もしあなたが思春期のど真ん中なら、「ああ、親ってうぜえなぁ」って思っているでしょう。
多分すでに今日一回は、頭をよぎっているはず。分かります、すっごい分かります。僕もそうだったから。
面倒ですよね、過度に干渉してくるって思ってますよね。「いっそいなくなれば楽なのに」なんて思ったことも少なくないはず。
あなたの価値観や好みや友人関係とか、なかなか理解してくれませんもんね。そりゃ、うざいよなぁ。

・親が嫌いで、一緒にいたくない!
という人にむけて書きました。
今28歳、テンション的には中学16年、そんな僕ですが最近気付いたことがあります。
それは人間はどう頑張っても、どれだけ努力しても、大人になって親に感謝しないでい続けることって不可能なんです。
もちろん特殊な家庭の事情もあるでしょう。しかし、そういったことがない、いわゆる平凡な家庭。
この家庭で育った人が、大人になって、親に自然に感謝の念が出ないって結構神業に近いんです。よっぽど自分を律して激しい努力をしない限り、親への感謝の気持ちを消すってできないんです。
親に感じるめんどくささも分かります、あまりに親に対してそっけない態度をとっていると後で後悔します。まぁ後悔とよりも、罪悪感に近いかもね。
中学生・高校生の時は、親はウザいと思うもの
僕の反省(両親が家を購入した時)
僕は中学生の頃かな、親を疎ましく思っていたピーク時は。何であんなに面倒くさがっていたのか、今となっては不思議ですね。
中学生の頃って、何であんなに親と歩くとか、家族で出かけるとかいやなのでしょう。大人になると全然何でもなくなるのに。
僕はこの記事を通じて、「親は偉大だ、嫌いという態度を出すのはダメだ」ってことを伝えたいと思っています。じゃあ、そんな記事を書く僕はどんな中学生・高校生だったのか。
めちゃくちゃ親をめんどくさがってました、はい。人のことを言える身分ではないんですね。いや、めんどくさがって、今そこそこ反省している身分だからこそ言えるのか。開き直ろう。
まぁ、今思うと、僕はただのクソガキでしたね。親にしてもらったことに対する感謝の気持ちなどまるで持っていなかった。
もし今の自分が親だとすると、当時の僕は相当可愛げのない子供だったはず、殴ってしまうかもしれない。
僕のトップクラス級の反省は、中学3年生の時に一軒家に引っ越した時でしょうか。それまではマンションでした。弟と部屋は共同です。
そこから、一軒家に引っ越して、南向きで日当りばっちりの部屋を与えてもらったのです。弟と僕とで一部屋ずつ。贅沢なもんです、ありがたい話ですよね。
しかも僕の両親は、僕と弟を気遣い、同じ校区内で引っ越しをしました。引っ越しても、学校は変わらない。というか学校に近付いて、何なら通学時間も減った。
その家に引っ越す、見晴らしも良い位置です。父と母でローンを組んで、購入してくれたのです。
3/14に引っ越して、その年の日本で一番アツいホワイトデーと言っても過言ではなかったはず。そんな時の僕の反応はというと、

最悪です。終わってる。いや、もう始まってすらない。引っ越してしばらくは、「前の家が懐かしい」なんて文句垂れていたのです。
家なんて一生の中で一番大きな買い物です、それなのに僕は。。。
僕の反省(部活編)
中学校の時に、剣道部に入りたいと両親にお願いして、防具を買ってもらったのです。
防具一式って結構良い値段がするんです。それなのに、引退を待たずして退部。

って思って辞めてしまう。せっかく防具を買ってもらったのに。でも両親は特に怒りませんでした。今日、今まさにこの瞬間まで「お金かけたのに!」なんて一言も言われていません。
僕の反省(学習塾編)
僕の親不孝ぶりは他にも様々。小学校高学年の時に、仲の良い同級生が学習塾に入ることになり、僕も誘われました。
「面白そうだ」と思って、自分から両親に志願して入塾することに。最初は良かったのですが、宿題も多いし段々嫌になってきました。
数ヶ月して、「もう塾に行きたくない」とゴネだす始末。自分から志望して、親にお金を出してもらって、それで文句を言う。やばい、かなりのギャングスタですよ、これは。
この言動に、僕の両親はどう反応したか。キレたか、ノンノン。説教したか、ノンノン。母は嫌な顔ひとつせず、当時働いていたのにも関わらず、仕事帰りや、休日に色々な塾の説明会に行ってくれたのです。
そして他の塾の資料をもらって読んだり、他の塾の講師の人に話を聞いてくれました。そして最後に、
「今の塾は、他の塾よりも教えている内容が進んでいるよ。今の塾で頑張ったら、他の塾で頑張るよりも賢くなれるよ。」と僕に諭してくれたのです。
僕はその説得の甲斐あり、塾を続けることにしました。我が親ながら、良い対応をしてくれたなぁと今になって思います。

と、反抗期のあなたでもちょっと思ったでしょうか。そうです、身内びいきになりますが、それは否定しません。ただ、あえて言いたいのは、

会ったことはないです。あなたのご両親のことは詳しくは知りません。
ただあなたが、無意識に親のありがたさをスルーしちゃっていることは分かるんです。僕もそうだったから。その時は、なかなか分からないんだけどね。
親のありがたみはそのうち分かる
実家を出て親のありがたみが分かる
「ありがたみ」の漢字は「有難み」。有るのが難しいようなことだから、有難み。
しかし親の愛情というのは、自然とそこにあるからありがたみに気付きづらい。 無くなって初めて気付くというよくあるパターンですね。
電気とか水道とか、インフラと同じようなものかも。実は裏でものすごい労力があるんだけど、表からは見えない感じ。
僕も偉そうなことを言うけど、家に帰って部屋の電気をつける時に、「発電所今日もありがとう、火力も水力も太陽光発電もみんな最高!」なんて全く思わない。
人間は慣れてしまう生き物で、一回慣れてしまうとなかなか戻れないんですね。しかも親の愛情は、生まれた時からあるもの。
こうなると、ある意味気付く方が無理ゲーなのかも。慣れていない状態がそもそもないんですもん。
僕がきちんと親のありがたみを感じだしたのは、就職した時と、一人暮らしを始めた時でしょうか。就職したのが24歳、一人暮らしをしたのが27歳。
上から目線で、この記事を書いていますが、しっかり大人になるまで分かっていなかったんですね。
母親のありがたさはまだ分かりやすい。ご飯を作ってくれたり、掃除してくれたり、洗濯してくれたり。お弁当がいる学校だったら、毎日目に見える形でモノがあるわけです。
あなたに、「母親に対する感謝を1分間話してみて」と言うと、恥ずかしいし気が進まないながらも出てくるのではないでしょうか。そう母親は偉大で、あなたは母のその偉大さが日々目に入ってはいるんですよね。
父親の偉大さは見えづらい
さてここで問題。母親ときたら、ですね。そうです、父親です。あなたに、「父親に対する感謝を1分間話してみて」と言うと、母親の時ほどスラスラ出てこないのではないでしょうか。
分かります、父親の偉大さってちょっと見えづらいですよね。もしあなたのお父さんが、毎日会社に行って頑張って働いていたとします。
それでもあまり家事をしていなくて、あなたと会話もそこまでなければ、別に感謝の気持ちって起こりづらいですよね。
ただ、言わせて下さい。

ふぅ、スッキリした。そうです、お父さんが働いて稼いで、一家を養っているのだとしたら、凄まじい努力の上でなのです。(両親共働き、シングルマザーなど様々な家庭があるのは重々承知しています)
僕は働きだして、今年の4月でまるまる4年になります。そろそろ中堅なんて言われる領域に入るのでしょうか。そんな僕の本音は、

これ。働くって大変です。世の中のサラリーマンは、悪魔と取引をしているんです。僕も23歳の時に、悪魔に出会いました。悪魔は言いました。

大多数はこの契約を呑みます。僕も呑みました、あなたのお父さんもきっと呑んでいるはず。
働くって大変です。お金を稼ぐってしんどいです。
僕は現在独身です。僕の一番愛用している時計は約60万円します。超かっこいい本革の20万円もするライダースジャケットも去年買いました。
自慢とかじゃないです、僕は自分の好きなものを買うことでかろうじてモチベーションを保っているのです。
いいですか、僕はずっと憧れていたり、本当に欲しかった高価なものを買えたのです。
それでも、「仕事はダルい、やめたい」とか言ってるんです。
あなたのお父さんはどうでしょうか。超大手の会社で、出世しまくっているとかじゃない限り、好きなものってそこまで買えていないと思います。
全て、家族のため、あなたのお母さんのため、あなたのために使っているのです。
めちゃくちゃ偉いですよ、あなたのお父さん。
僕みたいな私利私欲にまみれた奴とは、人間としての器が違いますもん。
もし30歳前後に、あなたの両親になっていたとしたら僕と近い年齢です。スゴいっす、僕なんか足元にも及ばない。
僕の会社の先輩とか、上司とかでお子さんがいる方も多いです。お子さんが中学生・高校生って人もいっぱいいます。30代後半〜50代くらいになるのでしょうか。
実はね、30代後半〜50代の男って、本当に普通の男なんです。
怒るし、怒られるし、しょうもないこととか下ネタとかも言うし、人の話を聞いてなかったりするし。聖人でもなんでもないです、僕やあなたと同じ普通の男なんです。
そんな普通の男が、あなたの前では、あなたの前だけでは、かっこ良くあろうとしているんです。いじらしい、なんていじらしいんだ、父親というのは。
君の両親は、君にとって、坂本龍馬よりも偉人なのだ
「あなたの尊敬する人物は?」、中学校の時に、授業でこんな質問がありました。宿題でみんなそれぞれ考えてきて、次の日に全員発表。色々な人が出てきます。
スポーツ選手、タレント、お世話になっていた小学校の先生などなど。そんな中、一人の女の子が言いました。
「私が尊敬するのは、私のお母さんです!」、この時、思いました。僕は思ったんですね。

僕はおそらく坂本龍馬とかって書いたんじゃないでしょうか。まぁ坂本龍馬は確かに、偉人of偉人。それはそれで良かったと思います。
ただ大人になって気付きました、あなたにとっては、あなたの両親は坂本龍馬よりも偉いんです。マジです、嘘じゃないぜよ。
一説によれば、坂本龍馬がいなくても江戸幕府は終わっていたというものがあります。時代はちょうど臨界点を迎えていて、大きく傾くのは時間の問題でした。
その中でたまたまその役目を担ったのが、坂本龍馬だったという話です。
もし坂本龍馬がいなくても、あの時代性や海外との関係などの要素を考えてみると、誰かが代わりにあの役割を果たしていたという理屈です。
どこかの採掘場で、大勢がこぞって発掘をしている。たまたまAさんが貴重な化石を発見し、時の人となる。
でももしAさんがいなくても、BさんやCさんがきっと見つけていたはず。そんなイメージです。
あえて大げさな書き方をしますね。坂本龍馬は替えがきくのです。司馬遼太郎に怒られないかな。。。
さてあなたにとって、坂本龍馬は替えがききます。ですがあなたの両親はどうでしょうか。替えがききません。というか、あなたの両親に育てられたから、今のあなたがいるのです。
あなたの両親がいなければ、今この記事を読んでいるあなたはきっと全然違う人間性の人物だったはず。
どうですか、坂本龍馬がいなくても江戸時代は終りました。あなたの両親がいなければ、そもそもあなたは生まれていなかったし、今のあなたではなかった。
あなたにとって、あなたの両親は、坂本龍馬よりも偉いんです。
いやぁ、あの時の同級生に謝りたい。あの子の言うこと当たってたわ、15年遅れて気付けた。
今日あなたにしてもらいたいことはたった2つ!
長々と書いてきました。もしあなたの中で、
「親はウザいと思ってたけど、そうじゃない部分もあるのかもな」くらいに思って頂ければ、嬉しい。
書いた甲斐があるってもんです。まぁでもちょっとしょっぱいことを書くと、行動しないと意味がないのが世の中の常なんです。そんなわけで、僕があなたに宿題を出しますね。
家に帰って、両親に泣きながら抱きついて、「産んでくれてありがとう!!」と言ってね!
嘘です。
さすがにこれは嘘。というかこれができる奴は、そもそもこんな記事読まない。大丈夫です、もっと簡単な宿題です。この2個です。
- 家でご飯を食べる前に「いただきます。」と言って、食事中はスマホを触ったり、マンガを読んだりしない。(食事の感想を聞かれたら、「美味しい」とリップサービスでも良いので、言えるとベター)
- 両親が話しかけてきたら、スマホを触ったりYouTubeを見たりしないで、ちゃんと目を見て話す。
これだけ。簡単でしょ!?できれば毎日してほしいけど、難しそうなら今日だけでも良いよ。
こうしておけば、あなたの家での立場もより安泰なものになり、今後もっと良いサービスを受けられる。恥ずかしいなら、そんな打算ってことにして動いちゃっても良い。
会社の飲み会とか大変だぜ、上司の面白くもない話をちゃんと聞いた上で、愛想笑いしないといけないんだよ。
2・3時間そればっかやっても、評価もそこまで上がんないし、会社での立場も変わんないんだな。それに比べれば、やること簡単で、効果は大きいよ。
とにかく両親を邪険に扱ってはダメ。 人間はどう頑張っても、どれだけ努力しても、大人になって親に感謝しないでい続けることって不可能なんです。
だからあまり口を聞かなかったり、反抗的な態度をずっととっていると、将来ね罪悪感がエグいのよ。
「おれあの時、ダメやったなぁ・・・」って自責の念にかられるのよ、これはこれで面倒なのよ。
今あなたが両親をうっとおしく感じているのも分かる、めっちゃ分かる、僕もそうだったし。
でも今になって、親のありがたみにはいつか気付けるってのも分かる。だから言えることとしては、「うざいと思っても、態度に出すのはほどほどに」ってことかな。
子供が中学生とか高校生の上司とか先輩とかいっぱい周りにいる。男の人も女の人も。実際に僕が見ていて思うのは、ただの普通の人。さっきも書いたけど、大事なことなので2回目。
嫌なことがあれば嫌がるし、嬉しいことがあれば喜ぶし。年甲斐がないこと言い出すこともあるし。
めちゃくちゃ美人な他の会社の人がきて、名刺交換した時に、隣見たら僕と同じくらい鼻の下伸ばしてたりするし。僕もあなたのお父さんも、同じ様に上司に怒られてるし。
そう、あなたのお父さんもお母さんも一人の普通の人間。だからもし余裕があれば、「自分がされて嫌なことはしない、自分がされて嬉しいことをする」って意識してくれたらパーフェクト。
普通の人間どうしの付き合いでも、そこまでできたらイケてるはず。
【関連記事】親孝行は後悔しないうちに!
僕の同世代の友人が先日親を亡くしました。そこで、「親孝行はいつかしようと思っても遅いのかも」と思って書いた記事です。
これもあわせて読んでもらえれば、あなたの親の感謝も増すかも。
こちらもCHECK
-
親孝行は後悔しないうちに!20代後半が親孝行について考えてみた。いつまでも両親がいるとは限らない、当たり前のことこそ人は忘れがちなんです。
続きを見る
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 中学生・高校生の時に親をうっとおしく思っても普通
- あなたの両親は、坂本龍馬よりも偉い
- 今日だけでも、食事中にスマホを触らない、親とは目を見て話すこと
クラスでなんとなく気を使って接しているあいつは学校を卒業したら、一生会わないかもしれない。家でなんとなく気を使えていない親は、一生の付き合いになる。だったら、両親とは仲良くしておきましょう。

このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!