「結果が全て」、これは間違いない。しかし結果だけを追い求めてしまうと、本末転倒です。
成功するには、結果を出すには、泥臭い努力が必要です。華やかな結果を出している人ほど、そこに至るまでに苦労してきているはず。
これは僕が生きてきて感じた真理。継続しないで得られる結果なんて、たかが知れてる。所詮は小粒な成果に過ぎません。
提案したいのは、プロセスを楽しむということ。ゴールに至るまでの過程にこそ、ドラマがあるのです。
「楽しいから」続けていた、そして成果が出た。これが最も無敵。
インスタントではない足跡を残しましょう。
・理想通りの結果が出なくて、悩んでいる
という人にむけて書きました。
最初に結論から!
この記事のまとめ
- 結果だけを追い求めても、結局賢者モードになるだけ
- ゴールに向かう過程にこそ、人生のドラマがある
- 10回を一気にするより、1回を10日できる人間こそ最後に勝つ
結果だけを追い求める人が増えた
加速度的に、二極化が進んでいる。富める者と貧しい物。金持ちはどんどん金持ちになって、貧乏人はどんどん貧乏になっていってる。
金持ちはその資産がさらに金を生み、金持ちは金持ちとツルむ。貧乏人は一発逆転を目指すも、なかなかうまくいかない。
ニュースやネットやSNSなどで、とにかく金持ちはたくさん目にする。稼いでいる人たちは、勝手に視界に入ってくる。頼んでもないのに、「一瞬で100万円」とかのセミナーを紹介してくる。
貧乏人の暮らしは、リツイートされないけど、金持ちの度を超えた暮らしは拡散されやすい。
おかずがなくてご飯に醤油かけて食べる生活、別にそこまで見たくない。
本当にそんなにお金を持っているのかは知らないけど、やはり心のどこかで憧れてしまう。そして僕らは、こう思う。
そんで「金を持っている」という分かりやすい結果のみを追い求めてしまう。
別に金持ちになりたい、という欲求は否定しません。僕の中にも、少なからずあるし。
問題は金なんて所詮ツールだということ。幸福になるための手段に過ぎません。
今よりも幸福になるために、お金がもっとほしい、これが正しい流れ。回り回っては、幸福になるために、結果が欲しい、ってことになります。
ここで僕からの提案、というかライフハック術。
結果ありきで進めると、途中で挫折する人の割合が増える。僕がこれまでの人生で、会得した真理。
「儲けたいから」という理由だけで、ブログを始めた人は、すぐに辞める人がめちゃくちゃ多い。
「文章を書くのが好きだから」という理由だけで、ブログを始めた人は、気付いたら稼げている状態になっていることが多い。
どの分野においても、好きで続けている、楽しくて続けている人が結局勝ってしまう。
「好きこそ物の上手なれ」は小学生でも知っている諺だけど、大人になっても体現できる人は稀かもしれません。
ゴールしてしまうと、一気に賢者モードになる
僕が人生で一番好きなゲームは「ファイアーエムブレム 烈火の剣」。ゲームボーイアドバンスのソフトだけど、全てにおいて完璧。
いまだにこれを上回るゲームに出会ったことがない。このゲームに出会えたことが人生の喜びのひとつ。
このファイアーエムブレムシリーズの「聖魔の光石」。これもまたゲームボーイアドバンスのソフトがありました。
このソフトはクリア後も、そのステージ内で遊べる仕組みが追加されました。
お金を稼ぎ、キャラクターのステータスUPアイテムを好きなだけ買えるようになったのです。
当時小学生だった僕は、歓喜、狂乱。
と思い立ち、取り憑かれたかの如くプレイし続けました。
ハイリスクハイリターンのステージを何度も何度もクリアする。夢中です。夢中でお金を稼ぎ、アイテムを買いまくる。そしてキャラクターにドーピングしまくる。
楽しい、楽しくて仕方ない。毎日自分の好きなキャラクター達が着実に強くなっているんです。こんなに幸せなことはない。
そしてある日、突然終わりは来ました。全てのキャラクターのステータスがMAXとなったのです。めでたくゴールです。
ついに目的を達成しました。普通に考えれば、達成感ぶりぶりなはず。
しかしそんなことはありませんでした。心の中に残ったのは、虚脱感と虚しさだけ。
小学生だった僕には、これはかなりの衝撃でした。予想外の結果過ぎたのです。
もうそこからは賢者モードです。悟ってしまった。
時間も労力もお金もかけて、何かに打ち込みます。結果を出せないと楽しめないのは、あまりにもったいない。かけたリソースに対して、リターンがしょぼ過ぎ。
だって楽しいのはゴールした一瞬だけやもん。続けている間、打ち込んでいる間、楽しめる方が絶対に満足度は高くなります。
ゴールじゃないです。プロセスです。プロセスにこそドラマがあるのです。
ちょっと極端な表現してみます。急に僕らの目の前に神様が降りてきて、こう質問したとします。
ここで僕らが「はい、お願いします」と頼んでしまう様なゴールは、きっと根本的につまらないゴール。
本当に意味のあるゴールは、過程を経てこそ意味がある。過程も楽しめないゴールは、そもそも僕らの価値観に沿ったゴールじゃないのかもしれません。
と思っていて、いきなりそれを達成した状態に飛んだとします。そうです、事後です。
人生の旨みはプロセスに詰まっている
結果は確かに大事です。しかし人は、そこに至るまでの過程やプロセスにこそ共感するのです。
そもそも人は不確定なものに心惹かれる。一寸先がどうなっているか、予想もつかない。闇なのか、光なのか、はたまたまだ道が続いているのか。
だからお馬さんと仲良くしている人があんなにいる。宝くじを定期的に買う人がいる。
ゴールするということは、確定してしまったということ。つまり達成感はあれど、ときめきはない。
うまくいくのか、はたまた失敗するのか。全くもって分からない。だから僕らは胸が躍り、生きていられる。
何をやっても全部成功できる、そんなパーフェクト出来杉オメガみたいな人間はきっと人生つまらない。
最近読んで面白かった本「「物語」の見つけ方」。大ヒットした「全裸監督」のプロデューサー、たちばな やすひとさんの著書です。
とのこと。「自分の人生は自分が主役」などはよく耳にしますが、それの実行方法を教えてくれる一冊。
また僕は映画が大好きなのですが、映画好きからしてもかなり楽しめます。ドラマの基本構造、キャラクターのパターンとその役割、見せ場の作り方など、映画のフォーマットまで教えてくれる。
この本の中で、僕らに問いかけてきます。
もちろん思い描いた目標を達成することが大事。しかし時に私たちは結果を出せずに、破れちゃった人に感動することがあります。
期待した結果を出せるほどの能力を持っていない、しかしそんなキャラクターを応援したくなる時があるんです。
僕が大好きな映画「ロッキー」、確かにここ一番の大勝負で負けている。でも感動する。胸の奥に熱いものがマグマみたく込み上げてくる。
つまり結果はあくまでもおまけ。
どんなゴールに辿り着いたかじゃない。どうやって、どんな道のりで、そのゴールに辿り着いたかが重要なんです。
言われてみれば、確かにその通りです。恋愛映画とか、スポーツの映画なんか分かりやすい。
どんな葛藤があって、妨害があって、ピンチがあって、チャンスがあって、プロセスとなるのか。前進も後退もする。ライバルもいれば、味方もいる。楽あり苦あり。
様々なイベントがあって、意中の相手の隣に立つ。苦難を乗り越えて、勝敗が決まる。だから僕らは、心が動く。
ドラマや映画の旨味成分は、プロセスに詰まっています。人生もきっと同じ。過程が醍醐味。というか、過程こそが人生。
プロセスを楽しむコツは、コツコツ
KREVAによる現代版の「うさぎと亀」
プロセスを楽しむにも、コツがあります。めっちゃシンプル。
一定量を、毎日コツコツ、継続する。これだけ。
微量でも毎日続けるのが結局一番楽なんですね。気が乗った時にだけ、一気に進めるのはお勧めできません。
毎日プロセスを噛み締めることで、徐々に楽しめる様になってきます。少しづつだけど僕らがレベルアップしていくから。
日本語ラップ界のカリスマKREVA。最新アルバム「LOOP END / LOOP START」が今年発売されました。ちなみに発売日の9月8日、クレバの日なんだそう。
出た日にダウンロードし、今日に至るまでヘビロテ。こすり倒してる。アルバムの中に「よ ゆ う」という曲があるんですが、歌詞がまた絶妙に良い。
https://natalie.mu/music/pp/kreva10より引用
その連続こそが継続
人からすりゃ、何?その程度?
それくらいのが近いぜ 成功
いきなり10回しようとする
翌日にはやる気 ショートする
それならば1回を10日で
しっかりと消化しようか
まずは習慣化する
毎日やることの順番パズル
確かにおっしゃる通り。令和版のうさぎと亀、流石KREVA先生。
「エフォートレス思考」に学ぶ、継続術
僕の人生のバイブル「エッセンシャル思考」の作者グレッグ・マキューンさんの新刊「エフォートレス思考」。
- 目標に向かって努力しているのに、なぜかうまくいかない
- 走っても走っても、ゴールに近づかない
- やりたいことがあるのに、エネルギーが足りない
- いったいどうして、何もかもこんなに大変なんだ?
と日々悩んでいる人にとっての特効薬的な紹介されていましたが、まさにその通り。
この本の教えのひとつに、
というものがあります。「急がば回れ」とまさに同義。
20世紀初頭において、南極点への到達は人類の大きな目標でした。
イギリスの軍人ロバート・スコットとノルウェーのロアール・アムンセン。この2人が、1910年に南極点到達レースを始めます。
両者はほぼ同じ日程で、南極を目指す。アムンセン隊は勝利して無事に帰還し、スコット隊は帰還する事はなかった。
ここで気になるのは、何が違ったのかということ。同じことをして、なぜ結果がここまで別れたのか。
違ったのは進むペースでした。
スコット隊は凍った日だけ隊員を休ませ、天候の良い日には退院をゴリゴリに行進させた。結果、全員、昇天。
一方アムンゼンは、毎日正確に15マイルずつ前進することを決めていました。それ以上でも、それ以下でもなく、きっちり15マイル。
雨が降ろうが、晴れがでいようが、関係ありません。ゴール目前でも、一気に進んだりすることはない。ただただ毎日15マイル。
ここで重要なのは無理がないように進めること。進めるペースを決め、それ以上は決して進めません。
気分が乗っている時に作業止める、確かに直感に反するように感じても不思議はないです。しかし実際には、この自制心こそ飛躍的な生産性につながるのです。
大事な目標があるとします。レポートや原稿を完成させる、マラソンに参加する、企画を練る、なんでも構いません。
できる限り早く達成したいと感じるのは自然なこと。あまり進まない日よりも、進んだ日の方がそりゃ嬉しいでしょう。
しかし二倍頑張れば二倍進むってほど進歩は単純なものではありません。
冷戦終結後、軍は複雑に入り組んだ現代社会で軍がどうあるべきか考えました。変化するのが当然。
この状態に対応するべく、日々の戦場で重要なことを、より簡単に行うためのアプローチが開発されました。
とんちみたいな響きですね、うん。
ゆっくり動けば、物事がスムーズになる。物事がスムーズであれば、より速く動ける。
これが特に当てはまるのが、いつ攻撃されるかわからない戦場での話。武器を携えながら協調して行動する状況。
動きが遅れると、格好の標的になってしまう。逆に動くのが速すぎても、敵に包囲されてしまう。
これは戦場だけではなく、人生や仕事でも同じ。複雑で不確実な状況に遭遇する、それでも前進するためにこの方法を意識しましょう。
自分が達成したい目標を決める。一日あたり、最大限できるであろう上限値と、せめてここまではやりたいという下限値を決めておく。
例えば「カラマーゾフの兄弟」を読破したいのであれば、下限値として1日5ページ以上読む、上限値として1日25ページ以上読まない、と設定する。
例えば英会話や何かのオンラインコースを修了すると目標を決める。下限値としては、毎日必ずログインする。上限値は、1日の学習時間は50分以内と設定する。
一気にまとめてするのはNG。毎日毎日積み重ねていけるように、予定を立てていくことが何よりも大事。

毎日このプロセスを楽しみましょう。ゴールのみが楽しいのは、コスパが悪すぎ。
ゴールしても、また新しいレースが始まるだけ。だったらどんなレースでも、走っている間も充実しているのが最も賢いライフハックなんです。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 結果だけを追い求めても、結局賢者モードになるだけ
- ゴールに向かう過程にこそ、人生のドラマがある
- 10回を一気にするより、1回を10日できる人間こそ最後に勝つ
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!