「誰が何を言ってるんだ?」と感じることは日々あります。逆に自分がそう思われているかもしれません。
見たことも聞いたこともない人が、ネット上で「すぐに億万長者になれる方法」と謳って広告を出している感じ。
近しい人ならまだ自分のパーソナリティを知ってくれています。しかしそうでない人は、僕らのことを知らない。
自分がどんなポジションで、どのように見られているか、どのようなイメージを持たれているかを知っておく必要がある。
年代、職業、収入、性別などあえて自分をカテゴリ化する。そして世間的にはどのような印象を持たれるかを考える。
自分を客観的に見ることで、自分が戦うべきフィールドが分かる。相場観は武器であり、身を守る防具なのです。
・自分にあった選択肢を選ぶことができない
という人にむけて書きました。
最初に結論から!
この記事のまとめ
- 「誰が何いうてるねん」と思われないように、相場観を養おう
- 相場観を持つために、自分を肩書きなど人の解釈が入らない項目で定義してみよう
- 自分が見られているイメージを把握して、ニーズのあるフィールドを探そう
記事の前に自己紹介!
・一浪・一留を経て難関国公立大学理系を卒業→大手ブラック企業→超大手企業
・AbemaTVのオファーを受け、ひろゆきと討論しました
・20代で貯金1,300万円達成
・映画・読書・音楽と膨大なインプットから、生活に人生を充実させるノウハウを発信
自分はどんなポジションなのかを知るべき
日常生活でイライラしたり、疑問を感じる瞬間。色々なシチュエーションがある。
例えば全然家事をしない夫が、
とケチをつけてきた時とか。掃除ができていないと文句を言ってきた時とか。
会社でもそう。全然手を動かしていない人が、無茶苦茶な要求をしてきたりしてもムカつく。
いつ見ても何もしてなくて、画面に目をやるとヤフーニュースしか見ていない課長が、ダメ出しをしてくるとイライラする。まぁ前の会社の上司やねんけどな。
と思うか、そして思われないか。これがひとつの見極めポイント。
僕からの提案としては、
ちなみに相場は、「ある物事についての世間一般の考え方や評価、また、世間並みと認められる程度」という意味。
親は口うるさいものと相場が決まっているとか、初任給は相場並みとか、こんな感じで使われる。
株価とか為替も同じ。その時その時の値段がいくらであるか。
僕もアラサーになりましたが、気持ちはあんまり10代の頃と変わっていない。
なテンション。しかし年齢はしっかりアラサー。ここがツラい。
子供の頃に思い描いていた30歳はもっと大人だった。いざ近づいてみると、全くイメージと違う。
しかしそれでも戸籍上は、データ上は僕はもうすぐ30代。
自分の気持ち云々は置いておいて、世間は僕を30代に入る男性として見てくる。ここが大事。
自分では年齢よりも若いと思っている方、親しい友人に「若い!」と褒められる方、ここを注意しておきたい。
自己イメージと、世間から抱く僕らのイメージがズレることがある。
例えば転職市場でも、20代はまだポテンシャル採用の意味合いは強いですが、30歳を超えてくるとそれまでの実績見るようになる。
自分の属性で、求められていることが異なる。望まれているモノも違う。ここを押さえておくために相場観が必要になる。
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自分を客観的に見ることができれば、ホモ・サピエンスとして上位種。人からの指摘は一度素直に受け入れ、客観的になってみよう。
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相場観の重要性を考える
日々文章を書いている僕の傍において、時たま読みかえす本「超スピード文章術」。
「1時間で3,000字」、そして「年14冊」の超ハイペースで執筆されている著者のノウハウが詰まっている本。
この本では、読者は「これは誰が書いた文章なのかを常に見ている」と書かれています。さきほどの「誰が何いうてるねん」問題。
例えば僕の大好きな村上春樹。「職業としての小説家」ってベストセラーがあります。非常に面白いエッセイで、何度か読み返しているまさに名著。
しかしもしも全く名前も聞いたことのない小説家が、全く同じタイトルの本を出していたらどうでしょうか。違和感感じますよね。
ときっと思ってしまう。
TwitterとかSNSでもよく見かける、政治的発言やビジネス的アドバイスを書いている人たち。それもゴリゴリに上から目線で書いている、それも一般人。
こういう人たちは相場観が欠けている。だから周りの人が受ける印象と、自分のイメージにギャップが生まれてる。
例えば自分が営業部員で、営業部全員で物流センターに見学に行くとする。
見学後にレポートを求められた場合、40代の社員と20代の社員では、書く内容が違う。というか書く内容に求められるポイントが異なる。
会社が40代に求めるのは、上層部の目線やマネジメントや戦略的な観点を加味して書かれたレポート。
もし20代の社員がイキって背伸びして、そんな内容書いたとする。おそらく「君にそんなものは求めていない」って指摘されるはず。
20代の社員に求めるのは、一般的には現場に即した目線からのレポートだから。
読み手に、受け取り手に、
とか、
と思われてはいけない。
内容がどれだけ合っていても、伝わらない。めっちゃ損する。これは気付いておく必要があるんです。
こういった相場観はシビアな場面でも役に立ちます。
例えば部署が業績絶好調の時に、上司に提出する報告書。赤字垂れ流しの時に提出する報告書。
きっと同じ書き方ではダメ。上司がどんな精神状態にあるかを察して書くのがベター。余計なトラブルが生まれない。
自分がどう見られているのか、自分の言動がどういう状況で発せられるものなのか、きちんと把握しておく。
そして不適切な素材を削る。とにかく余計なことはしない、言わない。そのために相場観を持っておく。
メディアから糾弾されている取引先の担当者にメールを送るとして、その文末に、
とクセで決まり文句を書いてしまう。多分イラッとされるし、下手したらモメる。
自分をカテゴライズ化してみよう!
という尾崎豊の遺伝子をゴリゴリに受け継いだ方には、耳の痛い話をします。
自分を客観的に見るために、相場観を持つために、自分を枠に入れてみるのです。
今年になってマッチングアプリを始めた僕。登録に際して、年齢・職業・収入など色々入力しました。
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昨年から今年にかけて、転職をしました。転職活動の際も、転職サイトに、年齢・会社・している仕事・収入などを記入しました。
とここで気付く。
「優しい」とか「気持ちが若い」とか、接して深い中になったら分かる。しかし外から見ている限りは分かりません。
僕らが他の人の判断をする時、他の人が僕らの判断をする時、見ているのは客観的事実。肩書きなど、個人の解釈が入らないモノだけ。
- 性別
- 年齢
- 学歴
- 出身地
- 職業
- これまでの実績
- 収入
- 家族構成
などなど。ここらへんは解釈の余地がない。誰が見てもズレない。
性格や見た目などはどうしても個人の解釈が出てしまう。ここを考慮し出すと例外が出やすくなる。
と思って、年不相応の若いファッションをしてしまう人は、自分をカテゴライズできていない。
自分を肩書きや固定された情報で考えると、社会的に持たれているイメージで自分を捉えることができます。
例えば僕ならこんな感じ。
- 性別:男
- 年齢:アラサー
- 学歴:国公立大学卒
- 出身地:関西
- 職業:会社員
- これまでの実績:転職して2社目
- 収入:600〜700万円
- 家族構成:独身。4人家族の長男
どうでしょうか。僕がどんな人間か少しはイメージが湧いてきたのではないでしょうか。
僕はそのイメージを想定し、自分がどう見られているかを意識しないといけないんですね。
自分が戦うべきフィールドを見つける
相場観は武器であり、防具である。不適切な言動を防ぐ。これは守り。
かたや自分が持たれているイメージを意識して、戦うべきフィールドを選択する。攻めの一手。
月間200万PVの超人気“社会派"ブロガー・ちきりんさんの著書「マーケット感覚を身につけよう」
「何を学ぶべきか?」「自分は何を売りにすべきか?」という「本質的な価値」を見抜く能力こそ現代人には必要。
その力である「マーケット感覚」の重要性を教えてくれる一冊です。
日本一難関と言われている司法試験に合格して、弁護士になった。しかし弁護士はすでに飽和状態で、仕事がない。
その結果電車の中吊り広告に載っているような「過払金返還訴訟」というようなほとんどスキルのいらない仕事を探しまくっている。
昔は弁護士になれば安泰だった。しかし時代は変わってきていて、自分でそのマーケットの動きを知っておかないといけない。
難関資格を突破する能力よりも、世の中のニーズとそれに向けて提供できる価値を見つける能力の方が、もはや意味があるのだそうです。
自分を相場観で見ることができれば、色々な成功につながる。自分が成功できるマーケットの選択ができるようになる。
例えば結婚に関してもそう。爽やかな好青年、見た目も悪くない、性格も真面目、コミニケーション能力もある、ただ収入が300万円未満の山田くんがいたとします。
ここで山田くんは結婚情報サービスやマッチングアプリを使うとうまくいかなかったりする。
と女性側は人を探す際に、質問をされる。
- 設定しない
- 300万円〜500万円未満
- 500万円〜700万円未満
- 700万円〜900万円未満
- 900万円以上
という選択肢。
おそらくここで普通の人は、
とかでひとまずチェックをしてしまう。すると山田くんは好青年なのに、ここからずっと選択肢には上がってくることはない。
しかし自然な出会いから結婚に至る場合は、そこまで厳密に年収を気にする女性ってあんまりいない。年収300万円未満と年収1,000万円はそりゃ違う。
しかし年収290万円と310万円だとすると、システム上では大きな差がありますが、実際にその差を決定的と感じる人はいません。
と分かる。自分がどう見られているのか、どんなジャンルに属するのか、分かっていると打ち手が変わってくる。
他にも、下のような2人がいたとします。
- 高卒、年収200万円、イケメン、コミュニケーションが得意
- 有名大学卒、年収1,000万円、真面目、口下手
前者はナンパ市場や合コン市場に強い。一方で後者は結婚相談所の市場やお見合い市場に強い。
間違って前者がお見合いに行っても輝かない。後者がナンパしてもフラれまくるのがオチ。
このように自分が属するジャンル・カテゴリーが分かっていると、戦うべきフィールドが掴めるようになります。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 「誰が何いうてるねん」と思われないように、相場観を養おう
- 相場観を持つために、自分を肩書きなど人の解釈が入らない項目で定義してみよう
- 自分が見られているイメージを把握して、ニーズのあるフィールドを探そう
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