今月はかなり小説を書いた。すばる文学賞に3作品応募した。審査員は金原ひとみ、頼んだで。
今月のお金の収支
使ったお金まとめ
家賃 | 53,880円 |
電気 | 20,880円 |
水道代 | 2,500円 |
通信費(スマホ) | 3,281円 |
通信費(Wi-Fi) | 5,368円 |
Netflix | 1,490円 |
ブログサーバー代 | 1,100円 |
キックボクシングジム | 8,410円 |
合計 | 96,909円 |
食費 | 37,740円 |
本代 | 15,480円 |
趣味代 | 5,505円 |
生活用品費 | 2,250円 |
その他 | 24,420円 |
合計 | 85,395円 |
今月の出費の合計は、182,304円。食費が高い。ほぼ自炊なのに。野菜か、野菜が高いのか。
ほぼ自炊なのに、食費4万円って、高い気がする。業務スーパーで、2kgで1000円ちょいの鶏胸肉ばっかり食ってるのに。ここは疑問が深まる。
資産推移

証券口座 | 30,333,678円(+7,793,091円:+34.57%) |
銀行口座 | 398,807円 |
合計 | 30,732,485円 |
3月も引き続き、アメリカ株が大暴落。innocent world以来の、とどまることの知らなさ。
ただこういう時は買い時である。預金残高を、ひたすら、インデックスファンドにぶち込む。銀行口座のお金がかなり少なくなってきた。昔は100万円のラインを守っていたのに。
一週間へとへとに働く。土曜日の朝にキックボクシングジムに行き、汗を流す。家に帰って、シャワー浴びて、映画見ながら昼食を食べよう。
スーパーに寄って買い物をした際に、セールになった300円のスイーツを見かける。割とマジで買うか悩み、店内を2周して結局買った。美味かった。
そして家に帰って、即断で、20万円アメリカ株に突っ込んだ。投資家って、こういうことだろ!?
最近では好きなセクシー女優の名前を目にするより、バフェットの名前を見る方が反応するようになってしまった。投資家って、こういうことだろ!?
暴落は止まらない。ロックンロールは鳴り止まない。昨年の秋に晴れて、アッパーマス層へとクラスチェンジしたものの、また逆戻り。
そして多少は回復してきて、今はまたアパマスへ。この乱高下、厳しいって。一喜一憂しちゃダメだな。
良かった&悪かった、お金の使い方
特に買い物らしいは買い物はなし。いつも通りちょっと高くても、野菜と肉を買う。歯磨き粉も本当に効果があるのか定かではない、ホワイトニング効果のあるNONIOのものを買う。
普通のものよりも、100〜200円くらい高い。「ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使ってて、歯が真っ白になったんです」って人にまだ会ったことがない。
しかし世界のどこかにいるかもしれない。だからまだ購入し続けている。
あとは本を買う。これも変わらず。変わらないお金の使い方を、成熟してきたとみなすのか、成長がないとみなすのか、なんとも難しいところ。
そして久しぶりにTシャツを購入。アンバーカバーとGUのコラボライン、UGの商品。他のも良かったけど、やっぱり若干チープな感じもしたので、Tシャツを買った。
アンダーカバーは前から興味があって、なんか欲しいなと思ってたので、ちょうど良かった。アンダーカバーで買うとTシャツは15,000円くらい。かたやこれは1,990円。ここから暑くなってきたら着ようと思う。
Tarzanがまさかの格闘技の回。即買いした。格闘技特集は実に20年ぶりらしい。周囲を見ていても、格闘技ブームと感じることはないけど、とにかくキックボクシングは面白い。それだけで十分である。
改めて思うが、世界には格闘技が多い。「銃・病原菌・鉄」で、人類や、家畜、食糧の変遷を知った。これと同じで、人類の格闘技の歴史も知りたい。
完全に勘だけど、中国拳法とかが一番歴史がありそう。身ひとつで生き抜く、生物として、これに勝るタフさはない。
そしてTシャツをもう一枚購入。去年はファッション関連をほぼ買っていなかったので、ここにきてTシャツを同じ月で2枚買った。
ベルセルク。狂戦士の鎧を着たガッツ。ここのチョイスをするかってシブさがある。そして狂戦士って変換で出てこない。
天下のグーグル様は、ヤバい漢字が使用されていれば、アカウントがBANされる可能性がある。コンプライアンスばっかりな世界になってしまった。
三浦建太郎先生が、お決めになられた、鎧の名前なんだから許してほしい。このTシャツを着て、格闘技をする。
ムエタイ用のベアリングが入った縄跳びを飛ばさせる。縄跳びのくせにやたらと太い。1kgある。2分間を3ラウンド。
といいつつ、絶対に何回か休憩してしまう。しかしバテてはいけない。ガッツのドラゴンころしよりは軽いのだから。
今月に観た映画まとめ

- ゴールドボーイ
最高、めっちゃ好き。沖縄で起こる血なまぐさい話、何個あっても良い。岡田将生の一見柔和だけど、ヤバい奴感。少年たちの青春感も好きだけど、実はかなりしたたかで、こいつが一番モンスターだった展開がたまらない。少年時代のヨハン・リーベルトっぽい。最初の一時間くらいは、話がどういう方向に向かうのか分からないのが楽しめる。そして後半に怒涛の惨劇、捲り上げが好き。かなり掘り出し物の一作。 - あしたの少女
面白い、そして切ない。ラストシーンの切れ味も良いし、本当に重大な部分はなにひとつ解決していないのが苦しい。韓国社会の歪みが分かる。就職が大変というのは知ってたけど、高校生の企業体験すら地獄。しかも相手が職場のイジワル上司ではなく、会社とか、社会構造そのもの。敵がでかいし、個人レベルでは、権力があってもなかなか難しい。ペドゥナの一見冷たいけど、徐々に思い入れが出てきて、熱くなるのが印象的。韓国社会って怖い。コールセンターで毎日20時過ぎまでこき使われて、成果報酬もなしで、額面が180万ウォンとかやで。 - ザ・ホエール
まさに鯨の様な体格をした男の話。メルヴィルの「白鯨」も大きな意味を持ち、まさに鯨。体重270kg超とのことで、太り過ぎってマジの病だと分かる。ママタルトの大鶴肥満が180kgだから全然上。るろうに剣心の、片腕大砲ニキこと、鯨波兵庫は、鯨のくせして128kgらしい、全然である。裏窓以来のほぼオール室内劇。ビジュアル面で圧倒されるも、話は結構ミニマル。ゲイの恋人を失った苦悩とか、そのために失った妻と娘との葛藤とか。キャラクターは少ない分、描き込まれている。退屈と思う瞬間もあるけど、白鯨オマージュとすら思う。ずっと文章を書いている自分からすると、きっと文才に富んだ主人公の脳内は美しいのではと思ってしまった。写真には写らない美しさがあるから。 - デーモンシティ鬼ゴロシ
ひどいし、ツッコミどころは多い。だけど嫌いじゃない。上位互換の映画が山ほどある中で見る価値は少ない。だけどアクションシーンにこだわりは感じるし、俳優陣も頑張っている。ストーリーなんてあってないようなものだし、目を瞑っても次の展開を当てられそう。まぁでもたまにこういうジャンキーで栄養のない映画があっても良い。 - ポップスが最高に輝いた夜
音楽史上に残る一夜を描いた話。名曲の制作秘話。一見の価値あり。大人になってみると、ぶっちぎりのオールスターすぎて、笑けてくる。アベンジャーズのレベルではない。これで結局100億円以上、アフリカの飢餓に寄付したってんだからカッコよすぎ。音楽の可能性を示してくれる上で、これ以上の話はないと思う。ファーストテイクが霞むくらいみんな歌が上手い。特にマイケルジャクソンが、ありえんくらい神がかってる。 - 十一人の賊軍
長尺だけど好き。白石和彌監督は多作なのに、毎回クオリティ高い。七人の侍っぽさもあり、十三人の刺客っぽくもある。政治劇の一面もあり、とある砦をとある期間、守るというシチュエーションも良い。全員犯罪者を決死隊に動員するって、ワイルド7的な手法もアガる。アクション描写も人体が吹っ飛ぶとか、チャンバラシーンもあって、見応えある。そして何よりキャラが良い。主人公の山田孝之よりも周囲のキャラの方が好き。理不尽で非道なんだけど、民衆からしたら名君になるであろう阿部サダヲ。自分の武士道を貫く仲野太賀が特に好き、最後の最後の見せ場がどのシーンよりも心が踊る。芸人も多く出ていて、みんな世界観にあってたし、罪人もそれぞれ個性や強みがあってそこが活きるのが上手い。槍術師範のじいさんも良い、レイリーとかネテロ会長とか、強い高齢者キャラはマンガっぽい、たまらん。 - 彼女がその名を知らない鳥たち
途中まではかなり好きで、最後は自分好みではなかった。でも面白い作品。登場人物は偏りが激しくて、それぞれの暴走というか、予期せぬ動きで、なかなか先が読めなかった。最初一時間くらいは「どういうゴールになるんだ?」って気持ちで見ていられる。蒼井優は擁護しがたいクズだけど、見ていられる。阿部サダヲは狂信的な愛情がもはやホラー、純愛では済まされない衝動を感じる。竹野内豊もクズ、でもこのクズっぷりも最高。松坂桃李もやっぱり良い、マジメなサラリーマンかと思いきや、こいつもクズ。本に載っている話をまるパクりしたり、パチモンの安物の時計をプレゼントしていたりと、徐々に化けの皮が剥がれる過程がワクワクすっぞ。 - 密輸1970
最高、これぞエンタメって感じ。水中の格闘シーンは過去見た中でベストかも。工場排水で海産物が取れなくて、仕方なく密輸に手を染めるけど、重さはなくずっと軽やかなのが良い。登場する女性が全員イキイキしていて魅力的。悪役の男側も最高、意外と男気あったり、逆にめちゃくちゃ矮小だったりする。騙しあいもあり、アクションあり、まさかのサメあり。水中での海女さん同士でタッグを組んで、男を撃退してくシーンが一番好き。 - とらわれて夏
誘拐犯のことを好きになってしまうとか、一夏の恋とか、そういったものを研ぎ澄ませた作品。イーサン・ホークが強面だけど、徐々に善人に見えてくる感じも良い。こういう出会ってすぐに合体的な恋愛はあまり好きではない、タイタニックとか。でもそこはさておき、主人公の少年が、父親をそこに見出す過程などはたまらん。数日の間に教わった、野球やパイ作りなどが、その後の人生の柱になってくるという関係性はあまりに尊い。 - ビーキーパー
ジェイソンステイサムというジャンルムービー。ストーリーはシンプルで、勧善懲悪。引退した凄腕がかましまくる、そしてその牙は大統領まで届きうる。そんな話。アクションもフレッシュだし、結果が見えているから、安心してダラダラ観れる。映画史には爪痕を残すことはないだろうけど好き。一人でアメリカの国家機関を揺るがすあたり、範馬勇次郎っぽくて非常に良い。 - 96時間
これまた完全なるジャンルムービー。面白いし、めちゃくちゃな感じもするけど、見てられる。前半の娘が誘拐された際に、逆に落ちついてるあたりとか、じわじわと敵を追い詰める感じがとても好き。クワイガンジンよりも、こっちのリーアムニーソンの方がイキイキしてる。飛行機で移動中とかに、適当に観るのに最適な一本。 - 春に散る
小説は読んでいたので、多少の改変点もあった。話を進めやすくするために、登場人物を多少削ったのも良い判断。トータルまぁまぁ。でも格闘技のモチベーションアップにはつながった。なんというか、もっとキャラの心理を描き込めた気もする。トレーニングシーンももっとできた気がするし、このメニューでチャンピオンになれるのか、みたいな。でも窪田正孝の天才キャラ感も良かったし、横浜流星のボクシングシーンは様になってた。練習した技が試合で決まるシーンは全部気持ち良い。 - イニシエーション・ラブ
品がない。終わった後に、堤幸彦監督と見て、納得。小説は読んでいて、とある大オチは知っている状態。映像では難しい部分あり、途中のシーンで「お、そうきたか、うまいね!」って唸らされる。でもそこがピーク。起こっているドラマの内容に、目新しさはない。全てオチのためにある映画で、オチになったらなったで、ドヤ顔で「ここのシーンはこうなんですよ、すごいでしょ?」という節操のない振り返りが続く。最後まで見れるけど、ダサい。良くないダサさ。 - アメリカンサイコ
賛否両論分かれそうだし、ツッコミどころは多い。さすがにそんだけ犯罪してたらどこかでバレるだろと思う。しかし主人公の自己中ぶりも良いし、クリスチャンベールも輝いてる。今から56すぞウキウキって、自分の家に客を招くシーンは全て好き。音楽に対する愛もあったり、今の日本の価値観では理解しづらい、名刺マウンティングバトルをしたりと、人間っぽさも残りまくってるのも良い。遊戯王カードのレアカード見せる感じで、名刺を見せるのも、なんか記憶に残ってしまう。最後の最後で孤独を感じるラストもグッド。 - 侍タイムスリッパー
これぞ掘り出し物。低予算なのに、作り手の気概を感じる。出ている俳優を誰も知らない。それでもここまで魅せてくれる。堤幸彦へのカウンターパンチ。吉本新喜劇みたいなしょうもないシーンもあるけど、全体的に好きな空気感。主人公のハマりっぷりもすごいし、現代の文化にいちいち驚きすぎないのもリアル。設定も面白いし、対になる存在が出てきたり、メタ的に自分が在籍している会津藩の行末を知るのも面白い。作り手が、これは面白いだろうと信じたドープシット。こういう作品がたまに出てくるから面白い。
「ゴールドボーイ」、めっちゃ良い。この中で毒というのが、重要なアイテムで終盤にかなり出てくる。
ハンターハンターのハンゾーよろしく、「人からもらった飲食物は喉を通すな」と思いながら、鑑賞していた。
ザ・ホエール。太りすぎて命を落とすというのはなんともアメリカ的。メタボって怖いよなって改めて感じる作品。まぁメインの趣旨はそれではないんだけど。
もともとは舞台劇だったらしく、なんか納得。同じシチュエーションでずっと話が続くのって、セリフや展開で魅せないといけないから、より大変だと思う。
思い出したので、なんとなく鯨波の画像を貼っておく。実写はそんなにでかくなかったし、腕の大砲も控えめ。片腕マシンガールとほぼ変わらん、こっちは観たことないけど。
今月に読んだ本まとめ
読んだ本リスト

- 人生の経営戦略(山口周)
先月読んだ「SAME AS EVER」と似たビジネス書。人生をどう生きるか、マジでおすすめ。 - 異常(エルヴェ・ル・テリエ)
ネタバレ厳禁な作品。物語のキモになる仕掛けはとにかく最高だし、「あ、そういう話ね」って展開になる。先読みさせまいという意思が伝わってきて面白い。SFからの、宗教的な帰着になるのも、フランスっぽい。途中でこの仕掛けを、もっとキモい方向に使ってほしいと思っていたけど、ラストのラストで結構なブラックなオチもあって、大満足。たまに海外の小説を読むのはやっぱり楽しい。 - チンギス紀(4-5)(北方謙三)
徐々に加速してくる。まだ幼名のテムジンで、チンギスになる気配もない。登場人物がとにかく多い。ハンターハンターの王位継承戦レベル。徐々にうねりが起き出している気がする。それぞれの思惑やコンプレックスが絡み合い、きたる戦いに備えての準備が進む。ここからモンゴルが大きく動く。玄翁と配下の50騎の存在はマジでマンガ。ここを読むだけでも、ワクワク感がすごい。 - デートピア(安堂ホセ)
芥川賞受賞作品。恋愛リアリティショーを舞台という設定が、そうきたかって感じ。だけど意外とそこがメインではない。まつわる人物の人生を描写する。「迷彩色の男」よろしく、人種や性別などを、ちょっとエグめの角度から、あえて言わないようなことを含めて再定義する感じが、ならではって感じ。わざわざ誰も言語化してなかった、世間のキモさ・痛さとか、欺瞞みたいなものを、まざまざと書いてくる。迷惑をかけられた息子の同級生の家に行く際に、わざわざボロボロのビーサンを履いていき、「靴も選ぶ時間ないくらい焦ってました」感を出す、みたいな描写も。恋愛リアリティショーはあくまで話の起点として、メインの人物の東京でのサバイバル生活をメインとして読むと、読み応えはすごい。佐藤究っぽいし、実際に絶賛してた。 - 富の方程式(スコット・ギャロウェイ)
この手の本はおおよそ書いていることは似通っている。おそらく真理なんだと思う。経済的な不安は高血圧と同じ。お金はあくまでもペンのインクで、そのインクを使って何を書くかこそが重要。需要<供給の仕事は搾取の温床、情熱で仕事を決めなくても良い。習慣の形成、人間関係にも複利が働く。人間関係が結局大事、ここは反省。本当に重要な通貨は時間。時間管理のスキルは、徹底した優先順位づけ、不要なことにはNOを言うこと。 - 調理場という戦場(斉須政雄)
グランメゾン東京を見た後に購入、フレンチの世界は奥が深い。あっという間に読んでしまった。二郎系ラーメンを食べながら読むという稀有な経験もできた。料理人の世界の厳しさを書いているけど、これはそのまま文筆業に通ずるものがあると思う。「料理への思いは信仰に近い」と書いていたけど、過去に自分も「書くことは祈りだ」と書いた。近道はないし、人間として成熟できるか、そしてどれだけ言の葉という葉物野菜を料理できるか、そこにかかっている。 - ドイツの心整うシンプルな暮らし365日(久保田由希)
ドイツのライフスタイルは学ぶべき点が多い。日本にいながらドイツ感を出したい。これがテーマ。 - ひゃくえむ(魚豊)
新装版で全二巻。面白い。哲学的ですらある。短距離走にかける話で、技術的な話は少なめ。しかしその分、陸上にかけるスタンスや、乗り越える壁などが丁寧に描かれる。「100m走が早ければ、全て許される」というのは確かにそうかも。ライバルの描写も良い。これ読んでから、ボルトの100m走みると、凄すぎて笑ってまう。 - クスノキの女神(東野圭吾)
まぁまぁ。最近の東野圭吾は、新参者とガリレオシリーズ以外はパッとしない。認知症の話と、脳腫瘍で記憶が一日しか持たないメメント状態の少年の話が、リンクしているのは面白い。しかし特殊設定に頼りすぎだし、起こった事件もしょうもない。ただ認知症の怖さは伝わってくる。高齢社会突入に向けて、読んでおくべきではある。 - 恋とか愛とかやさしさなら(一穂ミチ)
最高。この作者の本は軒並み面白い。写真家の彼女が、プロポーズを受けた日に、彼氏が盗撮で捕まる。この皮肉さ、絶妙すぎる。人物の視点の書き分けがとにかく上手い。彼氏の姉貴は痴漢被害にあった過去があって、弟を許せないし、主人公に「そういう男は切るべき」と迫る。しかし彼氏の母親は、「尻拭いしまくったの私で、なぜお前は被害者ヅラしてるんだ、こっち側だろ」と求めてくる。それぞれの理屈があり、みんなダルい、好き。
人生の経営戦略
短期的に不合理や非効率に見えても、長期的に見て合理的なものは、人生においてはたいがいは正解。これは改めての学び。
勉強とか、運動とか、読書とか、楽器練習もそうかもしれない。ブログだって全然稼げていないけど、面白さという観点においては、他の追随を許さない。
インスタントな娯楽が溢れている現代においては、特に気をつけたいところ。手軽に摂取できるけど、栄養のないジャンクフードのような娯楽は多い。
見た数時間後に記憶から消えているショート動画を延々観るよりは、「七人の侍」を観る方が良い。流行りのインフルエンサーの出した中身のスカスカの本を読むより、夏目漱石を読んだ方がきっと活きる。
学んだこと
- ゼロ成長社会にあわせて制度や仕組みを再定義するべき
- 居場所の選択が大事、「電子部品・デバイス」が今はアツい業界
選択に時間をかけることで得られるリターン>選択に時間をかけることで失われるロス になってきた、永続的なポジショニングはない、居場所は10年で変えるべき - 蛇のように賢く、鳩のように素直に生きる
- 人的資本(能力知識)よりも社会的資本(評判、肩書き、人間関係)が先に来る
どれだけ良い商品でも無名のメーカーのものはなかなか買わない - 需要とニーズが全て、流行りの資格や学位はいずれ飽和する、今は人気のないものの逆張りの方が良い
- AIに対抗するために、「感情的・感性的な知性を高める」のが大事
- 人生には大きな不確実性が伴う、選択肢が減るようなアクションは基本的に悪手
- 「古典」、「名作」に触れるのが、最も価値が失われにくいアクション
- 目標設定が大事、「目指しても仕方ないもの」、「狙っても意味がないもの」を追うのは、新約聖書では罪にあたる
- ベンチマーキングして真似るべきは、行動と時間の使い方
- 学習とは「世界がそれまでと違ったように見える状態になる」ということである
人生というプロジェクトにおける長期目標、それは「時間資本を適切に配分することで持続的なウェルビーイングの状態を築き上げ、いつ余命宣告をされても「自分らしい、良い人生だった」と思える人生を送る」こと。
まずは人生のゴール設定が大事。FIREなんてものはあくまで手段に過ぎない。
ドイツの心整うシンプルな暮らし365日
日本にいながらドイツ感を出す。ドイツは合理的だ。GDPでも日本を抜いた。
平均年収は日本よりも高い。かつ税金も高い。しかし幸福度は日本よりも高い。一ヶ月くらいバカンスもとってる。今こそドイツに学ぶべき。
- ドイツ人は日常的に、ハイキングレベルで散歩をする
- ドイツは公立の市民学校で、で格安でリスキリングができる
絵画、ヨガ、政治、哲学、環境、IT関連、外国人のためのドイツ語講座など - なんでも数字で表す
「東京の人口は何人?」、「東京から大阪までの距離は何km?」など聞かれる - サングラスは必需品、積極的に日光に当たるけど、紫外線はカット
- A4、システムキッチン、ドイツ人の発明、システマチック
- 有給休暇の取得率は100%
- 公園をガチ活用、悩んだら、緑の中を歩く
- 物欲から体験欲へ
自分なりのテーマを設けて、その観点で日々を見てみる
面白かった表現まとめ
- 暴れたら刺しちまえ、二、三箇所
D.O.の「悪党の詩」のリリック、改めて考えると、ストリートがすぎる - チャイの間
滝音の漫才から。インドでの人気者を指した言葉、お茶の間ならぬ。 - 腕を組んでアゴをツンとあげるムッソリーニスタイル
小説「異常」から。 - 世間のX=0、Y=0の人
極めて常識人に対して - 院卒って言っても、少年院卒
- 万有引力とは、引きあう孤独の力である
谷川俊太郎の言葉 - 風俗店に学割がある理由、嬢が同じ大学の人とバッティングを避けるため
- 前職、飛脚ですか?
- 蝉丸
百人一首の歌人のひとり、久々に思い出した - 大丈夫、二十年後も歌ってるから
KinKi Kidsが山下達郎より「硝子の少年」の楽曲提供を受けた際に、「10代の僕らが歌うには暗い」と言った際の、山下達郎からの返答 - or-ange、four-inch、door hinge
エミネムのインタビューにて、高校生の時に見たけど、改めて見る。orangeで韻を踏める英語はないが、音節を分けることで意味出せるというコロンブスの卵のような話。実際にエミネムの手元には、何百枚も言葉を書き連ねた紙があり、ホテルの部屋にあったメモ用紙なども混じってる。思いついたらすぐメモる。おれも、エミネムになる。 - 言葉は葉物野菜
さっき思いついた - (女性に対して)褒めるの楽、褒めるとこしかないんだもん
軍神が言ってた、さすが、どこかでパクる - マクドナルドは1ユーロで手軽に10gのタンパク質が摂れる
映画「The killer」のセリフ、なんか好き
面白かったエンタメ
- We are the world
中学校の時は半笑い、しかし大人になって見ると、沁みる。スティーヴィーワンダー、マイケルジャクソン、シンディローパー、スプリングスティーン、ボブディラン、他にも色々。その後の人生で自主的に聴くことになったアーティストがわんさか出てる。カッコよすぎ。しかもみんな全盛期で、脂が乗りまくっていて、増えると火傷しそうなくらい熱々である。PVで見るとなお良い。シンディローパーのハイトーンが個人的にツボだったりする。 - 山本裕典、ホストになる
新シーズン開幕 - グランメゾン東京
ベタっちゃベタ、でも見ちゃう。キムタクだから良いけど、普通に嫌なやつだろって思う、でも見ちゃう。厨房は髪の毛しまおうとか、50歳前のキャストばっかりなんだから10代っぽい恋愛要素はマジでいらんとか、思うけどさくさく見れる楽しさ。日本のドラマって、絶対に「ありがとうございます」とか「すいませんでした」とか「お願いします」って大声で言って、90度お辞儀からの10秒フリーズシーンあるけど、実際にお目にかかったことはない。リモートワークばっかりしてるからなんだろうか。 - M(名器)-1グランプリ
YouTubeに突如出てきたオススメ。セクシー女優が、「私のは、こんなに名器ですねん」と語り、誰が一番なのかを決める大会。下劣も下劣、しかしおもろい。
We are the world
「ポップスが最高に輝く夜」を観た後に、We are the worldを観る。ファーストテイクの元祖みたいな感じ。
子供の頃に強制的に、植え付けられたコンテンツが、大人になって自由意志で見ると、感動する。そんな稀有な体験。
素晴らしいものでも、受け取る年齢とか、享受できるレベルに至ってない段階で摂取させるのってやはり無理がある。義務教育のおかげで選択肢を知れるけど、芸術はことごとく嫌いになる。ここが難しいところ。
知らない歌手も正直いるけど、みんなめちゃくちゃ上手い。大人になって「こいつ、このダミ声、スプリングスティーンだったのか」って気付けた。
山本裕典、ホストになる
新シーズンが出ると毎回見てしまう。軍神の底はまだまだ知れない。
ここ数ヶ月ホストにハマってる。ホストクラブに行ったわけではないけど、興味が惹かれる面白い世界だし、キラキラした部分だけ見えている。
「ホス狂い」という、そのものズバリな本の記載で、ホストの最高のお客様はオーナーだと書いてあった。
世の中のおじさんがシャカリキに残業する。国に中抜きされまくった手取りを握り締め、風俗なりキャバクラに行く。風俗なりキャバクラなりの嬢が、ホストクラブに行く。
100万円売り上げたとして、50万円はホストクラブに吸い上げられ、50万円はホストに渡る。で、そこから、おじさんと同じく、ホストも国に中抜きされる。
ホストクラブのオーナーが、日本の資本主義のトップなのだ。強い。
しかもホストの平均勤続期間は、3ヶ月くらいらしい。工場の期間従業員じゃねぇんだから。売れっ子は人間的にもしっかりしているんだろうけど、根が自堕落な人も多いのかもしれない。
ローランドグループのオーディションを見ても、数名しか残っていない。新陳代謝が激しい業界だってことが想像に難くない。外資のゴリゴリコンサルの方が、まだ定着しとる。
ホストでいる限りは、基本はフルタイム労働になるはず。半身ではできない。しかし仮に毎月売上を100万円達成したとする。
上には上がいるけど、これがひとつのラインのはず。ここを越えたとすると、年間売上は1,200万円。すごいぞ、かっこいいぞ。
しかしホストに渡るのは、600万円くらい。つまり年収は600万円、手取りは450〜500万円くらいかな。一見良さそうに思える。
ただホストにかかる経費はハンパない。ヘアセット代や、高級品を身につけたりブランディングをしないとナメられる。同伴でお金を出す機会も多い。
可愛いお客さんと、そういう関係になれるみたいな役得はあるかもしれない。リモートワーク中に隠れて、エロ動画を嗜んでる自分。性的な面では、確実に下位互換な気もするが、オレはこの生き方で良い。
初めて経験したこと
- 南極観測船フジ
名古屋港にて、入場料は脅威の310円。展望台鑑賞券をつけると710円。
南極観測船フジ
長らく船旅をしたいと思っていた。フェリーに乗って、時間をかけて移動する。その中で風呂も入って、ご飯も食べて、睡眠もとって、目的地に辿り着く。
そういう旅がしたいというのが最近の思い。しかしこれがなかなか難しい。船旅ってちょうど良いスタート時間がないし、出発地と目的地がめちゃくちゃ限定されている。
願わくば、遊戯王のデュエリストキングダムみたいな、ああいう旅がしたい。全員タコ部屋でも良い、ヤバい奴さえいなければ。
そんな船旅の最高到達点というのか、極北に位置するのが、南極観測船。間違いない。極南への旅こそ、極北なのだ、ややこしいけど。
おそらく世界で一番有名な犬のペアである、タロとジロの像を発見。南極の平均気温は、冬で平均-20℃。ちなみに最も低い温度として観測されたのが、-89.2℃。これはもう想像もつかない。
そんな南極で放置され、1年間生き延びたのが、この2匹。エグすぎるって。モンハンの雪山よりも遥かに過酷なのに。残業ででひいひい言ってる自分とは、明らかに一線を画している気がする。
忠犬ハチ公もそうなんだけど、どうも人は、人の都合に振り回されても、高潔でいる犬が好きらしい。とんだエゴである。
社員食堂みたいな感じ。きっと食事だけが楽しみな日々みたいな心境なんじゃないだろうか。
廊下が続く。良い、とても船っぽい。
それぞれ居住スペース。相部屋だけど、こういう部屋が分け与えられるのは、役職が上の人らしい。
平の人たちは、ハンモックっぽいベッド。これはかなりキツそう。でもスペース的に仕方がないのかも。
ふとした疑問なんだけど、おそらくこの旅の途中に、昇格とか降格とかあったんだろうか。役職者が降格しました、なので、部屋の引越しをします的な。
床屋もある。ちなみに手術室もあったし、歯医者もあった。売店もあった。マジで小さな街みたいになっている。
毎日仕事はあるものの、きっとヒマでおかしくなるんじゃないかなと思っていると、その対策なのか、船内で新聞もあったらしい。
学級新聞さながらの手作り感。きっとこういうのを書くのが得意な人がいて、コンテンツを生み出していたんだろう。ブログとかの走りな気がせんでもない。
船のデッキにはヘリポートがある。カッコいい。感想は以上って感じ。唐突に非日常感が出る。
その他の名古屋港の展示展を見ていた中で、一番面白かった。ギャング映画の世界だが、こんなことあるんだなって驚き。
分厚い本をくり抜いて、拳銃を隠す。もうベタすぎて、創作物の中でさえ見ないぜ、こんなの。
その他
いつもの子供へのグチ
子供の僕にとっては、福音なのか、呪いなのか。24年の出生者数は70万人を初めて割ったそうだ。
16年に100万人を割り、23年は75万人とかだったそうだ。めちゃくちゃ減ってる。子供嫌いの僕からしたら、街から子供の姿が減るのは、まぁいっかって感じなんだけど、そうも言ってられない。
将来的に日本が詰む。というかそうなったら、年金とかで俺が詰む。みんな産んでくれ。というかそんなに子供減ってるんか。
友人のLINEのアカウント画像が、ここ数年で子供の写真になった人がめちゃくちゃ増えたぞ。ただこれってどんな心理なんだろう。
子供を見せびらかしたいのかな、本当に子供のためを思うなら、安易にネット上に上げるべきではないと思うんだけど。まぁいっか。人の家のことだし。
会社を見ていても、同世代で子供が産まれて、産休なり育休に入る人はわんさかいる。周りはドカドカと産んでいるのに、日本全体で見ると足りないのか。
自分みたいな「育児なんて絶対にごめんだわ」って思ってる層もいるんだろうけど、金銭的な余裕がない人もいるんだろう。
お金が理由で何かを諦める、これがツラいことというのは、想像に難くない。でも頑張ってみんなもっと子供を育ててほしい。俺は無理だ、任せた。
日本国民であるメリットを享受できる、先行者利益的な期間はもう終わった。20年後はもっと悲惨。しかしそんな絶望の未来に向けて、子供を産んでほしい。
正直言ってることは、倫理的に終わってるし、エゴ丸出しだってことは理解している。でも叩かないでほしい。
エゴ丸出しで、それを行動にまで移しているのは、今の政治家なんだから。僕を攻撃する暇とエネルギーあるなら、選挙行くべき。
そして「子供が好きじゃない」って言うと、人でなしって烙印を押される風潮をなんとかしてほしい。良いじゃないか、好きじゃないものがあっても。
好きじゃないけど、子供にイジワルはしたことないし、育児している人の邪魔をしたことない。なんならいつも仕事をかわってあげている。
多様性とか、個性とか、言う割には、ここの寛容さがない。万物すべてに好みはあると思うんだけど、なぜか子供に関してだけは、「好き」一択を迫られる。
「この人種が嫌い」とか、「この国の人が嫌い」とか、言う人はなぜか一意見として受けいれらてるのに、これはおかしい。
小説をすばる文学賞へ応募した
3月は本を読んだし、映画も観た。すばる文学賞へ応募をした。
3月末の〆切で、4〜12万字が規定の文字数。審査員は名だたる作家が名を連ねてる。特に金原ひとみに読んでもらいたい。
賞金は100万円。ここを目指してはいない。人生は変わらない。それに100万円は、株価相場で、容易く動く金額だ。R>G。
そう思うと、過去のKOKなどの賞金も100万円だった。良いね、文学賞狙うのも、HIPHOPだ。
あれだけ読んだ作家に、逆に読ませる。フェティッシュである、官能的だ。オシャレだと思ってる、個人的には。
年末年始の最後の日に、すばる文学賞の存在を知り、帰省から一人暮らしの家に帰るバスの中で、プロットを思いつく。そして書いた。
結果的にいくと、4万字の小説を、3作品書いた。ブログで毎日4,000字を書くという生活を続けていたので、意外と書けた。
小説は書けば書くほど、コツが分かる気がする。確信めいたものがあるが、ここから先の人生のどこかで、文学賞を獲れる気がする。小さい文学賞も含む、レベル間は無視。
小説を書く、物書きを極める、終わりはない。一生遊べる。楽しむ尽くすしかない。来月も書く。
