何になりたいかって、面白くなりたい。面白い文章を書きたいし、面白い話ができる様になりたい。
「面白さ」とか「笑い」はいつの時代も大ヒット商品。テクノロジーが変わっても、景気が変わっても、みんなエンターテイメントを求めるものです。そんな「面白さ」に命をかけているのがお笑い芸人達。
お笑いライブには何度か行ったことがあるのですが、今回は最強にコスパの良いお笑いライブに行ってきました。池袋にある「ラスタ池袋」という会場で、500円でライブを見ることができたのです。
若手の芸人達が中心ですが、ネタはめちゃくちゃ面白い。そして熱量がある、自分の人生をベットしているという気概が見えるんです。かっこいい。

と僕は問いたい。答えがNoなら、500円玉を持って、池袋に行った方が良い。僕はエネルギーをもらったんです。夢にかける、なんてアツいんだ。俺もブログをもっと頑張らないと!!

・毎日に情熱が持てない・・・
という人にむけて書きました。
最初に結論から!
- 小学生の時に面白くないと言われまくって、反動でお笑いが好きになった
- 池袋の「ラスタ池袋」でお笑いライブはコスパ最高
- 「知らない=面白くない」は成り立たない、未来のスターを見つけれるかも
僕は面白い人間でありたい

という女性はたいがい面白くない。ムダに毒づいたり、声を大きくすることが面白いことだと勘違いしている人が多い。あくまで僕の偏見、僕の調べによるものです。
あ、そんな僕の前に、今流れ星が通り過ぎました。

そう、僕は面白い人間になりたいんです。善人にはなれなくても良い、笑いを提供できる人になりたい。ブログで書く文章もユーモアを、A5ランクの肉の霜降りの様に、随所に散りばめたい。
あなたが面白くなるために、なにか良い方法をもし知っていれば、是非教えてほしい。(切実)僕が喋る、場が盛り上がる。僕が書く、読んだ人が電車いることも忘れて思わず吹き出す。そんな人間に私はなりたい。
出身が関西(奈良県)ということもあるのでしょうか。やはり話が上手い人に憧れがあるんですね。ただ、お笑いに触れるのは遅かった。小学校の時とか、親の教育方針もあり、テレビを全然見ていませんでしたし。
僕が小学校の時には、空前のお笑いブームでした。波田陽区とかダンディ坂野とかがブイブイいわせていた時期だったんです。僕以外はみんな見ていた。
お笑いとは無縁の生活を送っていて、しょっちゅう言われたのが、

売れている芸人の一発ギャグをマネしているだけの同級生達に言われたんですね。今から思えば、「お前らも人のネタをパクっているだけやないか」って話なのですが。
ですが、当時は落ち込み、

となっていました。中学校の途中くらいに、漫才や「すべらない話」を始めて見たんですね。そのあたりから、

と自分の価値観が形成されていったのです。自分にはできないことを悠々とやってのける。その姿に僕は、魅了された。
とにかくその頃から、心の中に「面白い人間」になりたいと常々あったのです。あの頃の同級生は、今でもお笑いは好きなのでしょうか。もう見ていない人もいるのかな。僕は今は大好きです。
そんなお笑いが大好きな僕ですが、生で漫才を見たことってほとんどありませんでした。大学の文化祭に来てくれた芸人のネタを見たことあるくらい。

2019年の12月にふと思いました。森田まさのり先生の「べしゃり暮らし」を読んでいた際に、ふと思ったのです。
べしゃり暮らし 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者:森田まさのり
- 発売日: 2013/11/19
- メディア: Kindle版
大阪難波には休日によく遊びに行っていたんです。ですが「よしもと漫才劇場」にはまだ一度も足を運んだことはなかった。
思い立ったが吉日、行ってみることにしました。会場は満員、僕は立ち見でした。次から次へと芸人コンビが出てきて、漫才をします。
面白い。圧倒的に面白い。「生で見たらこんなにも面白いんだ・・・」と痛感したんですね。実際に目の前で起こることで、漫才ほど面白いことっておそらくないでしょう。
職場でダラダラと話をするだけの上司、昨日見た夢の話をする同僚、それに対して愛想笑い一択の僕。愛想笑いのし過ぎで、顔がひきつっている毎日でした。ヤシマ作戦後の綾波レイの方が、まだちゃんと笑えていたは
ず。
自分は正しく腹から笑えるんだ、と再確認できたのです。やはりお笑いは偉大です。そして漫才を見ている中で、

と感じるコンビがいたのです。めちゃくちゃ面白いのに、全然テレビで見たことがないコンビ。なんて無情なのだと感じたんですね。
しかし、ちゃんと売れました。本当に面白ければ売れるんですね。良かった。
僕が劇場に足を運んだ一週間後、M1グランプリ2019がありました。そこでそのコンビが優勝したんです。僕からすれば、「そりゃあんだけ面白かったんだから」って感じでした。
僕は世間よりも一週間早く、ミルクボーイのスゴさに気付いていた目利きな人間なわけです。やるやろ!?
池袋でお笑いライブに誘われる

とふと思い立った僕。考える、まず出てきた選択肢が池袋でした。夏頃に「nodus」(現在は閉店)というヒップホップショップに行って以降、池袋には行っていなかったのです。
まだ池袋を堪能できていないと思い、こないだの休みで池袋に行くことに。池袋駅から、サンシャインシティに向かう途中の道でとある男性に声をかけられました。

思わず立ち止まりました。面白そう。東京でお笑いライブって、渋谷か新宿かと思っていたのですが、まさか池袋でもやっているとは。
話を聞いてみます。若手の芸人を中心に30~60分程度のライブとのこと。若手が場数を踏む意味合いもあってしている様です。そして驚いたのが、

やっすぃすねぇ〜(トータルテンボス風)
そうです、めちゃんこ安いのです。何をするにしても、金を毟りとってくる大都会東京、こんなに良心的な人達がまだいたなんて。。。
ふたつ返事で行くことにしました。親切な人で「ラスタ池袋」まで案内してくれました。歩いている間に会話することに。

懐かしい。そうです、1992年生まれの僕は、小島よしお直撃世代です。中学校の時に、エンタの神様で大ブレイクしたんですね。
当時こぞってみんなマネしていましたね。ものすごくアホっぽいギャグをするのに、早稲田卒というギャップも中学生の僕らの心をくすぐったものでした。
やっていることがアホっぽい、でもそんなことと知能は関係ない。そう、そんなことは関係ない。「頭を使って、頭を使っていない様に見えることをするのも芸」、大事なことを教えてくれました。



そんなことを話している間に、とあるビルに着きます。池袋駅から歩いても5分くらいのところでしょうか。一等地ですね、 小島よしおはスゴい。そして2階に誘われます。
「ラスタ池袋」に行くことに・・・
2階にある劇場に入ります、入り口で500円を支払う。変なチャージやタックスもなし。看板に偽りなし。
座席は全て満席で20~30名くらいでしょうか。感染症対策で座れない席もあったので、半分くらい使える感じ。大きすぎず、小さすぎない程よい大きさの会場でした。
ありがたいことに一番前の席が空いていたので、座ります。大学の講義などは、競うようにして一番後ろの席を狙っていたものでした。大学の授業1コマ分の方が遥かにお金を払っているのに。興味があるかないかは非常に大事です、再確認しました。
時間になりスタート。司会進行の2名が出てきます。オーナーでもあるザ・ビーリーバーズというコンビの延藤(のぶとう)さんという方と、もう一名の若手芸人の方。
しかしまぁ、面白いですね。軽い入りのトークなのに、ちゃんと空気が構成されていくというのか。会場があったまるというのか。すでにこの時点で、日常生活で出会う人などとは比べ物にならないくらいトークが上手い。
そこからたて続けに漫才を堪能することに。
出囃子が鳴り、コンビ名・ピンなら個人名が告げられる。芸人が舞台に出てくる。会場は隣の人の呼吸も聞こえるほど静かで、観客はただ出てきた芸人を見つめるのみ。
そこからコンビ名と個人名の自己紹介をする。そして漫才が始まる、空気が変わりだす。不思議なもので、1分、たった1分後にはあれだけ静かだった会場が笑いに包まれている。
僕も笑っている。隣のお客さんもひぃひぃ言っている。舞台と客席の間に貼っていた飛沫防止用のシート、気がつけば芸人の漫才の熱と僕らの興奮の熱でいつの間にか曇っている。
正直、ほとんどのコンビを知らない。唯一知っていたのは、バッドナイス常田さんくらい。
バッドナイス常田さんは、僕が好きな日本語ラップの企画で、過去に見たことあったので知っていました。他の出た芸人さん達は完全に初見。
とはいえ、知らないだけ。知らないだけで、面白くないわけじゃない。というか全員面白い。申し訳ないけど、最初は「若手ばっかりで、この値段だったら、まぁねぇ」くらいに思っていました。いや、舐めてました、ごめんなさい。
最前列で見ていたので、本当に半径1メートルの世界で、めちゃくちゃ面白いことが起こっているんです。すっごい贅沢、普通の日常生活では絶対にありえない。
漫才見ていて、毎回思うのが、

ということ。ブログの記事を書くなら慣れたものですが、漫才のネタなんて逆立ちしても、書ける気がしない。家族を人質にとられてもおそらく無理。
そもそも面白くないといけないし、これまでこの世にないものを生み出さないといけない。言ってしまえば、論文に近い気がする。芸人さんは来る日も来る日も、論文制作に明け暮れているんだと思う。
ちょっと昔に、何かのテレビ番組でフットボールアワーの後藤さんが、

と言っていました。今はもっと増えているのでしょう。他事務所も合わせると、日本には現在、10,000人以上お笑い芸人がいるのかもしれない、もしかすると。「多い!」って思うかもしれない。
でも日本の人口は1億2000万人、つまり0.01%。「人を笑わせてことを仕事にする」と決める、プロになる。おそらくその時点で、すでに日本の面白い人ランキングで上位0.01%に入っているわけです。
売れていない、若手で経験が少ない、とかは関係ない。そんなの関係ない。(2回目)「ラスタ池袋」でステージに立っている人は、僕らが生活で出会った誰よりも間違いなく面白い。
僕やあなたの身の回りにいるクラスで人気物だったあいつよりも、職場で笑いをいつもとっているあの人よりも面白い。彼らはトップ0.01%の人種なのだ、勝てっこない。僕らはなにも考えずただ笑わせてもらえば良いのだ。なんて幸せ。
ブレイク前夜に出会えるかも
「ラスタ池袋」は革命前夜を見れる場所かもしれません。これからブレイクする芸人、流行るかもしれないフレーズやギャグを、世間が知る前に楽しむことができる可能性があるんです。
何よりも情熱をもらえます。アツい、燃える。子供の頃にドラゴンボールを始めて、脳内にぶち込んだ時の興奮に近い。これ、僕の最大級の賛辞です。
感染症対策でいつもよりも少ない観客、そして値段は格安の500円、出てくる漫才コンビも10組近くいたと思う。おそらくもらえるギャラは雀の涙。
なのに、それなのに、僕らの目の前で、彼らは全身全霊でネタを見せてくれるのです。お金のためじゃない。きっと好きだから、自分が成長したいからでしょう。
染みます。お金のためにと、嫌々仕事をしている僕みたいな俗物からすれば、眩しくてしょうがない。目がどうにかなりそう、ムスカ状態ここに極まれり。
完成された芸人さんを見るのももちろん楽しい、というか外れない。すでに人気になっているネタを見るのも盛り上がる。
でもおそらくこれから来るであろう芸人を見るのも最高に心が躍る。世の中の誰よりも早くスターの出発を見ることができるかもしれません。
最後に小話を1つ。僕は奈良県出身で大学からは大阪だったのですが、弟は高校から大阪でした。
とある日弟のクラスでお笑いの話になりました。その時に担任の先生がおもむろに話しだしたそうです。
その担任の先生は当時40~50歳のベテランの方で、生まれた時からずっと大阪に住んでいました。お笑いはずっと身近にあったようです。
何十年も昔に、大阪難波遊んでいた時に、とある芸人コンビに「ネタ合わせをしているから、見てほしい」と頼まれたんですね。
今も難波の至るところで、壁に向かってネタ合わせをしているコンビがいます。昔からの変わらずの光景なんでしょう。
弟の担任は、その芸人コンビをじっと見ました。見たことない、知らない芸人コンビです。でも、了承してネタを見せてもらうことに。これが面白かったらしいのです。
ネタが終ると、「面白かったですか」と聞かれて、迷わず「Yes」と答えたそうです。「僕ら売れると思いますか?」と聞かれて、これも「Yes」と答えたそうです。
そこから時が経ち、担任の先生はその2人を実際にテレビで見るようになりました。本当に売れたんだ、スゴいなって。
オチを先に言いますね。この話はこうやって締めくくられます。

「ラスタ池袋」に行ってみましょう。もしかすると弟の担任の様な経験ができるかもしれません。
【関連記事】面白い人間になるための方法を考えてみた
面白い人は感覚・センスが頭1つ抜けているんだと思うんです。でも僕はそうじゃない。だったら技術でカバーできないか。
そう思って書いた記事です。革新的な面白さはなくても、会話で手堅く笑いをとれる方法を考えました。0から生み出すのではなく、笑いのパターンや引き出しを持っておこうという話です。
【関連記事】僕が憧れる千原ジュニア
好きな芸人を問われて、僕が真っ先に名前をあげるのが千原ジュニア。
喋りの能力だけで、日本人集めてバトルロイヤルさせたら、多分最後まで立っているのが千原ジュニアだと思うんです。
そんな千原ジュニアとケンコバのトーク番組「にけつッ!!」の公開収録の応募に当選し、奈良から渋谷の無限大ホールまで行った時の話です。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
- 小学生の時に面白くないと言われまくって、反動でお笑いが好きになった
- 池袋の「ラスタ池袋」でお笑いライブはコスパ最高
- 「知らない=面白くない」は成り立たない、未来のスターを見つけれるかも
僕らは毎日情熱を持って生きているでしょうか。ただただ生活しているだけではないでしょうか。お金のためにと、面白くもないことを続けている僕のような人もいるのではないでしょうか。
漫才を目の前で見ましょう。熱をもらえます。忘れかけていた気持ちを思い出せます。人生のどこかを過ぎたあたりから、感じることがなかった気持ちが蘇ります。
最後に、世界で一番有意義な500円の使い方を教えてあげましょう。特別サービスですよ。

35億円も必要ありません。たぶん500円以上のものを持って帰れます。
ではでは!