最近深く物事を考えていますか?深く何かについて思考する機会って減っていませんか?実は、僕はまさにそうで、近頃深く物事を考えれていないと気付いたのです。
考えましたが、思いついたのが「不必要なインプット」 が原因ではないかなと。つまり脳に色々詰め込みすぎて、考える時間が奪われているのです。
思考力を鍛えるには、情報を遮断し、自分の脳に考える時間を与えるしかありません。自分の中から答えは出さないといけないのです。
・考えが足りないと人から注意される
・自分は浅くしか物事を考えれていないと思う
・思慮が足りていない
という人にむけて書きました。情報を遮断し、自分の脳に働く時間を与えてあげましょう!
脳を能動的に動かせているのか
考えてみて下さい、何か外部から情報に晒されていない瞬間って日常にどれだけありますか?起きている時間のほとんどを情報を取り込むだけで、その情報の咀嚼に時間を使っていないのではないでしょうか。
偉そうなことは言えません。僕も結構この症状があるのです。ラジオを聴いたり、YouTubeを流して耳だけで聴いたりなんて毎日何時間もしていました。芸人枠のオールナイトニッポンなんか登板率高めでしたね。笑
結構昔に書いたこの記事。これは哲学者ショウペンハウエルの著書「読書について」という本に基づいて書いた内容です。
この本の骨子をざっくり紹介すると、
読書は他人の脳みそ借りている状態。慣れすぎると自分の脳が働かなくなる。
と言った感じ。
ちなみに、ショウペンハウエル先生は1788年に生まれ、1860年に逝去。この時期は、情報の手段は本がメインだったはず。しかし、今はどうでしょうか。本だけじゃないですよね、ネット上には文章も動画もわんさかあるわけです。
つまり、ショウペンハウエル先生が警鐘を鳴らしていた1800年代よりも確実にヤバい状況です。1800年代の人が「情報を入れるだけだと、自分の脳で考えれなくなるよ」と言っていました。
2020年代、その当時に比べて情報量って何万倍になってんねんと。。。
というわけで、解決方法は一つです。意識的に入ってくる情報を遮断しましょう!
情報を遮断しよう!
僕が情報の遮断(情報断捨離とも言えますね) を最近始めました。一時期していたのですが、戻ってしまったんです。。。
まず行ったことは、散歩中やスーパーでの買い物中にラジオや音楽を全く聴かない様にするということ。
僕は無類の散歩好き。外を歩くと、気分転換になるので一日休みの際は必ずと言っていい程、外を歩き回っていました。
この際に、いつもYouTubeをバックグラウンド再生にして、ラジオやトークを聴いていたのですが、これを辞めました。家で、掃除をしたり、料理を作ったりしている際に好きなだけ聴けます。それなのに、脳がクリアになっている散歩中にわざわざ聴く必要もないなと気付きました。
というか、聴きたい動画があるわけでもないのに、外に出るとなった時、その為の動画を探そうと完全に逆転してしまっていたのです。これがある時にすごい馬鹿馬鹿しく感じられました。
そして、他にもこれまでにも実践していたり、新たに行った取り組みがこれ。
- スマホの通知を全てOFFにする
- 特に用もなくスマホを開かない
開く際には、何故開くのかちゃんと自分で把握している状態にする - 一日の中に意識的に、空白の時間を設ける
この時間は何も聴かないし、なにも読まない、脳に情報を入れない
卒論は論文を読むだけでは完成しない
めちゃくちゃ考えた末に・・・
僕が自分で考えるとなって思い出すのが、大学生4回生の頃に書いた卒業論文。この時に、まずは最初に論文を読みまくりました。論文は基本的に英語、専門用語も山の様にあり、辞書を引きながら悪戦苦闘した記憶があります。
そして、大学生4回生の後期に入ったタイミングで、論文は一切読まず作成の段階に入りました。教授曰く、「誰もしていない要素を加えなさい」とのこと。
大きい・小さいの規模は問わないので、何か独自のことをしなさいとのことでした。よく考えれば、そりゃそうです。読んだ論文をつぎはぎのパッチワークにしても価値はないですから。何か新しい「0→1」を出さないと、ただの論文を読んだだけの奴で終わってしまうのです。
教授から与えられた猶予は一週間で、僕は死ぬ程考えました。
どうすれば、良いのだ・・・
しかし、明日までに解答を出さないといけないという日の晩にお風呂に入っている時に、不意にアイデアが浮かんだのです。降りてきたというやつですかね。とにかく、自分の頭で考えきり、何とか卒業できました。
脳には2つの思考モードがある
社会人になり、本を読んだ際、驚きました。お風呂でアイデアが浮かんだという実体験を科学的に説明してくれている本があったのです。
それが、「直感力を高める数学脳のつくりかた」という本。オークランド大学の工学教授の著書です。いや、これは学生の頃に読みたかった。。。いや、将来の子育てには間に合うか・・・笑
金言・格言連発で、列挙しているとキリがないので、関係する部分だけ。ざっくり箇条書きにすると、
- 人間の脳は「注意深い集中した状態」と「リラックスした状態」を切り替えている
- 数学や科学の学習では、リラックスした状態も必要。気を緩め、心をさまよわせている時にこそ解法を思いつく
そして、この本ではリラックスした状態を「拡散モード」と読んでいます。そして、その拡散モードに関して以下の様に述べています。
拡散モードは、大局的見地に関係している場合が多い。この思考モードは、馴染みのない問題や道の概念などを習うときに役に立つ。
つまり、人間は集中して問題に取り組み、その後脳をリラックスさせている際にふと違った角度から解法を見つけることができると。拡散モードに入っていると、俯瞰で物事を見れるようです。
脳で集中し課題を煮詰めて、その後あえてリラックスする時間を作るというプロセスですね。こうすると、良い考えが思いつくと。ぼくのお風呂など正にそうです。
つまり、やはり何か思考して成果を出したければ、無理矢理にでも集中し考える時間を確保するのが必須です。脳のこの2種類の働きを上手く使ってあげましょう!
まとめ
では、本記事をまとめます。
- 外部の情報を取り込みすぎると、脳が考える力が少しづつ衰えていく
- 情報を遮断することで、脳に考える時間を作ろう
必要以上にスマホを見ないなど - 人間の脳には、2つの機能がある
集中して考え、その後リラックスすれば名案が浮かぶ
毎日生活していて、本当に情報が溢れているなぁと感じます。ネット、SNS、書籍、TVなどなど。情報自体も玉石混淆ですが、質の高い情報も実際多いと思います。
質が高いから全て取り込むのではなく、自分の脳を健全に働かせる為に、敢えて情報を切ることも大事ではないでしょうか。自分で考えて、自分で選択して生きていけるそんな人間に私はなりたい。
ではでは!