台風の影響もあり、土砂降りですが鬱々とした気分など抱えていませんか?
今回は、鬱々とした日や何となく毎日がつまらないと感じる方には是非聴いていただきたい音楽を紹介します。
日本語ラップなんですが、食わず嫌いをしている方にもこれを機にチャレンジしていただければ!
僕が今回紹介するラッパーは・・・
ZORN(元ZONE THE DARKNESS)!!!
葛飾出身の現在29歳のラッパーです。初めて見る人も多いかもしれませんが、彼は日本語HIP HOP界における超偉人なんです。
ZORNは何がすごいのか
自分のハードな生い立ちであったり、どういう風に人生をサバイブしてきたかをその人なりの切り口と言葉選びで語っていく訳です。
自身の決して褒められたものではない人生に胸を張るからこその感動があるんですね。
彼が歌うのは「平凡な人生讃歌」、ありふれた日常を芸術の域にまで高めるその表現力なんです。
今日からうちは三姉妹
おむつ代稼ぐパンチライン
午前9時にコメダで飲むコーヒー
読書をしておかわり注文し
必要なのは少しのゆとり
心の潤い
いやはや。
ZORNのスタイルの変遷
しかし、実は彼は昔はこんなスタイルではなかったのです。
フリースタイルバトルでも数々の好成績を残しています。
特に有名なのは「THE 罵倒」という大会では異例の3連覇。
まさに、ラップモンスターと言うにふさわしい!
ZORNのこの当時の代表曲を聴いてみてください。
間違いなくかっこいいし、ラップも上手い、リリック(歌詞)も良い。
ですが、彼は人生に行き悩んでいるように感じられます。
実際過去のインタビューでは3度の逮捕歴があると言っていましたし、生きている意味みたいなものを模索していたのではとついつい考えてしまいます。
ところが、彼はこの後に、子持ちの女性と結婚。
一気に夫になり、父となり、このライフイベントを契機に彼の作風は少しずつ変わっていきます。
この曲のように何気ない日常や、家族との時間をみずみずしく切り取った曲を作り出します。
なんというか、無の境地にたどり着いたとでも言うような印象を受けます。
最強と言われ、戦い尽くした果てに簡素な飾らない人生を生きた宮本武蔵と個人的には被るところがあるんですね。
ZORNの曲をデビュー当時から遡って聴くと、彼の人生のもがきや葛藤、成長を感じられますよ。
まずはここから
ZORNの「平凡な人生讃歌」に触れることのできる名盤はこの2枚。
僕はこの2枚のどちらかは休日の朝にほぼ必ず聴いています。

- アーティスト: ZORN,Estra,dubby bunny,DJ OKAWARI,A-KAY,Yakkle,OMSB,EVISBEATS
- 出版社/メーカー: 昭和レコード
- 発売日: 2016/10/26
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る

- アーティスト: ZORN,GEBARA,OMSB,Yakkle,dubby bunny,STUTS,O.N.O,Calm
- 出版社/メーカー: 昭和レコード
- 発売日: 2017/09/13
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
最後にZORNのリリックで一番好きなフレーズを。
死に物狂いで掴んだ平凡
小遣い制も悪かないもん
今普通に生きていられて、家族がいて友人がいてというこの生活を今一度見直すことできっと今よりも人生は輝きだすはず!
ではでは!!