ダメだダメだと思っていても、やってしまっている先延ばし。もしくは今日の自分にこれ以上負荷をかけないために、今日できることを明日に延ばす。これは誰にでも経験があること。
ただ最近僕が思うことは、

という超基本的なこと。明日は明日でやることがあるのだから。今日片付けないとデメリットがたくさんあるんですね。
脳内のメモリを圧迫してしまうし、ある意味で今日という日が終わらない。将来の余裕を前借りしているのと同じなのです。
明日の自分に押し付けるのではなく、今日の自分で対処する。今日を最高の一日にすることを意識してみましょう。

・毎日の満足度が低い
という人にむけて書きました。
最初に結論から!
- 先延ばしはただの「余裕の前借り」である
- 「怠けるとどれだけ嫌なことになるのか」を考えて対処しよう
- バランスが大事、余裕がないならあえて先送りしてもOK
先延ばしは誰もがやってしまう
偉そうに語ってはいますが、僕はこれまで先延ばしをしまくってきました。先延ばしに関しては一家言あります。先送り5段、今やらない選手権近畿代表、明日野郎は馬鹿野郎の黒帯。
何といえば良いのでしょうか。明日の自分に期待しているんですよね。明日の自分なら上手くやってくれるだろうって、そう考えているんです。
金曜日の夕方に仕事をしている。ふぅ疲れた、明日は休みだ。何しようかな、わくわく。ショッピングもいいな、いや閉じこもってNetflixだ。

これ、そうこれ!もう何回したか分からない。これまでそれくらい先送りしてきたんです、僕は。


しかし僕だけじゃないはず。あなたもきっとそう。そうだ、そうに違いない。いや、そうあってほしい。そうじゃないと僕がバカに見える。。。
人間はどうしても今この瞬間のしんどい思いを避けたいと思いがち。後々苦しくなるのは分かっていても、今の一瞬の痛みを回避することに精一杯になってしまうんです。
「今・ここ」の瞬間を意識するのは大事。マインドフルネスなどもこの発想ですよね。しかし今に集中しすぎるあまり、未来の自分に嫌なことを押し付けるのは賢い行為ではない。
今この瞬間を楽しむお金が欲しいから借金しまくる、やっている行動はこれと同じベクトルです。同一ジャンル、TSUTAYAだったら同じ棚にならんじゃうやつ。
とはいえ、僕らは気付いていないわけじゃない。分かってはいる。

ただなかなか実行できない。今日できることを今日やってしまわない。
ここで少し見方を変えましょう。先送りすることのデメリットをまずは明確に感じましょう。
先延ばしすることで生まれるデメリットとは?
先延ばしすることは悪い、これは共通認識でしょう。しかし「先延ばしすることは、どう悪いのか」まで明確に言葉にできている人はそこまで多くないのではないでしょうか。
ここをまず定義したい。デメリットがあると分かっていても、そのデメリットを認識していないと改善するのは難しい。
メタボになった際の弊害をみんな熟知しているからこそダイエットをする。怖さを分かっていないと、直そうなんて気は起こっちゃくれない。
僕が思う先延ばしによるデメリットはこれ。
- 今日がキリよく終わってくれない
- 脳のメモリを圧迫してしまう
- 余裕の前借りをしているだけ
今日がキリよく終わってくれない
今日すべきことをすることを明日に延ばす。これをすると今日が終わらない。物理的とか、暦上的には、一日は終わっている。だけど精神的には終わっていない。
そうです、今日のタスクを終えないと、すっきりと一日は終わりません。例えば先延ばしにして、次の日の朝10時に終えたとします。
こうなるとその日の34時に終えたのと同義なのです。その日をずるずる引っ張っていることと他なりません。
ちょっと違う話かも知れませんが、最近マシにはなったのですが、不眠症で悩んでいた時期がありました。
布団に入るとなかなか寝付けない。うとうとはするけど、寝ているんだか、起きているんだか分からない。そうして朝を迎える。
この時に毎回思っていたのが、

ってこと。一日がきちんと終わってくれない気持ちの悪さ。終わるべき時に終わらない、人間はきっとこれに不快感を感じるはず。
「はじめの一歩」はダラダラ続いていて、良くない。「スラムダンク」は終わり際を心得ていた、素晴らしい。
今日やることを今日しない、こうすると終わるべき時に終われない。この不快感がずっと僕らにつきまとう。精神衛生にとって害悪。
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僕と不眠症と睡眠障害と。不眠症を自力で治したい人に向けて。ベッドに入っても上手く眠れない全ての人に向けてのエールを送りたい。
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脳のメモリを圧迫してしまう
先延ばしをするということは、いずれしないといけないということ。思い切って「やらない」って決断を下したわけでもない。

と思っているはず。するとどうなるのか。僕ら脳内のTo Doリストに乗ってくるわけです。
つまり忘れてはいけない。先延ばしした事項はきちんと自分で管理していないといけない。
タスク管理表にまとめるのか、忘れない様に覚えておくのか、方法はさておき僕らは忘却してはいけないのです。
明日になる、先延ばししていたことが脳内に残っている。昨日からの残滓が脳に溜まっているんです。脳のメモリを圧迫してしまっているんです。
本来ならさっさと脳から追い出せていたことが、残っている。本当なら他に有益なものを確保できたはず。僕らの脳のスペースにムダなものが詰まっちゃっている。

と思う人もいるかもしれません。これは確かにそう。
ただ先延ばしにしたことを覚えておくのはあくまで短期記憶。「あとで電話しないと」とか「あのメール返信しないと」とかのやつ。ワーキングメモリとも言うらしいですね。
短期で対処しないといけないところの記憶なので、そこまで多くは覚えられません。一気に何個も用事を頼まれたら、覚え切れないですよね?
毎日色々なことが降りかかってくるのに、その時に使う限られた脳のメモリを自分で減らしてしまっているのです。
余裕の前借りをしているだけ
先延ばしをすることで、その一瞬は楽になります。嫌なことをしなくてもいいんだもん。そりゃ楽です。
でもいずれはしないといけない。つまりこれは将来で楽できたはずの時間を、今に持ってきているだけなんですよね。
言ってしまえば、これは「余裕の前借り」です。
しかもその日のうちにできることって、たいてい難易度が最も低いのはその日。だってその日に起きたトラブルなので、経緯や背景もその日が一番分かってるから。
明日・明後日や1週間後など後になればなるほど、思い出すのに時間がかかる。

なんてその日はすぐに思いついたのに、後にすればするほど閃きづらくなる。そもそもそのタスクが何だったか思い出すのに時間がかるんだから。
先延ばしにすると、その分片付けるのが大変になる。借金と同じ、利息がついてくる。今すれば無利子で済むのに。
先延ばしをしないで、今日一日を最高の一日にする

とあなたは言うでしょう。確かにそれはそう。僕もなんだかんだ先延ばししてしまう時はちらほらあるし。
ここからはどうすれば先延ばしをやめれるかを考えましょう。
僕が提案したいことは、

ってこと。
今日が終わる。ベットに入る。その時に、「ああ、今日はやり切ったで」と満足感を感じながら眠りにつける。これが僕が思う最高の一日。
そうするためには、「やり切った感」がやはり不可欠。今日すべきことを今日やってしまう、これがカギ。
ここで僕にヒントを与えてくれたのが、メンタリストDaiGoの著書「ポジティブ・ワード」。
ここでサボりたくなった時の対処法を書いてくれていました。どうすれば僕らは先延ばしと戦うことができるのか、知恵を授けてくれました。
どうしても怠けたくなってしまう時には、どうすればいいのか。それは逆に怠けたら、どれだけ嫌な気分になるのか想像してみるのです。
僕らは「めんどくさい」とか「嫌だ」といったマイナスのモチベーションではなかなか動けません。ここを克服するためには、「怠けるとどれだけ嫌になるのか」を考えるのです。
かったるい、やりたくない、いつかやろう。分かります、マジで僕には分かります。激しく共感できます。しかし先延ばしすると、後々自分の首を絞めることになるのも確か。

とこう考えてみるのです。すると不思議なもので、少しでもマシな方を選択できます。より損をしない、嫌な気持ちを味あわない様に僕らはできているんですね。
とはいえ無理のし過ぎは禁物
最後のアドバイス。それは無理をし過ぎないようにということ。僕やあなたが実際に日々しないといけないことって多いはず。
その中で今日全て片付けてしまえれば理想っちゃ理想。ですがその分負担がかかるのもまた事実です。自分で自分の首を絞めるのはやめておきましょう。
先延ばしはしない方が良いですが、それもあくまでボリュームの問題です。ちょっとした雑務くらいならその日に終わらせてしまう。数時間とかかかってしまう様なことは、思い切って明日以降に持ち越してしまいましょう。
人生をより満足のいくものにするのが目標です。大事なのはバランス。時間も労力もギリギリになるまで自分を追い込んでしまうと本末転倒なのです。
余裕の前借りが望ましくない様に、苦難の前借りのし過ぎも禁物です。今日できることは今日やっておくと、気持ちが楽になる。こういう場合はやっておきましょう。
昔にとあるセミナーで産業医の方にお話を伺う機会がありました。話のテーマはメンタルケアに関して。どうやってうつ病を予防するか。
その中で印象的だった教えのひとつに、

というものがありました。世間の教えとはまるで逆だったので、今でも覚えています。
その日のうちにその日のことを片付けるのは確かに素晴らしい。すっきりするし、精神衛生上にも良い。
ですがこれはきっと自分が心身ともに健康な時に限るのでしょう。もし余裕がないのであれば、先延ばしにしてしまっても大丈夫です。
一番大事なのはあなた自身。人生を楽しくするために、今日やってしまっても良い、思い切って先延ばしにしても良いんです。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
- 先延ばしはただの「余裕の前借り」である
- 「怠けるとどれだけ嫌なことになるのか」を考えて対処しよう
- バランスが大事、余裕がないならあえて先送りしてもOK
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
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