物欲とはすなわち煩悩であり執着。30代には入り、物欲が薄れてきた。そして生きるのが楽になった。
・ムダ使いをついしてしまう
という人にむけて書きました。
よく考えたら、ハイブランドのTシャツと、現代技術の粋を集めたiPhoneが同じ値段なのはおかしい。
生きていくのに必要のないモノの方がなぜか高い。あら不思議。
- 食事
- 健康
- 自信
- 時間
- 好奇心
モノじゃない。お金を使うべきは上記の項目。物欲は思考のクセに過ぎない、直していきましょう。
ほしい物リストを更新してみた
1万円以上の買い物は、1ヶ月考える
貯蓄率55〜60%を維持している
サラリーマンを7年強続けて、資産は2,000万円台後半。ここ数週間でインデックスファンドが下がっているので、ちょっと目減りした。萎えぽよ。
昨年の貯蓄率は55〜60%。つまり手取り金額の半分以上は、資産形成に充てている。おそらく同世代と比較しても高い数字なはず。
財布の紐はかたい。ガチでがっちがち。冷蔵庫から出した直後の、ハーゲンダッツくらいの硬さ。
しかしここまでの貯蓄率は、長年の経験を経て形成された努力の結晶。大学生の時はとんでもない浪費家だった。社会人になった時の貯金は、10万円もなかった。
しかし社会人になり、「ちゃんと貯金しよう」と一念発起。様々な試行錯誤を経て今に至る。
本当に欲しいモノは、ほとんどない
これも僕が編み出したマイルールのひとつ。こうかはばつぐんだ。ギャラドスに10万ボルト打ったレベルで効く。
やることはシンプル。出かけた際に、「買いたい!」って思ったモノ、ネットで目にした気になるアイテム。値段を確認して、1万円以上なら、ノートにメモする。メモした日付も書いておく。
そしてそこから1ヶ月間待つ。待つ。そして1ヶ月経って、ノートを確認。まだ欲しかったら、購入する。これだけ。
ちゃう、ちゃうねん。ここが人間心理の面白いところ。1ヶ月経っても、同じ熱量で欲しいモノはほとんどない。
テーマパークのお土産やグッズ、勢いで買っちゃう。しかし数時間後に、「あれ、いらんかったかも」って思うことも多い。たった数時間でも冷静になる。
1ヶ月も寝かせる。賢者タイムになる。100年の恋も覚める。僕らの買い物なんて、一時の感情の奔流に過ぎない。ただその場の欲情ってだけ。
ほしい物リストが、年々減っていく
ただそれでもまだ20代の頃は、このリストは定期的に更新されていた。
しかし30歳を越えると、明らかに更新のペースが落ちた。欲しいと思えるモノが減ったのだ。
収入は年々上がっているけど、欲しいモノは年々減っている。物欲をコントロールする生活が長過ぎたのかもしれない。
最近では、自分で自分を奮い起こさないと、お金を使えない体質になってしまった。
こないだ「1億円もらったら、何を買うだろう?」と自問自答してみた。意外と悩む。答えが出ない。
結婚願望もなく、独身で今も生きてる。ありがたいことに、収入も平均よりはかなり高め。人生で欲しいモノは、ここまでであらかた買ってしまったのかもしれない。
ここが限界。人生は不可逆。あれだけ物欲まみれだった青春時代にはもう戻れない。
服ってそんなにいらなくない?
ファッションにお金を使っても幸せになれない
昔の自分と、今の自分。お金の使い方に関して、最も大きな差は被服費。ファッションにお金をかけなくなった。
ファッションなんて自己満足だというのは元々分かっていた。TPOをわきまえて、不潔感がなければ、それ以上は関係ない。
- ファッションにお金をかけなくても、「ダサい」とは言われない
最低限の服を持っていれば影響はない - ファッションで、加点されることはレア
30代になると、ファッションで減点されることはあっても、加点はほぼない
この2つがファッションに関しての気付き。
無地の同じような服をずっと着ていても、別にとやかく言われない。そんなに誰も見ていない。
ダメなところは見られるけど、良いところは見られていない
ボロボロのデニムのような、減点対象となる服は、驚くくらい周囲に見られている。しかしこだわって買った数万円のTシャツとかは、加点対象として、驚くくらい周囲は気付いていない。
ダメなところはすぐに発見されて噂される。良いところは誰も見てない。理不尽だけど、世の中はそんなもの。僕らだって、同じことしてるし。
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パソコンよりも、ハイブランドのシャツの方が高い
生きていくのに必要のないモノほど高い
このブログを書いているMacBookAir、3年前に購入。12-13万円くらいだったはず。調べ物もするし、動画も見るし、めっちゃ便利。
しかし値段だけで見ると、ハイブランドのシャツとかより安い。ここが世の中の七不思議。
生活に必要なスマホや家電よりも、布の集合体の方が高い。生きていくのに必要なモノは安く、生きていくのに不要な余剰のモノは高い。
たぶん僕は分別がついたんだと思う。「ブランド料」のような、実態のない、摩訶不思議なモノにお金を払う気が失せてきたのだ。
10万円の服を買うより、10万円でヒゲ脱毛をしよう
半導体不足で、デジタルデバイスの値段が上がったのが昨今の動き。これは分かる。仕方のないこと。
ただ布の値上がりなんて聞いてない。それなのに、依然として、現代技術の結晶であるiPhoneよりも、ブランドのロゴが入っているシャツの方が高い。
こう思い出したあたりから、僕は服にお金を使う気が徐々に薄まってしまった。
ちなみに10万円の服を買うのではなく、10万円使ってヒゲ脱毛をしてた。こちらの方が遥かに、効果があったと思う。
金は安心と好奇心のために使うべき
お金の正しい使い道は、物欲を満たすためにあらず
物欲解消をするだけの30代は、ただのサルである
お金の使い道は、物欲の解消ではない。そんなことをしているようでは、ただのサルである。
自分の好みも分かってきて、不要なモノの判断がつく。それが30代。この30代でも、なお物欲に支配されているようでは、まだまだ青い。
ホモ・サピエンスたる矜持を持つべき。では人になるために、どのようにお金を使うのか。
- 食事
- 健康
- 自信
- 時間
- 好奇心
ここら辺にお金を使うのが賢い。
自信をつけるには、意外とお金はかからない
服を買うのであれば、物欲を満たすためではなく、自信をつけるために買う方が良い。服そのものに価値はないけど、その服を着ることで自己肯定感が高まるなら、価値はある。
ただ僕の経験上、自信を育むには、ファッションにお金を使う以上に効率的なことがある。
安いので良いから、スポーツウェアとシューズを買って、ランニングやウォーキングをする。
もしくは筋トレをする。見た目を整えるのであれば、運動習慣をつけるのが手っ取り早い。最初は大変だけど、苦しさもある分、自信もつきやすい。
時間への課金も科学的に正しい
「オレの時給は2,000円だから、1時間浮かせるためにタクシー乗るわ」って人。好きじゃない。
じゃあその浮いた時間、あなたはお金を稼いでいるんですか?タクシー乗ってる間は、スマホゲームしてるだけなんちゃうの?そう思ってしまう。
過剰に時給思考に陥るのはセンスがない気もする。しかしそれでも、お金と時間では、時間こそ優先すべき。金持ちよりも、時間持ち。
アメリカでのとある実験。働いている成人に、別の週末にそれぞれ40ドルを渡す。
そしてお金の使い方をそれぞれ指示をしました。
- 最初の週末には、その40ドルで自分のためのモノを買うように指示
Tシャツや化粧品など好きなモノを購入 - 次の週末には、どんな形でも構わないから時間を節約するために使うように指示
テイクアウトの食事、家事サービスの代行
結果発表。時間を節約するためにお金を使った方が、幸せを感じストレスが減った。お金は世の中に無限にある。でも時間は自分だけのもので有限。そりゃそうか。
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健康と好奇心にこそお金を使う
お金の使い道は究極、ここしかない
自信も時間も大事。しかし時間ができた時に、どんな人生を送りたいかのかまで考える必要がある。
安心感があって、退屈をしない、かつサステナブルな人生を送るためにお金を使う。そのためには健康は死守。そして好奇心を常に満たし続ける。
お金の使い方は究極、ここしかない。すでに必要なモノは飽和している。お金持ちは高級車やブランド品を買う。
でもある程度のラインを越えると、アンチエイジングなどの健康や、好奇心のためにお金を使う。外ではなく、自分の内面にこそ目を向けるようになる。
前澤友作は宇宙に行った。戦国武将は、茶湯のために、専用の建物を建てたり、茶器を準備した。モノではない、興味関心にフォーカスする。
人生を、おもろく、することが至上命題
お金はツール。ただの道具。道具である以上、使い道がある。
人生を、おもろくする。このためにお金を使うのが一番賢い。おもろがるためには、健康であることが前提。老けている場合じゃない。
老化している時間なんてない。というか「老」のついてる熟語は全部ダメ。ギリギリ「海老」だけは許す。
健康になった後は、好奇心に絶えずお金を使わないといけない。気になる体験、するしかない。興味のある本、迷わず買え。
悩んだ際に自分の胸にこう問いかける。答えは大抵NO。
最近は格闘技を習ってみたい。もしくはダンスをやってみたい。どうせお金を使うなら、こっちの方が楽しそう。
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ムダ使い、即、極刑
ムダ使いは人生の綻び
何気ないムダ使いから人生は綻びを見せる。物欲にほだされて行動するから、後々困ったことになる。
経験上だけど、物欲というのは脳のクセのようなものだと思う。クセである以上、軌道修正できる。
例えば人から指摘された際に、すぐに「でも〜」と反論してしまう人がいたとする。これは人間性というかクセ。
「人から指摘されたら、反論せずに素直にアドバイスとして聞こう」と思って、100回も繰り返せば、このクセは消える。
物欲も同じ。欲しいモノがあれば、ノートに書き、時間を置いて見返す。これを100回繰り返す。
SNSをポチポチしてて、魅力的な商品が割引で990円になってる。ここで「大学時代のバイトの時給くらいか、1時間働いてまで欲しいかな」と考える。これを100回繰り返す。
物欲は思考のクセ。そして物欲に任せて買ってしまうのは習慣。本当に必要なモノなんて、あなたは全て持ってる。
ムダなモノ買っちゃうゾーン。物欲に負けてしまうゾーン。入ってるだけ。この負のルーティンから抜け出す。
「なんであの時あれ買っとかなかったんだろう」って後悔することって、いったい人生で何回あるんだろう。思い返す限り、ほとんどない。
家も車も欲しくない
さらに僕は一歩踏み込んだ世界にいる。家も車もいらない。
同世代でマイカー、マイホームを買ってる人も増えてきた。
場末のキャバ嬢が良いそうな言葉でとりあえず褒めるようにはしてる。でも絶対買わない。買ってたまるか。
- 住宅購入費:約3,500万円
- 自動車にかかるお金:約4,000万円
このふたつでは、こんなにお金がかかる。あわせて約8,500万円。頑張ったら、2人FIREできるやん。
ちなみに自動車にかかるお金の内訳はこんな感じ。
- 車体代金:1,750万円(7年に1回程度買い替え)
- ガソリン代:520万円
- 保険代(自動車保険、車両保険):490万円
- 駐車代金:720万円
- 自動車税、自動車重量税(車検時):470万円
- その他消耗品費
物欲をコントロールしまくってたら、いつのまにかライフスタイルにまで思考が至るようになる。
「何かを買わねば」という脅迫観念は、人生の方向性を決めてしまう。人生はもっと自由で良い。物欲に人生の手綱を握らせるな。
まとめ
では、最後にこの記事をまとめます。
この記事のまとめ
- ファッションに課金しても幸せにはなれない
- モノではなく、健康と好奇心にお金を使おう
- 物欲は人生の方向性すら決めてしまう
サラリーマン生活をより豊かにするための情報に特化し、ブログの記事を投稿しています。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めております。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!