うるさい、うるさい、ああうるさい。批判、非難、というかもはや悪口ばかり言ってくるあいつ。あなたも困った経験はありませんか?

いかがでしょうか。この言葉の持つうさんくささ、漂う欺瞞感。アドバイスをしてやろうみたいなテンションで、非難ばかりしてくる人ってどこにでもいる。こんなことを書いているけど、これまでの人生で僕のことをそう感じていた人もいるかも。
人を非難して自分が気持ち良くなっているんですね。勝手にフィーバーしている分には知ったこっちゃない。しかし怖いのが、この非難によってこちらの自己肯定感が下がること。
周りの人のアドバイスは時として、的外れなこともあるんです。そういう言葉を聞いて、やる気をなくしたり、チャレンジ精神を失ってはいけません。

・非難をされて、自分に自信が持てない・・・
という人にむけて書きました。
最初に結論から!
この記事のまとめ
- アドバイスのフリをした悪口を言うことで、気持ちよくなっている人は多い
- 内容が間違っていても、態度が自信満々だと受け入れてしまいやすいので注意
- アドバイスの要素があっても悪口を言ってくる人なら、距離を置こう
悪口とアドバイスをはき違えている人も多い
嬉しそうな顔、したり顔で、僕らの欠点を指摘してくる人達。「お前のためを思って言ってるんだ」という大義名分を振りかざしてくる。
ちなみに、「批判」は相手の誤りを指摘して改善させようとすること、「非難」は相手の誤りを責めることという違いがあるみたいです。
なのでここでは、僕らに対して改善提案・プラスに繋がるものは「アドバイス」とします。かたや僕らへの攻撃になってしまっているものは「悪口」としておきます。
アドバイスはまだ良いんです。次に活きるし、自分の成長にも繋がる。「あのタイミングで、課長に相談しておいた方が良かったね」とか、「この場合は、このExcelの関数で処理しておけばミスしなかったかな」とかそんな感じ。


かたや悪口、こちらは何とも始末に負えない。忠告してくる側の気晴らしじゃないかって時もぶっちゃけ多い。それに人によっては、なんか説教でもしてやりたいという前提の人も多い。
人に対して当たり散らかしたいから、口実としての人の欠点を探す。完全に順序が逆の処理。ここでタチが悪いのは、この人達の言うことに多少の真実が含まれていること。全否定できないだけに、ついつい聞き入れてしまう。
おそらく人間にとって、人を指摘しミスをあげつらう、これはきっと快感だと思うんです。こんなことを書いている僕でさえも、この気持ちはよく分かるくらい。ストレス解消に持ってこいだと思う。
人に指摘をすることで、自分が偉くなった様な錯覚に陥る。自分は目の前の人ができていないことができていると噛み締められるのでしょう。本来はその人がもっと良くなるためにアドバイスをするべきなのに、趣旨が変わってきてしまう。
人を批判してきて、気持ちよくなる先輩

これは実際に先輩から言われたセリフ。会社のシステムを確認している打ち合わせの際のことでした。システム内で社員にそれぞれ閲覧権源を付与しているのですが、全く同じ権限が2つ付いている社員がいたのです。
登録自体は担当者が手で行っているので、おそらく入力時に間違えて1つで良いところを2つにしてしまったのでしょう。(後々確認したら、実際にそうでした)

これに対し、何故か激昂して言ったのが、冒頭のセリフ。今思えば、「会社のお金がかかっている」という表現は非常に便利な表現。人が働いている時間も会社の給料のうちですから何にでも応用可能です。
非生産的なことをしている人、備品を大事にしていない人、タバコ休憩が長い人、社内のシステムを上手く使えていない人。全員に対して、使える万能フレーズです。もしあなたが会社でむしゃくしゃしていて、誰かに怒りたい時に是非使ってみて下さい。
とにかくこの時はダルかった。僕はもうすぐ異動するんですが、先ほどのいちゃもんは

と言って終了。うぜぇ!良いこと言ってやった感を出すんじゃないよ、全く。
ちなみに僕が今まで受けた中で、一番意味不明な説教は1年目の時。日本にいる管理職を全て集めた時に、マネジメント能力の低さが間違いなく50番以内に入っているであろう課長のもとでのことでした。
ちなみにその管理能力の低さから、逆ドラッカーと裏で僕は呼んでいました。マネジメントの神様のドラッカーの逆。マネジメント界のサタン。

と真面目な会議の場で説教されたっけ。全く要領をえない指示を出される、分からないから聞く、「お前は自分で判断する能力がない」とキレられる、そこからヒートアップし「お前は実家暮らしをしているから、自分で判断しないで済んでいるだけだ!」と勝手に結論を出される。
そして、さっきの一言。
うーん、なかなかの荒唐無稽さ。真の破天荒は社内にいたのか。こうなると、アドバイスではもちろんないし、悪口ですらない。なんだろう。戯れ言?
えてしてこういう人達は、なぜかみんな態度だけはいっちょまえに堂々としている。そう、アドバイスの皮を被った悪口をぶつけてくる人は不思議とみんな自信満々なのだ。
自己肯定感を下げてはいけない
「メラビアンの法則」なるものがあります。アルバート・メラビアンさんが発表したものです。
しかし人は何かしらの法則を見つけると、自分の名前を付けたがるもんですね。これがすでにある種の法則なのかもしれません、「コルレオーネの法則」とでも命名しようかな。
人間は他人とコミュニケーションを取るとき、言語・聴覚・視覚の3つの情報から相手を判断しているというもの。
- 言語:7%
- 聴覚:38%
- 視覚:55%
情報が与える影響の割合です。言語情報はなんと7%、内容の妥当性は1割未満なのです。つまり間違ったこと、そもそも的外れなことでも、自信満々に言い切ると、案外受けいられてしまうのです。
これは恐い。アドバイスですらない悪口を言ってくる上司や先輩は、声も態度も自信満々なんです。つまり、文字起こしして、後日見てみると支離滅裂でも、そのタイミングでは受け入れてしまいがちなのです。
世の中では、「根拠のない自信」を持つことが大事なんて言われています。それと逆です、「根拠のない悪口」で自信を喪失することもあるのです。
論理的に考えて正しくない悪口でも、第三者から見ればおかしな指摘でも、繰り返し受けていると、自己肯定感が下がってしまいます。この事態は避けたい。
子供の頃に親から批判ばかりされて育った子供は自信を育めません。一方親から褒められて育った子は自己肯定感が高い。これはしばしば耳にする話。大人になって思う。

大人でも絶えず批判をされ続けると、自信が失われていきます。しかも職場とか学校とかの閉じたコミュニティ内で責められ続けられるとその傾向は加速します。
明らかに間違っているのに、誰もそのことを指摘しないと、段々責められている側が「間違っているのは自分なのでは・・・!?」と疑心暗鬼になってくるんです。
隣の課の同期が、しょっちゅうそこの課長から罵倒されていました。ただよくよく状況を見ていると、明らかにそこの課長が間違っている場合がほとんどでした。
ある時その同期と話している時に、なんとなく言ってみたのです。



こうなってくると悪口とか説教とかではなく、洗脳に近いですね。「お前はダメだ」って、刷り込みさせてきている様な感覚すら覚えます。
的確なアドバイスであれ、根も葉もない悪口であれ、覚えておいてほしいことが一つあります。そんなことを言ってくる人達は、一つの側面しか見ていないということです。
背景の事情や、それまでの経緯や、あなたの事情など全て把握していない状態で言ってきているのです。ただ目の前のその瞬間の現象に対して、発言していることがほとんどなんです。必要以上に重く受け止めてはダメよ、ダメダメ。
悪口を言ってくる人とは距離を置こう!
悪口を言われる、自己肯定感が下がる。こうなると何が良くないのか。それは次の行動を起こす時にためらってしまうこと。これが一番のデメリット。
仕事でもプライベートでも新しいことに挑戦したい、新たな出会いの場がある、明日が正念場だ。こんな時に、心の中で、もう一人のあなたがささやく。

いつも悪口を言われる、自己肯定感が下がる、自信がなくなる、新しいチャンスに飛び込めない。そこから長い間、自分の人生で引きずり続ける。

ストレス解消にって上司や先輩から言われた言葉で、その後の人生の可能性を狭めたくないよ。あなたもそうでしょう?
ここでの対策は、悪口を言ってくる人とは距離を置くこと。それだけ。Simple is best。その悪口の中には、多少アドバイスの要素が入っていても、無視です。離れましょう。
アドバイスを受けると確かに自分が伸びるきっかけになります。これは素晴らしいこと。ただそのアドバイスをもらうために、ムダに悪口を聞く必要もない。
「自分が伸びる<自分がダメージを受ける・自己肯定感が削がれる」ならば、耳に入れないの一択です。自分が伸びる機会をもう一度掴む、失った自己肯定感を取り戻す、たぶん後者の方が難易度が高い。

とか、

とか言う人もいるかも。でも、そんなのは今は気にしない。

って言い返したい。多少のアドバイスが含まれていても、過剰な悪口で包まれた言葉なら、もうそれは毒なのだ。体内に摂取しない方が良い。アレルギーが出ちゃう。アナフィラキシーショックを起こすかも。
悪口をまともに受け取らない。そうすれば、前向きでいられるし、自己肯定感を保てるので何かを始める時も気持ち良くスタートできる。
長い人生から見たら、絶対にそっちの方が良いし、最後にはなんだかんだ上手くいっている気がする。
【関連記事】アフォーメーションをしよう!
悪口を言ってくる人が周りに多い時に、距離を置くという以外の対策があります。それがアフォーメーション。平たく言えば、自己暗示ってところでしょうか。
僕はこの記事を書いてから、この3ヶ月ほどほぼ毎日アフォーメーションを行っています。めっちゃオススメ。
朝起きる、着替える、うがいして水を飲む、アフォーメーションをする。朝一にしてみましょう。その日のテンションが段違いです。
【関連記事】人はみんな評論家である
優しそうな人、何も考えてなそうな人、そんな人でも必ず一家言は持っています。人間は誰しも評論家の一面を持っています。僕もそう、あなたもそう。
人とコミュニケーションをする時は、このことを念頭に置いておきましょう。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- アドバイスのフリをした悪口を言うことで、気持ちよくなっている人は多い
- 内容が間違っていても、態度が自信満々だと受け入れてしまいやすいので注意
- アドバイスの要素があっても悪口を言ってくる人なら、距離を置こう
今度人から何か言われたら、それはアドバイスなのか、悪口なのか、考えてみましょう。意外と悪口も多いかもしれません。ストレス社会です、言ってきた人もストレス解消したかったのでしょう。器が小さくて何よりです。
この記事を読んで下さっているあなたのことは良くは知りません。ただ僕が書いた記事を最後まで読んでくれた、きっとあなたは素晴らしい人です。
そうです、周りの人が何か悪口を言っても関係ありません、僕からすればあなたは素晴らしい人です。
本当に、嘘偽りなく。「根拠のない肯定」、たまにはこういうのも、、、ね?
ではでは!