ネットよりも現場!やはり、ヒップホップは現場に足を運んでなんぼなのです。
KOK U-22(22歳以下限定)西日本予選行ってきました。今まで、バトルの大会はしばしば行っていたのですが、年齢制限があるものは初めて。
エントリー50人弱でのバトル、漢a.k.a.GAMIと呂布カルマのライブなど見所たくさん。そして、今回特に印象的だったのがラッパーにまつわるお金の話。
ラップの道はいばらの道!
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ヒップホップイベントの流れ
大体、ヒップホップのイベントは以下の流れで進みます。興味はあるんだけどって人は参考にしてみて下さい!
会場に入り、まずはドリンクチケットを交換。そして、40~50分程度DJタイムでした、DJはPANASONICと5-ISLAND、手練れです。
見た目は割と普通っぽい、しかしひとたびステージに立つと顔つきがまるで違う、流石プロ。
ちなみに、DJ PANASONICは2の腕の部分にタトゥーあり。ちなみに、DJ 5-ISLANDの本名は五島(ごとう)らしい、まんまやん。笑
選曲はけっこう渋め、洋邦問わずヒップホップを流してくれていました。結構イベントによって選曲は違います。
DJも客層を見て流す曲を決めている感じがしますね。今回はアングラとヒット曲が半々くらいでした。
そして、司会のミステリオが登場。ライブで3曲披露してから、大会スタート。
結構MCもアツかった、ラッパーとして生きるというのはどういうことなのか、ミステリオ自身の苦悩も吐露したり。
ギャグラップを得意としていても、根底に流れるのはやはりB-BOYイズム。
ベスト16までは、8小節の2ターン。それ以降は、司会がMASTER(マスター)に変わり、8小節の3ターン、そして決勝のみ4ターン。
司会のマスター!生で見るとかなりかっこいい、見た目もそうですが悪そうなおじさん具合が渋いですね。筋肉質なのか、太っているのか分からない体型も絶妙です。
バトルを見ていて思いました、U-22って若いな!10代も多数参加していたようでしたが、でもみんなうまい。地元でサイファーしたりして、練習してるんでしょうね。
しかも、面白かったのが、GW10連休の一日目に「ENTER MC BATTLE」という大会がありました。ここは、年齢制限なしで参加料さえ払えば誰でも参加可能というものでした。
ここも観戦に行ったのですが、参加MCは100人以上。
そして、このKOKでもENTERで見たMC達がたくさんいました。しかも、前出ていた人はほとんどみんな上達している!おそらく、負けを重ねて練習して上達したのかなと。
若いって素晴らしい。
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ライブとバトル!
ライブは漢a.k.aGAMI&MASTER!
以前からファンでしたが、ライブは初めて。とにかくかっこいい、早口でたたみかける様は痛快。
パンチラインは「少年よ、大志を抱けじゃねぇ!少年よ、〇麻を焚け!」
最近の定番曲の「ワルノリデキマッテル」が会場を盛り上げていました。
youtu.be
そして呂布カルマ。バトルは見ていましたが、ライブは初めて!
やはりカリスマ、呂布カルマが出てきたら空気感が変わります。
一番盛り上がった曲は「オーライオーライ」!生で聴ける日が来るとは・・・
youtu.be
優勝はHARDY、賞金は5万円!CIMAと同じで、上手いというよりも勝負強いMCです!
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ここからが本番!ラッパーのお金事情!
22歳と言うと、大学生が卒業する年度。基本的にみんな学生なんだろうかと思っていましたが、どうも違うみたいでした。
バトルの時に、自分の仕事の話とかバンバン話題に出ていたので、働きながらラップ活動している人も多い様です。なんという肚の括り方、僕なんか22歳の頃はたるんだ大学生でしたよ。
10代後半から、一縷の望みにかけて自分の言葉で世の中に切り込む若きMCは何と尊いのでしょうか。
そして、冒頭にも少し書きましたが個人的に印象的だったのがミステリオの話。ラッパーは稼げないという事実!
ある程度プロップス(評判)もあり、人気も実力もあり、精力的に活動しているミステリオが言うんだからそうなんでしょう。

これミステリオが言っていて結構ショックでした、あんな上手くてシーンを盛り上げているのにって感じでした。若手の上位でもこんな状況みたいです。
正直、ラップの道はいばらの道。ヘッズから見たら、イケてるMCでもラップだけで食えてないみたいですね。
うーん、、、、ある程度人気も知名度あっても、そういう状態ですから、まだ無名だったら推して知るべしってなもんです。
実際、昨日のイベントも観客はおそらく100人足らず。たぶん70人くらい、加えて参加者が50人弱。
観戦費が3000円、参加費2000円。
つまり、70人×3000円 + 50人×2000円 = 31万円
ライブで呂布カルマが来たり、名うてのDJが2人もいたり、優勝賞金5万円払ったり、会場の使用料もいりますし、きっと運営はシビアなものな気がします。
HIP HOPイベントで毎回感じるのはコスパの良さ。2000~3000円で何時間も熱狂の渦に身を浸せるってなかなかないですよね。
毎回思うのは、これは主催レーベル(今回は鎖グループ)の「HIP HOPをもっと広めてきたい!」って懐の広さだと思うんですね。
分かってるやつだけ楽しめれば良いって考えていない。初心者でも、どんどん参加してほしいって思ってるはずです。
お金を稼ぐよりも、もっと大勢で音楽を楽しみたいって心意気ですね。とかく、拝金主義な文化と思われがちですが、すごい人に寄り添っている音楽ジャンルだと思っています。
僕らファンができることは、ただ1つ!「お金を払って現場に行き、思いっきり楽しむこと」おそらくこれかなと。
そうやって、HIP HOPを徐々にでもみんな好きになればきっとラップのみで食えるMCが徐々に増えていくはずです。
狭い業界だからこそ、誰でも楽しめる!今からでも遅くはないので、一緒に日本語ラップを楽しみましょう。
きっと新しい世界が広がるはず!
ではでは!
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