フリースタイルダンジョンのラスボスとして有名な般若。今はR指定が襲名しましたが。
観始めた当初こう感じ方も多いのではないしょうか。

実際バトルを見れば凄さは伝わるのですが、実際の凄さをきちんと把握できている人は少ないのでは。
音源も色々聴いた僕が拙いなりに般若を語っていきます。
きっかけ
きっかけは、友人に「般若ってそんなにヤバいの?」と聞かれたことから。
答えは

ちなみに、その友人のスペックとしては、高校生ラップ選手権1~4回までは見ていた。フリースタイルダンジョンはたまに思い出した頃に見る程度。
比較的軽めなヒップホップファンといった感じ。
なるほど、般若のヤバさはある程度深堀りしないと分からないのかもしれない。
バトルでは
般若は2000年代初頭突然、バトルシーンに舞い降ります。始まりはB BOY PARKという大会。
ここで、鮮烈なデビューを飾ります。そして、いきなりバトル引退を宣言。
そして、月日が経ち、2008年にUMBという国内トップクラスの大会に参加。
ここで、初登場にして優勝、日本一に!

そして、ここでもバトル引退を宣言。以降、バトルシーンからは一切姿を消します。
そして、般若三度!次に復帰したのが、7年後。そう、フリースタイルダンジョンのラスボスとして!!
ブランク7年でいきなりそんな大役になるとは。

というかよく考えれば、般若ってキャリアのほとんどがバトルしていないんですよ、実は。。。笑
フリースタイルの技術は日進月歩で、ベテランMCも良く言うのが、

ということ。
その中でも、般若は何故勝てているのか。それはある種の「普遍性」があるから。
小手先のテクニックや、語尾で必ず韻を踏むというスタイルで戦っているのではないからです。
感情に任せ、思いの丈をほとばしらせているからです。
激情に身を任せるのは、いつの時代も誰にでもあること。
そういった普遍性を持ったバトルをするのです。決して古びない熱さと言っても良いかもしれません。
確かに、割と同じこと言っている場面も多いんですよね。
「生きている実感がほしい!」とか、「俺が般若だ!」とか。笑
でもそれこそが良いと思えるそんなかっこよさを持っているのが、正に唯一無二。
R指定も死ぬ程強いし、うまいですが、同じこと何回も言っていたらたぶん勝てない。
でも、般若は勝てる、これってずるいよなぁ~。(笑)
楽曲・音源では
さて、般若はキャリアの大半はバトルしていない時期なんですね。つまり、どちらかと言うと音源がメインのラッパーなんです。
もともとYOSHIというMCネームでした。その時付き合っていたRUMIというMCとDJ BAKUと「般若」というグループで活動します。
「あれ?」ってなりましたか?
そうです、もともとは「般若」はグループ名だったのです。解散し、YOSHIから般若に改名するという流れです。
余談ですが、DOTAMAももともとグループ名でした。
そこから妄走族というグループで活動。後にソロとして活動します。今回は、般若のソロをメインに書きます。
まず、フリースタイルダンジョンを見ていて「般若ルーム」というおちゃらけサービスをしていますよね。でも、バトルの時はかなりのガチンコ、ストイックさを感じさせます。
どちらが本当の般若なのか?答えは「両方とも」です!
実は、般若のアルバムは「ユーモア」と「ガチ」の割合がおおよそ半々くらいなのです。
というか、まじめな曲の中でもふざけ要素入れてきたりもしています。
何となく、不良がまじめなこと言った後の照れ隠しの様な印象を受けます。とりあえず人間臭さがいいのです、地に足が着いたMCです。
個人的なおススメは古いアルバムであれば「根こそぎ」、比較的新しいものであれば「グランドスラム」。
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般若のライブは超絶的僕
はちなみに、般若のソロライブ去年行きました。この時、共演しているアーティストがいて、それがクリーピーナッツ!(クリーピーナッツはR指定とDJ松永のユニット)
実は新旧のラスボスが同時にライブしていたんですね。
そして、般若のライブは熱量がすごい!魂を燃料にしているのかってくらい。
アメリカでというか世界で最も有名なラッパーEminemの話をします。大丈夫です、関係ある話です笑
エミネムは自分の中に、狂気的な人格「スリムシェイディ」を飼っているという設定があります。別の人格で驚異的なラップをしているわけです。
般若も、ライブで勢いがあるレベルを超えだすと、なんかイッてしまってるんですね。(笑)
目つきとかも獲物を狙う猛禽類みたいなまがまがしさを帯びているんです。
もうこれはエミネムです、完全に別人格になっています。ほとんど憑依芸と言っていいくらいの人間離れ度。
是非、般若はバトルだけだと思っている人は音源も聴いてください。
まず、聴いていて飽きません。というかテンポのいい漫談とか落語に近いものがあります。
聴いていて、「上手いこと言うね!」ってなる感じ。
バトルさせても、曲を出しても、ライブをさせてもその実力を存分に発揮している。
だからこそ般若はラスボスを約3.5年も続けてきたのです!
まとめ
般若はフリースタイルダンジョンのラスボスを引退しました。
ですが、、、、
今まで、引退して何年かカムバックしてきました。
もしかすると、また何年後かに突如帰ってくるかもしれません。
その日を待ち、般若の音源を聴き待ちましょう!!
ドキュメンタリー映画「その男、東京につき」もオススメ。ファンなら観るべし。
ではでは!