Are you クリエイティブ?ここで「Yes, I am!」って自信を持って回答できる人は、おそらく100人いても一人くらい。
かくいう僕もクリエイティブ迷子。ブログを始めてもうすぐ4年。書いた記事は500。書くネタを考えるのにも、そろそろ苦労してくる。

と思い始めたのがここ最近。アイデアを閃くのを待つにしても、ただ待っていても仕方がない。それはあまりに運ゲーすぎ。
自分で、自分の、クリエイティビティを呼び起こしたい。それも脳科学に正しい方法で。
仕事で新しい発想を求められる。勉強や研究で、斬新な考えが必要。とにかくクリエイティブであって困ることなんてひとつもない。
僕と一緒にクリエイティブな人間になりましょう。クリエイティブの、クリエイティブによる、クリエイティブのための記事です。

・新しいアイデアが全く出てこなくて困っている・・・
という人にむけて書きました。
クリエイティビティは生産活動に必須
クリエイティブでない創作物はつまらない


まずこれが僕のスタンス。クリエイティブな人間は絶対的に正しい。素晴らしい。代替の効かない人材である可能性が高い。
趣味である映画鑑賞・読書・音楽鑑賞いずれにおいても、クリエイティブな人が作った作品は間違いなく面白い。
エンターテイメントやコンテンツをただ享受するのであれば、クリエイティブは不要です。日本語訳したら、「創造的」になる。創造してないんだから、そりゃいらない。
打って変わって、何かを作るとなると、クリエイティブは必須なんですね。これは「0→1」にする、「1→10」にする、いずれのシチュエーションでも重要になってきます。
クリエイティブがない人の作った作品は、やはりつまらない。どこかで見たことのある焼き直しであることが多い。ちょっとバイアスかかってるけど。Intel入ってる、偏見入ってる。
生産活動やアウトプットには、総じてクリエイティビティが求められる。他の人と被らない為にも、クリエイティブを味方につけておかないといけない。
「車輪の再発明」を避けるために
自分が一生懸命生み出したものでも、他の誰かが生み出している可能性もある。
しかも他の誰かの作品の方が、クオリティが高いことなんてのもザラ。そうなると僕らの作ったものは、他の人からしたら無価値になってしまうんです。
「車輪の再発明」って表現を聞いたことあるでしょうか?
「広く受け入れられ確立されている技術や解決法を、(知らずに、または意図的に無視して)再び一から作ること」を指すための慣用句」と検索したら出てきます。
車輪みたいな便利なツールでも、誰かが既に作成してしまっているなら、それは無価値。


せっかく何かを作るなら、どこか新しい要素を付け加えたい。
大学の卒論なんかと同じ。大枠は被っていても構いません。しかしどこかで目新しさを出さないと、論文としての価値はなかったはず。
英語で「brand-new」という表現があります。「真新しい」という意味です。「new」は「新しい」。
違いとしては「brand-new」の方が、「new」よりも新品度が強めって感じ。
アイデアにせよなんにせよ、どうせ生み出すなら、「brand-new」を目指したい。その為にはクリエイティブでありたいところ。
脳科学的見地からみたクリエイティビティ
そもそもクリエイティブとは何なのか?

とそろそろなっている方もいるかもしれません。はい、分かっていますよ。
ここからは脳科学的にクリエイティブというものについて考えていきます。
僕はアラサーですが、「脳科学ど真ん中世代」なんです。そんな世代はないのですが、今僕が用語として作りました。クリエイティブでしょ!?
最近ではめっきり見なくなりましたが、僕が中学生の頃は茂木健一郎大ブームでした。「アハ体験」なんて言葉が生まれたのもこの頃。
「脳科学的に正しい勉強方法を紹介します!」なんてテレビ番組でも、当時は頻繁に放送されていました。
人生初受験の高校受験を目前にした僕は、かじりつく様にそんな番組を見ていました。

この時から、僕のマインドに根付いているんですね。
根性論ももちろん大事。しかし脳の仕組みを理解し、適切な行動を選択することこそが真に現代的。自分の脳は他人、理解してあげて二人三脚で進みましょう。
こちらもCHECK
-
脳を常にベストな調子にしておくべき。日頃の習慣で、脳を鍛え活性化させる。能力の違いよりも、パフォーマンスの違いの方が大きい。
続きを見る
ということで、無理にクリエイティブになろうと頭を抱えるのではなく、脳の仕組みと合わせて考えていきます。
クリエイティブと関係する脳の領域がある
参考にするのは、僕が脳科学に関して読んだ本の中で最も勉強になった「BRAIN DRIVEN」。
予約すら取れない大人気セミナー「神経科学レクチャー」を書籍化したもの。表紙のダサさからは想像できない、凄まじいクオリティ。
脳の仕組み・動作・性質が分かる。門外漢の僕でも、理解できる。そして現実の生活や仕事に応用させる具体的な方法を教えてくれる一冊。
クリエイティビティはいくつもの脳機能と関連している、これがまず前提。
同じピアノを弾く行為でも、意識の仕方によって、もっと言えば心を込めたかどうかによって、使われる脳のあり方は異なるかが研究されました。
結果としては、使われる脳の領域に大きな違いが出たそうなのです。
同じピアニストが同じピアノ弾く。決められた曲を決められた通り弾いている時と、何らかのクリエイティブな操作をしている時では、使われている脳の部分は違うんですね。


また人間の脳の特徴であり、強みは学習のあり方の曖昧さや不確実性。学習した内容の処理も曖昧で不確実であり、内外の干渉を大きく受けています。
脳の物曖昧性・非再現性・近似的認識などの「揺らぐ情報と情報処理」がクリエイティビティを発揮する要因になっている可能性が高いと。
僕らのクリエイティビティを育むための一歩としては、脳の曖昧で不確実な情報とのやりとりに対する気づきと需要が重要になってきます。
クリエイティブは後天的に決まる

これがこの本の中のクリエイティビティの定義。
クリエイティビティは生まれ持った天性のものと思われがちですが、そんなことはありません。実はかなり後天的に含まれる要素が多いんです。
実際にクリエイティブを司る脳の機能は、後天的に変化する部位なのだそう。後天的に学んだことから育まれる、そうそれが僕らのクリエイティビティ。
どうすればクリエイティブになれるのか?
使っていない脳の回路は消える
脳はかなりのサボり屋です。効率性に囚われている、そんな愛すべきやつなのです。脳はとにかく効率的に脳を構成しようとしてる。
使っている脳の箇所は、どんどん強固になっていきます。逆に使っていない脳の箇所はどんどん縮小していく。使っていない神経回路脳を維持するのは、エネルギーのムダ使いと判断するから。
脳にはデフォルトモード・ネットワークと呼ばれる働きがあります。
「これをやろう!」、「あれをやろう!」と意識的にタスクをこなそうとしていない状態のことです。
デフォルトモード・ネットワークが機能している時は、自分の内側にある情報処理しているんですね。
デフォルトモード・ネットワークは覚醒してはいますが休息状態。外側の世界ではなく、自分の内側にある世界に注意を向けた状態と定義されています。
目を閉じて思索に耽る、妄想する。目を開けてはいるけれど、外にある情報を見ているのではなく、内省している。これがクリエイティビティーの始点の状態なのです。
「意識的な無意識化」を生活に取り込む
デフォルトモード・ネットワークは海馬など記憶の中枢部位と連携とるため、記憶の影響を多分に受けます。直前や直後の記憶によって処理されやすいんですね。
少し前にあった嫌なことや、嬉しかったこと、少し先にある楽しみや不安に関することを、脳が勝手に想像して思い出しています。この特性を活かしましょう。
普段の生活において何も意識をしない時、直前直後の取り止めのない記憶が作動しています。
したがってデフォルトモード・ネットワークに処理してもらいたい内容を意識的に強く記憶の痕跡に残しておくんですね。
「意識的な無意識化」を活用するのがクリエイティビティを発揮する大前提となるんです。
クリエイティブな発想を引き出すには、物事に強く浸り続けることが有効。それによって強く記憶として脳に留まり、意図した情報をデフォルトモード・ネットワークに処理してもらえる可能性が高まる。


無意識を自分の味方する、こんなイメージ。
クリエイティブになるための行動リスト
脳科学的に正しい行動まとめ

とそろそろ思われる方もいるかもしれませんので、行動リストをまとめていきます。

クリエイティブになるには?
- 「心理的安全性」を確保する
- ルーティンをあえて壊す
- 自分の記憶や感情を観察する
- 違和感を大切にする
- 脳内で組み合わせてみる
- チャレンジ癖をつける


「心理的安全性」を確保する
クリエイティビティを発揮するため大前提。それは「心理的安全性」を確保すること。
「心理的安全性」とはGoogleが提唱した理論。脳にとってこの状態は非常に重要。
「チームメンバーに非難される不安を感じることなく、安心して自身の意見を伝えることができる状態」というのが定義。



「心理的安全性」を整えた上で、ぼーっとしている状態を作りましょう。何も考えずにぼーっとしている状態は、一見クリエイティビティから遠ざかっている気がします。
しかしそんなことはない。非常に生産的かつ創造的なぼーっとしてる状態もあるんです。
ぼーっとしてる状態で、創造性を発揮できるか否かは、どれだけ意図して集中的に思想や想像し続けたによって決まります。
脳に負荷をかけずにただぼーっとしてる状態はクリエイティブにならない可能性が高い。
しかし思考にどっぷりと浸ってた後に、ぼーっとする。これはクリエイティビティにとって非常に重要な時間となるんです。


ルーティンをあえて壊す


脳は同じことばかりしていると、同じ脳の回路しか使いません。それじゃあクリエイティブにはなれない。ルーティンをぶっ壊しましょう。
いつもと違う場所で仕事をしてみる。普段は行かないプールで泳いでみる。特別な日にサウナに入ってみる。いつもは行かない飲食店に行ってみる。普段は聴かないジャンルの音楽を聴いてみる。


日常的に脳や体に届けられる情報とは異なる。今までと全く同じように情報処理されるとは限らなくなるんですね。
さながら気分転換でもするように、環境や条件や行動を変えるのクリエイティビティを引き出すきっかけになります。

クリエイティビティと反対の使い方は、バイアスによる処理。バイアス化してしまっている脳は、やり慣れた同じような情報処理しか実行しません。
それ以外のやり方や考え方をエラーと認識し、拒絶してしまう。それでは発送の種が生まれない。
自分の記憶や感情を観察する
過去の話を詳しく聞いたり、未来を思い描いたりするだけでもクリエイティビティーは高まります。

と思うかもしれませんが、神経科学の見地から見ても、あながち間違いではないんです。
新しいことを思いつかせているのはまぎれもなく脳。そして脳にある記憶が発想の種を支えているんです。
記憶をアクティブにする働きかけがクリエイティビティを高める方向に作用するということもあり得ます。
この様に、クリエイティビティを発揮する時には、自分の内側の情報に目を向けるのが重要になってきます。記憶もそのひとつ。
記憶の他にも、感情的な要素のほかに感覚・知覚・内部感覚など注目してみましょう。普段から自分の感情や感覚に意識を払っていないと、刹那的に消えてしまいます。
嬉しいことがあった時、その時点で嬉しいと感じてはいるでしょうが、「嬉しいと感じている自分の状態」に気付いていないとすぐにその感情を忘れてしまうんですね。
ひろゆき名言のひとつ。
「そのニュースを聞いた時に不快感を覚えた自分に驚いたんだよね 」という発言と同じバイブス。


自分の感覚や感情の「オタク」になってみましょう。五感をフル活用させる、そして自分を観察してみる。
自分の内部にスポットを当てることで、内部の想像力が高まります。自分の内面を言語化できると、なおグッド。
違和感を大切にする
違和感は着想や新たな創造にとって、脳機能的に重要。日々の中で感じる違和感を大事にしましょう。
違和感を覚えるのは気持ちの良いものではありません、正直なところは。しかし違和感は、過去に多くの経験しているからこそ感じられるもの。
全く知らないことに対して、違和感は生じません。「ここがおかしい」と明確には分からないレベルのエラーへの気付きなのです。
ある有名なクリエイターは、「創作活動に入った時には、嫌いな人に会うのが大事だ」とも述べているのだそう。
自分とは全く異なる脳の情報処理をしている人。理解しがたい情報処理をしている人。そういう人にあえて会う。
もちろんネガティブな感情をもたらしますが、それは一時のもの。客観的に見れば、違和感からの気付きを得ることができる。
未知の世界を知る機会になり、僕らのクリエイティビティを増長させてくれます。


脳内で組み合わせてみる
クリエイティビティを発揮する時には、単に起こった事実や数的情報以外も、脳の栄養素になります。
映像的想像、感覚、感情、思い出、妄想、予測、勘違いなどもクリエイティビティの肥やしになります。
たとえ物理的な大発見が数字の羅列だったとしても、自然界の現象からヒントを得たり、見えない世界を脳内で映像化して想像を膨らませたりした可能性もあるんです。
脳の中で様々な事柄を結びつける訓練をすることで、クリエイティビティが高まると。
新しく見たものや経験したものを、これまで見てきた芸術やコンテンツと、結びつけることで脳が発達するんです。


こちらもCHECK
-
比喩表現と例えが上手い人が、会話を制す。物事を例えれば、説明力は劇的に増す。
続きを見る
チャレンジ癖をつける

これが最後。様々な挑戦を続けられる人こそクリエイティビティが高い、これは脳科学的にも正しい。
少なからず挑戦に対する価値を、脳がきちんと学習しているから。通常チャレンジは、リスク判断の餌食になりやすい。
「リスクが大きいからやりません」と脳が判断、実行されない場合が多い。しかしそれでもチャレンジを継続できるのは、それだけチャレンジの価値を脳が理解している証拠。
チャレンジ意欲が高い人、チャレンジ癖がついている人は、クリエイティビティが高い傾向にあります。

こちらもCHECK
-
チャレンジ精神がない人、今こそチャレンジ癖を。チャレンジなければ、現状維持のみ。
続きを見る
まとめ
では、最後にこの記事をまとめます。
この記事のまとめ
- クリエイティブを発揮することで、人とは異なった人材になれる
- クリエイティビティは後天的に鍛えることができる
- ルーティンを壊す、チャレンジ癖をつける、違和感を大事にするなどで、クリエイティビティが向上する
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!