、時間をかけた説得は却って逆効果になったりすることもある。短く、強い、そんな言葉で相手の印象に残らせるんです。
ダラダラしても仕方がない。短い言葉で、的確に、相手を仕留める。
色々書きましたが、僕らも偉そうなことは言えません。だって覚えていない人の話なんて山ほどあるから。
人間はそもそも忘れてしまうがデフォルト。人の話で覚えているのは一部。しかも相手が覚えてほしいと思っていない部分だけ覚えているって場合もある。
とMr.Childrenの名曲「Tomorrow never knows」で歌われていた。しかしMr.Childrenって大人になってから聴くと、もっと沁みるな。
ちなみにこの曲を作った当時の桜井和寿さんは僕よりも年下だった。なんとも言えねえ。
起伏のない話や、印象に残るフレーズのない会話は、僕らもまた覚えていない。これが普通。
パンチラインが僕らには必要なんです
相手に刺さる表現を生み出したい。強いフレーズ、印象に残る言葉、時間が経っても思い出せるワード。
みたいなやつ。なんでか知らんけど、めっちゃめちゃ覚えている。
僕が好きでたまらないもの一つに日本語ラップがあります。
20代の頭にハマり、今ではもうズブズブ。最近でこそ行けていませんが、ライブやバトルの大会に足繁く通っていました。
と馬鹿にしているそこのあなた。それは大間違いです。
日本語ラップとは、高度な言葉遊びであり、リズムや音の響きによって決まる大喜利なのです。
あんまり書くと長くなるので、詳しくは過去記事を見てほしいんだな。
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そんなラップの統語で、パンチラインという言葉があります。
パンチラインとはざっくり言ってしまうと、「インパクトの大きなフレーズ」・「相手の印象に残る決め台詞」。
これもパンチライン。ラップを聴かない人でも知っているくらい。
これは日本語ラップ好きなら絶対に知っているであろうパンチライン。
ちなみに僕の洗濯機はあろうことかドラム式。全く洗濯機を干さない僕なりのHIP HOP。
ちなみに英語で書くと、Punch line。意味は「 (ジョークなどの)聞かせ所、さわりの言葉、おち」。
僕の大好きな映画のひとつである「コーヒー&シガレッツ」。
なんてことのない会話劇が繰り広げられるオムニバス映画。ハマる人には、ゲキ刺さりする緩い映画です。
その中の会話で出てきたのが、
記事内の画像は「IMDb」から引用
以上、余談でした。
キャッチーな言葉は脳にこびりつく。僕らはそんなパンチラインを生み出さないといけない。
最後に日本語ラップにまつわるパンチラインをご紹介。と言っても、リリック(曲の歌詞)でも、MCバトル内で出たフレーズでもない。
SHINGO西成という大阪西成区出身のラッパーのライブのMCで聞いた名言です。
https://hardestmagazine.com/archives/1104より引用
SHINGO西成はいい意味でコテコテの関西人。話が面白いし、リリックもユーモラス。関西を代表する凄腕のラッパーなんですね。
西成にはこんな風に壁にアルバムのジャケットがあったり、まさに地元を代表するラッパー。
西成では屋外でお酒を飲んでいる方を多く見かけますが、「オープンカフェ」と称していました。結構おもろい。
そんなSHINGO西成のライブ。次はライブで盛り上がる曲、そんな時のMCで、
結構昔に聞いたのに、いまだに覚えている。脳から離れない。
ちなみにこのMCの後に出てきたのが、「かかってこんかい」って曲。気分がアガるから聴いてみてね。
パンチラインを作ってみよう!
パンチラインを僕らも作りたい。的確に相手に刺さる言葉を僕も使いたい。相手のアゴにクリーンヒットさせてやりたい。
僕が最近読んだ中で、非常に面白かったのが「言語化力」って本。
分厚いキャリアガイド本、海外の大学で取得するMBA、仮想通貨、最先端のAI、5G、こんなん関係ない。自分の人生を切り拓くのにこんなん関係ない。
では何が大事か、それは「言葉」なんですね。
誰でも簡単に意識せずに日常的に使っている「言葉」こそが、僕らの価値を明確にし、願いを叶え、僕らを成長させるたった一つの、そして最強の武器。
これがこの本の骨子ですが、とにかく面白い。言葉というツールの使い方、そして言葉が持つ可能性をこれでもかと教えてくれます。
コミュニケーション能力を伸ばす自己啓発本よりも、よっぽど人との接し方を学べます。
もっと早く読めば良かった。僕みたいにブログを書いている方、SNSで発信をしている方、仕事で資料作成をする場面が多い方などにはおススメです。
ちなみに作者の三浦 崇宏さんは博報堂出身で、現在はThe Breakthrough Company GO(東京都港区)の代表取締役を務めるPR・クリエイティブディレクター。
そして本を読んでいて、ひしひしと伝わるのが、三浦 崇宏さんも日本語ラップ好き。この本の中でも、パンチラインって表現が使われていたり。
三浦さんはメディアでインタビューを受ける時や企画書を書く時など、常にパンチラインを残すことを意識しているのだそう。その攻め方なかなか流石です。
手がけたネットの記事やTwitterでバズる様に最低限気をつける。そしてその方法を4つ挙げていました。
これはまさにパンチラインのレシピと言えるでしょう。
パンチライン製造法
- 「短くシンプル」か
- 「意外性」があるか
- 「学び」があるか
- 明日から「すぐにやれる」か
もし何かフレーズを作りたい際は、この4つのポイントを意識してみましょう。
ちなみに僕もこれまでパンチラインを残してきました。そのパンチラインとは、
というもの。
実は僕は過去にABEMA Prime(アベマプライム)より、オファーを受けてゲスト出演したことがあるのです。あのひろゆきともディスカッションしました。
その際に僕が言ったのがこの言葉。ABEMAディレクターの方に、「面白い表現だ」と褒められました。
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言葉を上手に伝えられると、人生を有利に進められる
人に気持ちを伝える。そして人に動いてもらう。その為に必要なのは「言葉」。
「口先だけ」という表現は、悪い印象あります。しかし「口先」もない人に何があると言うのか。
口から発し、文面に残し、人に影響を与える。言葉を上手に使える人が現代社会においては、莫大なメリットを手にすることができるのです。
目は口ほどに物を言う、確かアイコンタクトで伝わることも多い。しかし目で訴えても、言葉の持つパワーには勝てない。
僕らは言葉の戦闘力を上げていかないといけない。相手に刺さる表現をしないといけない。
今は誰もが発信できる。大量のデータと情報が、日々僕らの脳に流れ込んでいる。ちなみに僕らが1日に受け取る情報量は、江戸時代の人たちの1年分なんだとか。
そんな情報大洪水の中で、僕らの言葉を覚えてもらわないといけない。そもそもハードルが非常に高い。
誰かに伝える。その誰かは好きな芸能人のSNSを見たり、お気に入りのYouTuberの動画を見たり、本を読んだりする。
能動的に摂取している情報を相手に、僕らの言葉は戦っていかないといけない。そうしないと忘却の彼方に行ってしまい、僕らの話は忘れられてしまう。
アイドルのSNS、お気に入りのYouTube動画、好きな本、趣味で新たに得た情報、そして僕らの言葉。その誰かの脳内でバトルロワイヤルをして、僕らの言葉は最後に立っていないといけない。
かなりの無理ゲー。できることはひとつ。僕らの言葉を強くすることのみ。
言葉をうまく使える人が、圧倒的有利な立場に行ける。これは想像に難くない。
って人には、「伝え方が9割」という本がおススメ。
めちゃくちゃ人気だったから、表紙を見たことがある方も多いはず。
心を動かす言葉には法則があり、料理のレシピの様に誰でも再現できる。そしてそのレシピを余すことなく教えてくれるのがこの本。
本の厚さの割に、内容の濃さがバグっているので、ぜひ読んでみてください。
ちなみに僕が日常生活でも、使っているこの本に載っているテクニックをひとつだけ紹介します。
それは赤裸々法というテクニック。レシピは超簡単。強い言葉、人の感情を動かす言葉がお手軽に作れます。
赤裸々法とは
- 最も伝えたい言葉を決める
- 自分の体の反応を赤裸々に言葉にする
- 赤裸々ワードを、伝えたい言葉の前に入れる
例えば、「何も考えられない、お腹が空いた」みたいな。単に「お腹が空いた」よりもグッと迫ってきます。
赤裸々ワードの例としては、こんな感じ。
- 顔が真っ赤〜、
- 喉がからから、〜
- 汗ばんでいる、〜
- 唇が震えている、〜
- 頭の中が真っ白、〜
- 息ができない、〜
- 手にじわりと汗が、〜
- 目が合わせられない、〜
- 自分の鼓動が分かる、〜
人に伝えるのが苦手な全ての人に、「伝え方が9割」を読んでほしいなぁって思ったんですね。
否、違うか。
って感じか。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 人を説得するには、印象に残る言葉を使わないといけない
- 会話でパンチラインを作ることを意識する
- 言葉をうまく使えた人は、現代社会において圧倒的に有利
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