会社員コルレオーネBLOG

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ZORNの新アルバム「新小岩」は超傑作!THA BLUE HERB(ブルーハーブ)のBOSSも参加!ZORNの集大成でヘッズは絶対に耳を貸すべき!

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日本語ラップシーンにおいて、ZORNというラッパーが先頭を走っていると言っても過言ではないでしょう。定期的にリリースされるアルバムは軒並み高クオリティで、ハズレ作品は一切なし。

 

先日発売された新アルバム「新小岩」もビックリするくらいの完成度になっています。2021年には武道館ライブも控えています。(アリーナ席を先行で申し込みしましたが、抽選外れました。笑)

 

これだけ売れているのに、大衆に媚びる感じは全くなし。ラップのスキルと、日本のリリシストの中でも確実に頭三つは抜きんでている作詞能力。しかもまだ30代前半、ここからもっともっと作品を出してくれるかと思うと楽しみで仕方がない。

 

そして、「新小岩」で目を引くのが客演の豪華さ。MACCHO、ANARCHY、KREVAなど鉄壁の布陣。そして僕が個人的に一番おいしいと思ったのが、THA BLUE HERB(ブルーハーブ)のMCであるILL-BOSSTINO(イルボスティーノ)。

 

今からでも遅くない、ZORNの魅力に酔いしれましょう!!

 

・ZORNのファンだ!
・ブルーハーブを始めとして、リリックにこだわっている日本語ラップが好きだ!

 

という人にむけて書きました。

 

最初に結論から!

 

  • ZORNに平凡な日常をラップさせたら、右に出る者はいない
  • 新アルバム「新小岩」は大傑作、客演も引くほど豪華!
  • ZORNとTHA BLUE HERB(ブルーハーブ)は理想的な師弟関係!

 

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https://times.abema.tv/hiphop/news-article/4373968より引用)

ZORNとはそもそもどんなラッパーなのか

昔のZORNは攻めの姿勢!

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ZORNは年齢はまだ若いですが、ラッパー暦は長い。昔は、ZONE THE DARKNESS(ゾーンザダークネス)というMCネームで活動していました。

 

まぁ往々にして、ラッパーはMCネームが長いと徐々に短くなりがちですね。Creepy NutsのR指定も昔は「R指定恭平」で活動していましたし。

 

一年前に参加したZORNのライブで、とある観客がふざけて

 

ダークネスさーん!!

 

と呼んでいたところ、ZORNが

 

やめろ、ヴィジュアル系バンドみたいじゃねえか!(笑)

 

と突っ込んでいました。自分でつけたくせにと思いはしますが。そう思うと、このブログも最初は「ビット・コルレオーネ」としていましたが、いつの間にか「コルレオーネ」になっていましたね。いやはや、僕の中にもやはりB-BOYイズムが流れているのでしょうか。笑

 

もともと罵倒というMCバトル大会で3連覇をしていたりと、フリースタイルバトルでも目覚ましい成果を残していたZORN。過去のアルバムも好きで聴きこんでいますが、今と少し趣が違う。

 

昔のZORNのキーワードは、「暗い・攻め・かっこいい」といった感じ。ギラギラした前傾姿勢が特徴的でした。しかし、徐々に流れが変わっていく。

今のZORNは人間讃歌!

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はっきりと違いが分かるのは、アルバム「生活日和」あたりから。結婚し、子宝にも恵まれるという中で徐々に柔らかさを帯びていく。

 

生活日和

生活日和

  • アーティスト:ZORN
  • 発売日: 2016/10/26
  • メディア: CD
 

ラップスタイルも肩ひじの力を抜き、余裕を漂わせています。例えるなら、Mr.バガボンド宮本武蔵。斬って斬って斬りまくるという修羅の日々を経て、ついに達観の境地に至った、まさにそんな感じ。

 

それ以前も好きですし、作品も素晴らしいのですが、僕が特に好きなのはこの「生活日和」以降の作品たち。「生活日和」、「柴又日記」、「LOVE」、そして新アルバム「新小岩」の4作品。

 

「生活日和」、「柴又日記」では何気ない日常を舞台に、平凡な日々の素晴らしさを瑞々しくラップしています。このアルバムを聴いた時に、

 

おれの人生も捨てもんじゃないのかもな

 

って思わず感じてしまったんですね。何となく毎日がつまらないみたい時に聴くと本当に特効薬みたいな効果があります。映画で言うと、「パターソン」に近い味わいかも。

 

パターソン(字幕版)

パターソン(字幕版)

  • 発売日: 2018/03/07
  • メディア: Prime Video
 

 

劇的な出来事を表現すると、そりゃ素晴らしい作品になります。扱っている題材にパワーがありますもん。しかし、ありふれた物をテーマにして並外れた作品を出す、それがZORN。表現力、着眼点の独自性がやはり非凡。

 

そして、その後に出たアルバム「LOVE」。こちらも大傑作。日常生活の素晴らしさというこれまでの流れと、昔のギラギラ感を合わせた内容。余裕を感じさせながら、的確で小気味よく韻を踏んでいくという熟練っぷり。

 

LOVE

LOVE

  • アーティスト:ZORN
  • 発売日: 2019/05/29
  • メディア: CD
 

 

僕がZORNの単独ライブに行ったのも、このアルバムでした。

 

「生活日和」が出たのは2016年、「柴又日記」が2017年、「LOVE」が2019年。コンスタントに作品を出している中、2020年に新アルバム「新小岩」が出たと。すごい、とどまることを知らない創作意欲。

新アルバム「新小岩」の素晴らしさ

f:id:BitCorleone:20201111174029j:image結論から言うと、「新小岩」良い、めっちゃ良い!というか、ここまでくると駄作を出しているZORNが見たいくらいの勢い。(笑)

 

ここ最近のZORNの集大成の様な堂々たる作品です。もうね最近、「新小岩」ばっかり聴いてんねん。これまでZORNは他の曲でも、地元の話をしていました。葛飾区、亀有、新小岩というワードはZORNのリリックでも常連。

 

ちなみに、「作業着 缶コーヒー」とかも鉄板ライム。

 

RGTOでも、

 

地元?新小岩
仕事?日照時間
歳は?三十路前

 

ってラップしていましたね。

 

そして今回。ついにレぺゼンしている地元をアルバムタイトルに、心意気が伺えるというもんやで。「LOVE」から引き続き、地元・家族・生活のことを攻めの姿勢でラップをする。ラップというレッドオーシャンで、完全に自分だけのブルーオーシャンを見つけてしまっている感じ。

 

「ZORNみたいなラップを聴きたいなら、ZORNを聴くしかない」という立て付け。ニクいポジションだな。

 

そして、今回特筆すべきは客演の豪華さ。オジロザウルスのMACCHO、ANARCHY、KREVAとfeatの曲を出している。これだけネームバリューあるラッパー、普通はなかなか呼べないぜ。。。

 

しかし、そんな中でも僕がマジですごいと思うのが、THA BLUE HERB(ブルーハーブ)のMCであるILL-BOSSTINO(イルボスティーノ)とのfeat曲。
 
これは本当にミラクルだと思うんです。

ZORNとTHA BLUE HERB(ブルーハーブ)は師弟関係

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僕はTHA BLUE HERB(ブルーハーブ)がすごい好き。しかし、スキル・影響力に比べて認知度がそこまで高くないと感じるのもまた事実。

 

「日本語ラップが好きだ」と公言している人でも、ちゃんと知らなかったりしています。おそらくバトルシーンからは完全に距離を置いているのが大きな原因かと思いますね。

 

しかし、日本のラッパーに最も影響を与えてMCであると思うんです。今のラッパーでアラサー以上でブルーハーブの影響を受けていないラッパーはいない。いてもきっと、そいつは「にわか」に違いない!(暴論)

 

その例に漏れず、ZORNもブルーハーブのファンで影響を受けたことを公言しています。過去に出した「かんおけ」という祖母を悼んだ曲があるのですが、この曲のビートはブルーハーブのDJ O.N.Oの作ったものでした。

 

www.youtube.com

 

ラッパーが好むラッパーとも言えるILL-BOSSTINO(以下、BOSS)。僕も一度ライブに言ったことがあるのですが、とにかくカリスマ感がハンパじゃない。そして、日本語というツールを巧みに使いこなし、的確にリスナーの内面を揺さぶってくるんです。

 

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髪型が坊主ということもあってか、曲を聴いていたり、合間のMCを聴いていると説法にも思えてくる。(笑)非常に位の高い僧侶の人の尊い教えの様に錯覚してしまう。

 

聴いていると、深い内省の気持ちが湧く、自分の人生に覚悟をもって向き合える。緑のハーブは非合法ですが、自分の脳内の新陳代謝を活性化してくれる青いハーブは合法なわけです。

 

そんなBOSSですが、昔はゴリゴリの攻めのラップスタイルでした。出身地である札幌を拠点に活動し、日本語ラップの中心が東京になっていた1990年代後半。そんな状況に怒りを唱え、地方を背負ってラップしたのがBOSS。

 

そんな強気なスタイルや、細部の細部までこだわり抜いたリリック、不穏で武骨なビートが結実。ブルーハーブの1998年のファーストアルバム「Stilling,Still Dreaming」は、日本語ラップを語る上で欠かせない名盤となりました。

 

STILLING STILL DREAMING

STILLING STILL DREAMING

  • アーティスト:THA BLUE HERB
  • 発売日: 2002/04/19
  • メディア: CD
 

 

ミュージックマガジンの日本語ラップのオールタイムベストでも2位に選出されていたほど。

 

ちなみに、僕はBOSSにこのCDにサインもらいました、ええやろ!

 

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そんなブルーハーブの大きな特徴が客演を呼ばないこと。アルバムはBOSSのラップのみで構成されており、feat曲は全然ない。BOSSが誰かの曲に客演で参加していたことも思い返す限りない。

 

2019年に発売されたブルーハーブの2枚組アルバム「THA BLUE HERB」。2枚組というボリュームでありながら、客演は一切なし。

 

THA BLUE HERB

THA BLUE HERB

  • アーティスト:THA BLUE HERB
  • 発売日: 2019/07/03
  • メディア: CD
 

 

そんなブルーハーブが、そんなBOSSが、ZORNの曲に客演で出ている。これ冷静に考えると、かなりすごいことなんです。一人で作品を成り立たせてきたラッパーが、他の人の曲に参加する。こんな日が来るとは。

 

きっとBOSSがラッパーとしてZORNを好きだからなのかなと思うんですね。自分の影響をモロに受けた後輩のために一肌脱ぐという男気なのかもしれません。

 

ブルーハーブのファーストアルバム「Stilling,Still Dreaming」の1曲目は、札幌駅のアナウンスで始まります。非常に印象的なオープニングなんです。

 

そして、ZORNの「新小岩」を聞いてみると、まず耳に入ってくるのが

 

次は新小岩、新小岩!

 

という電車のアナウンス。これは完全にブルーハーブへのオマージュですよね。美しい、あまりにも美しい師弟関係じゃないでしょうか。

 

新小岩

新小岩

  • アーティスト:ZORN
  • 発売日: 2020/10/28
  • メディア: CD
 

ZORNは今まさに乗りに乗っている!

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2020年のZORNの勢いはすごかった。とにかくかっこいい曲、豪華な客演の曲を短スパンで出し続けていました。出たばかりの新人でもないのに、よくもまぁリリックのアイデアが尽きないよなと舌を巻いてしまいます。

 

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情熱大陸でギタリストの布袋寅泰の回で、「20日間で20曲は作れる」という様なことを言っていました。これと似たイズムを感じる。枯れない才能の泉を持つイズム。ZORNもはや布袋、布袋もはやZORN。

 

それはさておき、開けた2021年。遂に武道館!

 

1年前のライブでZORNは、般若主催のレーベル「昭和レコード」を卒業しました。

 

www.bit-corleone.com

 

その際に、

 

いつか一人で武道館に立つ!

 

と宣言していました。まさかの1年半も経たないうちに達成しちゃうとは。。。たいていこういうのって苦節何十年もかかって叶えるもんじゃないの。なんて可愛げない!なんて大人げない!(笑)

 

ZORNは家を購入し、「ローンは35年」と曲でも言っていました。でも、これはおそらくあと8年くらいでしょう!(適当) 

 

ゾーンザダークネスじゃなくて、ローンザキャッシュレスだくらいに思っていましたが、もう空の上の人です。武道館に行って拝み倒すしかない。というか武道館当たってくれよおおお。(笑)

まとめ

では、最後にこの記事をまとめます。

 

  • ZORNに平凡な日常をラップさせたら、右に出る者はいない
  • 新アルバム「新小岩」は大傑作、客演も引くほど豪華!
  • ZORNとTHA BLUE HERB(ブルーハーブ)は理想的な師弟関係!

 

おそらくZORNはもっとすごい次元に行く気がします。これからもっと偉業を成し遂げるはず。今からでも遅くはないのです、アルバムや楽曲をチェックしておくことでこれから来るであろうムーブメントに乗ることができますよ!

 

まずは、新アルバム「新小岩」!奮えて聴きましょう!

 

以下は、ブルーハーブとZORNの関連記事です。あわせて読んでみて下さい。

 

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ではでは!