それでも冬の寒さは、人の気力を奪うパワーを持ってると思う。うつ病の治療は夏よりも冬の方が適しているらしい。
夏は開放感でみんなアッパーになってるから、うつ病の人はその人たちを見て、自分との差を感じるらしい。
冬は無気力になる。それはそう、もう仕方のないことなんだ。
暑さと寒さにやられてしまう
地球はおかしくなってる
僕はおそらく生物として貧弱で、暑さと寒さに弱い。とても弱い。
暑くなると気がおかしくなりそうになって、早く寒くなれと願う。今年なんて10月の途中まで30℃もあった。
8〜9月なんて連日38℃を越えてた。厳しいって。村上春樹のデビュー作の「風の歌を聴け」。
この作品の中で、ラジオを聴くシーンがある。ラジオDJが「なんてこった、今日は38℃だ、異常気象だ!どうにかなっちまうぜ!」と語る。
うーん、それがデフォルトになってしまったんだな。ちなみにこの小説が世に出たのが1979年。45年前。地球は確実におかしくなってる。
地球上の誰かがふと思った、人間の数が100分の1になったらたれ流される毒も100分の1になるのだろうか。寄生獣の冒頭のシーン、うん、せやで。きっと、そやで。
寒くなる時期なんて逆にくるのかと思ったし、クローゼットのNorth Faceのダウンはもう一生着ることないのではとさえ思った。
しかしちゃんと冬は来る。しかも結構急速にきて、体をエグってくる。
人はギャップにやられてしまう
遅い球の後にくる普通のストレートがとんでもなく速く感じる、そんなスローボールと同じで、暑かった分、寒さが如実に堪える。
人が何かを判断する際に、重要なのはギャップである、差分である。数学でいけばΔ(デルタ)。余談だけど、僕は大学の卒論は数理系で書いて出した。
河川が海や湖に流れ込む河口付近に堆積した砂や泥によって形成される三角形状の地形、これもデルタだっけ。デルタ・グッドレムなんて歌手もいたな、そういえば。
人の見た目や好感度も、最初からのΔで知覚してる。いつも100点とっている人が、ミスって70点取る。赤点ばっかりの落ちこぼれが、猛勉強して60点取る。 実力よりも印象が勝ってしまう。
ということで気温のΔで、僕は疲弊している。寒さとか暑さは凶器と同じ。
寒くなると無気力になる
やりたいよりも、やりたくない
寒くなると無気力になる。分かりやすいのが、朝起きるのがとても億劫になる。夏もスムーズに起きれたわけではないものの、冬ほど困難ではない。
一日で一番強靭なメンタルを求められるのが、温かいベッドから這い出る行為だとすら思う。誰かの支離滅裂な話を聞いてる方がまだマシ。
初手が一番キツい。サビから始まる曲みたいな感じ。最初がクライマックス。
寒いと家から出るハードルが跳ね上がる。出社する気もあまり起きず、リモート勤務で仕事してしまう。
と言いつつ夏は夏で、朝から暑い中を歩くのは苦しくて、結局リモート勤務にしてしまう。結局のところ仕事に対してのやる気が湧いていないだけかもしれない。
思えば社会人になってから、「やりたい」という意欲よりも、「やりたくねぇ」って意欲の方が強い。学生時代はそんなこともなかったのに。
あのマンガや小説読みたいって気持ちよりも、あの資料読みたくないって気持ちの方が、はるかに熱いものになってる。
したくなさとかダルさが増していく人生、良いんだろうか?というかみんなそうなんだろうか?
結婚もしたくないし、子育てもしたくない。それを忠実に守っている分、自分はまだマシなんだろうか。子供の夜泣きで、夜中に起こされることがないだけ、マシなのかもしれない。
冬が持つヤバさ
それでも冬の寒さは、人の気力を奪うパワーを持ってると思う。うつ病の治療は夏よりも冬の方が適しているらしい。
夏は開放感でみんなアッパーになってるから、うつ病の人はその人たちを見て、自分との差を感じるらしい。
しかし冬はみんなダウナーだから、差をあんまり感じず、「あれ、おれって割と普通かも」と感じるらしい。ここでもやはり差分は顔を出してくる。
ロシアで文豪が多いのも、ロシア文学がブランドを持っているのも、寒さが関係しているに違いない。ロシアの国土の60%は永久凍土。
外に出てドッジボールなんかせずに、文章でも書いている方が向いてる土地柄だし。けんけんぱとかキツそう、足の着く先は永久凍土とか罰ゲームやん。
そう思うとこうやって、無力になってる冬でもこうやって文章を書いている自分は、ドストエフスキーとかと同じ血統なのもしれない。誉である。
文章を書くことは、やりたくないことばかりの生活の中に、キラリと光るやりたいことなのだ。だからこそ大事にしていきたい。
仕事サボってでも書くべきかもしれない。仕事よりも、文章を書く方が、長い付き合いになる気がする。
今の賃貸物件のエアコンの効きが今ひとつなのか、十分に温かいと感じないまま、日々を送ってる。こうなるとリモートワークにも身が入らない。」
資産が無気力を加速させる
トマ・ピケティの「21世紀の資本」で、「資本収益率(r)>経済成長率(g) 」と書かれている。
働きまくって高収入を得るよりも、土地や株式などに投資して不労所得を得る方が、遥かに儲かるねんで。こういう教えである。
最近それをひしひしと感じる。今年の10月に資産は3,000万円を越えた。資産の95%以上はインデックスファンド。
今は年末で、冬の賞与もあった。しかしそれを入れても、現在の資産は3,300万円を越えてる。インデックスファンドの伸びが、大きな勝因。むしろこれ以外はない。
こうなると「なぜ働くのか?」という思考に陥ってくる。海外ETFでは、四半世紀に一回配当金がもらえる。税金を抜いても、だいたい一回で6万円前後。
今でこそ、「6万円ね、はいはい。」って感じ。しかし10年前の大学生の時に、年に4回も6万円もらえてたら狂喜乱舞は避けられない。
塾講師のバイトが、1コマ80分で、1,600円だった。つまり37.5回の授業分を何もせずにゲットできる。これは非常にイカつい。37.5回か、書いててビビったわ。
濃厚接触者以外で、久々に37.5って数字聞いたわ。そうなると働くのがちゃんちゃらおかしくなってくる。
資産を減らさないように、ムダな課金なく楽しめる技術を身につけるのが必要。そうなると文章を書くのが、結局最強かもしれない。
意味のない会議中に、サボって文章を書いていても、許してほしい。
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