ミニマリストの究極形はもしかすると、ホームレスかもしれません。 家すら持たず、生活をしています。そして、その中でも圧倒的な輝きを放っているホームレスがニューヨークにいます。
マーク・レイというホームレス。マークは若い時にはモデルとして活動し、今では俳優とフォトグラファーとして活動しています。 マンションの屋上で寝泊まりをして、必要な荷物はジムのロッカーで全て管理。
マークの人生は、マネはできないですが目が離せない魅力に溢れています。そんなマークのドキュメンタリー映画、観ないわけにはいきません。
・「ホームレス ニューヨークと寝た男」に興味がある!
・オシャレなホームレスの生活に興味がある!
という人にむけて書きました。
あらすじ
ニューヨークで家を持たずに生活しているファッションフォトグラファーの男性マーク・レイに密着したドキュメンタリー。モデルや俳優としても活動する52歳のマーク・レイは、ハンサムでチャーミングなルックスにブランド物の高級スーツを着こなし、一見すれば誰もがうらやむ華やかな「勝ち組」だが、実はすでに6年間、家のない生活を続けている。厳しい競争にさらされる現代社会を生き抜く上で、レイは家族も恋人も持たず、ホームレスとして生活するライフスタイルを編み出していた。自らもファッションモデルで、レイの友人でもあるトーマス・ビルテンゾーンが、レイからホームレス生活を打ち明けられたことをきっかけに、ファッション業界の裏事情や、新しいライフスタイルの象徴として今作を企画。自ら監督を務めた。音楽をクリント・イーストウッドの息子で、ジャズミュージシャンのカイル・イーストウッドが担当。
予告だけでも観て下さい!この映像だけでも観る価値ありです。 世界一ダンディーなホームレスではないでしょうか。しかもこれドキュメンタリー、完全なる実話なのです。この作品の最後で言っていましたが、何と2年間も撮影していたそう!
このダンディーなおじさん、家を持っていません!映画『ホームレス ニューヨークと寝た男』予告編
「ホームレス ニューヨークと寝た男」の好きなところ
ファッショナブルである!
この映画の好きなところは、ホームレスに似つかわしくなく、マークがおしゃれなところ。髪の毛もきっちりセットされているし、体型に合ったスーツを着て、非常にスタイリッシュ。
ホームレスなのに、タバコを吸うお金はあるんだ
とか思いつつも、タバコを吸うのも非常にダンディーで、様になっています。こざっぱりしているので、周りの方は誰もマークをホームレスだと思っていません。清潔感は大事ですね。昔話題になった中国のイケメンホームレスを思い出したり。
自然体である!
特に個人的に響いたのが、何事においてもマークは自然体なところ。少し見栄を張ったような感じはありますが、必要以上に格好つけていないんですね。ホームレスで、「この生き方が完璧だ」などと決して言わず、なんやかんやで大変と愚痴をこぼすあたりほんとに正直な人なんだなぁと。笑
この手の映画やドキュメンタリー番組を撮ったら、「俺の生活は完璧で満足しているぜ」みたいなことを言いそう。
ニューヨークの屋上はもうコリゴリだ。この映画を観ている人たち、君の家に泊めてくれ!
という様な、この映画のコンセプトぶれるんじゃねみたいなこともちゃんと言ってくれる人でした。笑そして、やはり心奪われるのが、そのミニマリスト具合。必要な荷物は、ジムのロッカーに入れたものだけ。お気に入りの服をきれいに洗って着回してます。ちなみに、ジムのトイレで服は洗っています。笑
家電だったり、おしゃれなインテリアみたいなものはもちろんありません。しかし、何故か満たされているような気がします。きっとマーク自身が、ちゃんと自信があって堂々と生きているからではないでしょうか。
マークの一日を追ってみよう!
モーニングルーティーン
そんなマークのライフスタイルが気になりませんか。まず、朝マンションの屋上で目が覚めます。しかも、このマンションは友人が住んでいるマンション。昔留守の時にそのマンションの鍵を借りて、その友人にも内緒で屋上に勝手に住んでいるのです。 不法侵入罪!笑
実際に、この映画が終わった後に、ばれてしまってもうそのマンションには住めなくなったらしいですな。
アホやなぁ・・・笑
そして近所の公園のトイレに行き、顔を洗ってヒゲを剃る。その後、公園の近くのカフェで食事をとる。
ジムにて体型維持、その後仕事
その後ジムに行き、体を鍛えます。 ちなみに、ジムは毎月125ドルを払っているみたいです。そのおかげか、52歳ですが非常にすらっとしていてスタイルが良くかっこいい。
その後、フォトグラファーの仕事に出勤。道を行く女の人に声をかけて、写真を撮らせてもらったり。(ほぼナンパに近い・・・笑)
そして、ランウェイみたいなところに行ってモデルの写真を撮る。そしてその後、お酒を飲んだり、その日に親しくなった女の子とイチャイチャしたり。(実際かっこいいので女性にはモテています、羨ましい・・・)
その後、深夜にマンションに帰宅。この際住人にはバレないように、そーっと屋上まで階段で行きます。そして、そこで就寝。
今日も一日お疲れさまでした!
誰だって不満とわずかな自信を持って生きている!
この「ホームレス ニューヨークと寝た男」を観て感じること、誰だって不満を持って生きているということ。
- 若い時にマークがしていたのはモデル。しかし、これはあまり知性が必要とされていない仕事だったと語る。
- 現在俳優をしている。ですが、ドル箱スターを眺めるだけのちょい役ばかり。ちなみにMen in Black IIIでエキストラの役で出ていたそうです。撮影現場の近くを車が通ったら「ウィル・スミスが乗ってるのかな」などと言っていました。完全に素人目線。。。笑
- フォトグラファーを52歳の現在をメインでしているのですが、あくまで趣味程度。そこまで大きな稼ぎにはなっていないそうです。
マークは言います。
自分は他人から見たら負け犬だと思われているんじゃないか
まぁ、確かに52歳で貯金もほとんどなく、家もなく、結婚もしていないわけですからね。うーん、こう書くと負け犬っぽく見えても仕方ない。ですが、思うのは誰だって不満を持っていますが、同様に自信を持って生きているのではないでしょうか。
大それたものではもちろん無い、しかし身の丈にあった自信。自分はこれまで頑張って生きてきたし、これからもそうやって生きていくんだみたいなもの。
マークも、境遇だったりこれまでの生い立ちはちょっと特殊。しかし、実際に自分たちの中にある感情と同じものを持っています。親近感が湧いてしまう。
マークも同じ様な悩みを抱えているんだなぁ
実際、僕らも不満を口にすることも多いです。しかし、自分の人生を全くの別人として、これから生きていきたいかみたいなこと言われると、やっぱりそれは嫌だったりします。
これまで数々の選択を繰り返してきて、今ここにつながっていますし、その中にある種の想いだったり、納得感だったり、プライドみたいなのがあるはずなのです。
まとめ
では、この記事をまとめます。
- 「ホームレス ニューヨークと寝た男」を観れば、色々な生き方を学べる
- 主人公のマーク・レイのミニマリスト具合に憧れる
- 誰も人生には不満と自信を持って生きている
ホームレスは大変そうですが、でもちょっとだけこの生き方憧れるなぁ。。。社会の常識に囚われていない姿が眩しいですね。。。
ではでは!