こんにちは、ビット・コルレオーネです!
今回は「毎日同じことの繰り返しで退屈だ」と感じている方に向けての記事です。
そんな気持ちを抱えている方に解毒剤となるような映画を紹介しますよー!
次回は音楽を紹介します。
お薦めする映画は
パターソン!
この映画は去年公開された映画で、去年映画館で観た新作では個人的にはダントツで1番でした。
僕は関西在住ですが、関西ではテアトル梅田という映画館のみの単館公開。
この映画館でかかる映画は軒並みセンスが良いんです。
名匠ジム・ジャームッシュ監督の最新作ということと、メタルギアのゲームデザイナーの小島秀雄さんがTwitterで絶賛していたこともあり、休日の朝1の回に鑑賞してきました。
観賞後、思わずパンフレットを購入。
普段パンフレットを買うことは滅多にないのですが、この映画を観た後は久々に買ってしまいました。それくらい当時のささくれ立った僕の心に響いたんですかね笑
以下、 あらすじ(Filmarksより引用)
ニュージャージー州パターソンに住むバス運転手のパターソン。彼の1日は朝、隣に眠る妻ローラにキスをして始まる。いつものように仕事に向かい、乗務をこなす中で、心に浮かぶ詩を秘密のノートに書きとめていく。帰宅して妻と夕食を取り、愛犬マーヴィンと夜の散歩。バーへ立ち寄り、1杯だけ飲んで帰宅しローラの隣で眠りにつく。そんな一見代わり映えのしない毎日。パターソンの日々を、ユニークな人々との交流と、思いがけない出会いと共に描く、ユーモアと優しさに溢れた7日間の物語。
主人公パターソンの1日は以下のルーティン。
起きる→バス運転手の仕事に行く→帰ってきて犬の散歩に行く→行きつけのバーでビールを一杯飲む
この1日が7回繰り返されます。 (休日はちょっと異なりますが。)
はっきり言ってオチらしいオチもなく、伏線らしい伏線もなく、盛り上がりらしいなく盛り上がりもありません。
そう聞くとなにが面白いねんとなってしまうでしょうが、これがたまらなく心に染みる。
だって、人生ってそういうもんでしょ!!
毎日ドラマチックなことが起きる訳ではありません、急に世界の危機とか訪れないし、
自分は実は選ばれし特別な人間だと宣告されることもなければ、宇宙人が攻めてくることもないです。
でも、じゃあ、そんなイベントが起きない日々は無駄なのか、意味がないのかと問われるとそうではないはず。
昨日と大きな差がない今日も自分にとっては大切な日なのです。
でも、繰り返しのように見えてそうじゃない。
8,9割同じように見えても全く同じ日々ってないですよね。
このパターソンもそうなのです。
毎日基本は同じ、でも毎日微妙に異なる出来事が起こるんです。
奥さんがギターを通販で買って始めたり・・・
(ギターが◯日で届くって言うのを聞いて、あれ、今日届く日かもって思ったりもします。)
仕事帰りに詩を嗜む女の子と出会い、会話したり・・・
彼は毎日詩を書いているのですが、この会話の内容からインスピレーションを受けて良い表現が思い浮かぶんですね。
いつも通りに仕事をしていたら、アクシデントが発生。
ちょっと非日常な展開になったり・・・
休日の散歩中に、日本からの旅行者と詩について語り合ったり・・・
おそらくこの2人は今後もう会える機会はないんだろうな
そして、僕が一番好きなシーンがこのブログのド頭の画像ですが、休日に奥さんと映画館に行ったり・・・
書いてみればなんてことない出来事ばかりですが、こういう出来事こそ自分の日々を彩ってくれのではないでしょうか。
僕も平日は決まった時間に起きて、会社に行き、夜に帰ってきて寝る毎日。
繰り返しと言ってしまえばそうですが、駅前に新しいラーメン屋ができているのを見つけたり、お気に入りの雑誌や好きなアーティストのCDが発売されていたり、いつも電車で一緒になるスマホゲームばかりしている高校生の少年が散髪していたり、帰り道に昔の友達に偶然出会ったりとか同じ日なんてものは1日もないですよね。
刺激的なことなんかなくても良いんです。
何か少しでも面白かったり、いつもと違う些細なことにこそ人生を味わうヒントが隠れているということを教えてくれる1本です、自分の人生をもっと愛したくなる映画です。
大味なアクション映画や、感情を揺り動かされるサッカーの試合などの箸休めに是非ご覧ください。
人生捨てたもんじゃないぜ!
次回は音楽を紹介します。
ZORNっていう日本のラッパーです、みんな知ってますかな??
ではでは!!