僕の会社はヤバい。なぜなら若手人材の流出が止まらないから。かくいう僕も今の会社を近々退職しますが。
ベンチャーや外資系など、人の入れ替わりがもともと激しい会社は別にOK。しかし問題は、日系企業。
特に経営層や上のポジションの人たちが生え抜きばかりなのに、新卒社員が辞めていく会社は、かなりの黄色信号。
社内の中途採用の人よりも、有利な立場にいるのに、それでもやめてしまっている。
僕は今20代、正直なところ、管理職や経営層の人に向けて書いていません。
とりあえず自分の部下を好き嫌いでなく、公平に評価してくれれば十分です。
・今の会社で、若手社員がこぞって転職している
という人にむけて書きました。
ひとつの会社にこだわる必要はありません。会社に選ばれるよりも、自分から会社を選びましょう。
記事の前に自己紹介!
・AbemaTVのオファーを受け、ひろゆきと討論しました
・当ブログで120万文字を執筆、累計PV数は100万突破
・30歳で貯金1,500万円達成
僕の会社は若手がどんどん辞めていく
転職は今後もっと当たり前になってくる
どんどん辞めてる。僕の会社は、若手が、しっかり、どんどん、わっしょい、辞めてる。
特にここ一年コンスタントに若手が退職している。今年入ったばかりの一年目も辞めてる。かくいう僕も近々退職します。全く他人事ではない。
転職活動を夏から秋にかけて行い、無事に内定をもらい、フィニッシュ。労力はかかりましたが、なんとか大企業に内定をもらい終わりました。
僕自身のノウハウは以下の記事にまとめました。転職を視野に入れている方は、ぜひ一度読んでみてください。
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【実体験】アラサーが転職活動で、大手企業に内定をもらうまで。転職ですべきことをまとめました。
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転職の際に、エージェントの方に教えていただいたのですが、求人数は少しずつ戻ってきているらしいのです。
コロナ禍になり始め、求人数は底を打ちました。しかしそこから、徐々に戻ってきたということらしいのです。
しかもこのコロナ禍になり、転職活動も様変わりしました。オンライン・WEB面接が当たり前になったのです。
以前は全日・半日など有給休暇を取得し、わざわざ転職先の会社に伺い面接を受けなければなりませんでした。
なぜ若手が離職するのか
転職の求人数が増える、転職にかかる労力が激減。この2つの要素のおかげで、今後も若手の転職市場は賑わうはず。
「あああ、若手の早期離職がとまらないんや・・・」と経営層が嘆く会社は今後も増えていくのでしょう。いい気味といえばいい気味かもしれない。
なぜ若手がこぞって辞めていくのか。理由はきっと色々あると思う。
僕はここら辺かな。
上司というのは、将来の自分なんですね。順当にルートを辿っていった先にいるのが、上司なわけです。
ある意味、ネタバレとも表現できるのかも。未来予想図。
僕の偏見、友人で退職した人の意見をまとめると、こんな感じ。
- 社風が強い、活躍している人材の個性が画一化している
- 評価が上司の好き嫌いで決まっている
- 人にレッテルを貼っている管理職が多い
若手が長続きする会社の特徴は分からない。でもその逆の、若手がすぐ辞める会社の特徴はなんとなく分かる。
負けに不思議の負けはない。上3つのアンハッピーセットが揃う。
わっしょい、20代がどんどん抜けていく。こんぐらっちゅれいしょん。
若手の早期離職は黄色信号
ベンチャーなら良い。外資系なら問題ない。そうでもない会社で、若手がこぞって退職する会社はヤバい。悪い意味でヤバい。
典型的な日系企業で、若手の早期離職の問題に直面しているなら、その会社は何かを変えないときっとまずいことになる。
会社にはいろいろな種類があります。人材の流動性が高い会社ももちろんある。
ベンチャー企業や外資系企業やIT企業などは、比較的すぐに辞める人が多い。
キャリアアップの転職をしたり、自分で独立する人が多いんですね。
人の動きがデフォルトで激しい。ずっと勤めることを、そもそも想定していない。
こういった会社はそもそも定年までずっと勤めるという発想がない。だから経験を積んだり、スキルが溜まったら、次に行こうという考え。
別にすぐ辞めてもそこまでヤバくはないし、もとからそういう会社ってだけの話。真のヤバさ・エグさを秘めているのはそうではない会社。
役員・理事・部長など、会社の上位ポジションにいる人がプロパーばかりの会社。
転職組が全然経営層にいない会社。生え抜きの社員のみが役職に就いている会社。
こういう会社で、新卒の若手がすぐに辞めるのは、かなりの黄色信号。
そこまでプロパー社員が優遇されている環境なのに、辞めてしまうのだから相当まずい状態になっているんです。
考えてみましょう。
見た目も完璧、料理などの家事もバツグンにできる。結婚願望もめちゃくちゃある。
しかし結婚できない。こんな女性がいたとします。どうでしょうか。
高学歴で高収入。見た目もスマートで、都会に住んでいる、車も高級外車。結婚願望もげちょげちょある。
しかし結婚できない。こんな男性がいたとします。どないでっか。
これと同じです。新卒で入った社員が優遇されている。上位ポジションの社員は全て新卒社員。
これだけ条件が揃っているのに、辞める。これってまじでヤバい。よっぽど難がある。難はあるのに、魅力はない。
若手はどんどん辞めても問題なし
会社の社内政治よりも、汎用的なスキルを磨け
僕の持論ですが、別に若手社員は辞めても良い。まぁ自分を肯定したいという気持ちありきなのですが。
転職はメジャーな選択肢になってきました。それこそ世の会社の経営層である50〜60代の方々の頃と時代が変わったのです。
別にひとつの会社で歯を食いしばって、そこのローカルの経験値を積み重ねても仕方ないんです。
さっさと見切りをつけて、新しい会社で経験を積んだ方が良いってケースもある。
わけのわからん店でしか使えないポイントカードのポイントを貯める。必死に長年通い詰めて、ポイントを貯蓄していく。
これも別に良いんです。しかしポンタカードやTポイントカードで、ポイントを貯める方がよっぽど価値がある。これと同じことだと思うんですよね。
今の会社で無駄に我慢してローカルな経験値を積む。それよりも新しく見つけた会社で汎用的なスキルを身につける方がよっぽど合理的。
忍耐強さは美徳です。しかし忍耐する必要のない場所での忍耐は、ただの思考放棄です。
あなたが好きでない、あなたにハマっていない今の会社での社内政治など、期限切れのクーポンよりも価値がない。
若手が離職する会社は問題を抱えている
若手の離職が進んでいる会社は、以下のような問題を抱えていることが多いです。
- 社風が強い
会社に合う人と合わない人がはっきりしている - 体育会系の社風が強い
単純に体育会系でない若手はやめてしまう - 人間関係に難がある
気の良い人が損をしていて、性格に難がある人の意見がまかり通っている - 管理職に魅力がない
部下をマネジメントできていないことで、若手が不満を抱きやすい。また「会社に長年いても、この人になるだけ」と嫌気が差す。 - 給料が安い
将来結婚などを考えて、金銭面でも余裕がない - ブラック体質である
残業が恒常的に多い
ここで考えたいのが、給料面や残業の多さなどは、会社の制度や業界における問題。
残りは人間関係における問題ということ。社風も結局そこにいる人間によって決まるので。
会社の制度や業界の問題はある種どうしようもありません。
業界によって給与テーブルはある程度決まっているし、急に給料が劇的に増えるのは非現実的。
働き方改革が進んでいるとはいえ、例えばコンサル・広告・証券会社など激務で有名な業界が、急にホワイトになることも考えづらい。
もしここで、給料と残業時間に、不満がないとします。そうなると、残りは人間関係の問題のみ。
選択肢はふたつにひとつ。どっぷりその会社に染まるか、転職して違う環境に行くか。
僕は馴染む努力もせず、ダラダラ会社にい続ける。そして遅れて一念発起して、転職することにしました。
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ここで大事なのは、客観性。めちゃくちゃ優良企業で、周りがすこぶる優秀だったとします。
そういう場合は、多少頑張ってでも、その会社にいておいた方が良いかもしれない。リターンも大きいはずだから。
しかし周りがどうしようもない人ばかりで、上司の顔色伺ってばかりの会社ならさっさと辞めてしまっても良い。特に得られるものはないし。
若手社員の離職は、一種の投票である
個人的には若い頃の時間ほど貴重だから、若手はどんどん辞めてしまっても良いと思うんですね。
これはある種の投票権です、権利です。思っていることを、脳内で吟味せず、吐き捨てる上司は多い。しかし若手はそうもいかない。
自分がいる会社に見切りをつけることで、その会社に「反対」という票を突きつけているんです。
若手が魅力のない会社から去っていくことで、そう言った会社は淘汰されていく。
って断言できる。
人は会社の血液である
若手が辞める会社は、出血過多である
社会人になって、つくづく思うことは、
ということ。会社は一見無機質なものに見えるかもしれませんが、人によって成り立っている非常に有機的なものなのです。
隣の田中さんの家を評する際に、必ず家族の話をしますよね。
「お父さんは超大手企業に勤めている」とか、「娘さんは有名大学に入った」とかって。
所属しているメンバーに触れずに、田中さんちについて、評価することはないはず。会社もこれと同じです。
企業HPで、決算書を出していたり、ビジネス雑誌・四季報などで取り扱われたりは確かにします。
しかし成果を生み出し、その会社を形作っているのは、つまるところ今いる社員に他なりません。
いかに外から見て、立派なボディーだとしても、血液の調子が悪ければ、それは健康体じゃありません。
ベテラン社員からすると「たかが若手社員」だと侮っているかもしれません。しかし若手社員も、間違いなく血液の一部なのです。
若手社員の早期離職が目立つ企業は、脊髄でできたばかりのアツアツの血液が、外に漏れ出している状況なのです。正直、かなり危機的。
若手社員の嗅覚は、警察犬並みに鋭い
若手社員は基本的に、ベテラン社員に劣る。知識も経験値も場数も判断力も、全ての面で下回っている。
しかしそんな僕ら若手社員でも、ベテラン社員に勝っている分野があります。それは嗅覚。
「今いるこの会社はマトモなのか」、「この人たちと関わり続けることで、自分にメリットがあるのか」、少しでも危ない匂いがしたらすぐに気がつく。
その会社の安全性や、どんな人間がいるのか、などつぶさに観察しています。五感で最も慣れるのが早いのが嗅覚と言われています。
ベテラン社員の鼻はもう鈍い、多分もう健全に機能してはいない。一方若手社員の嗅覚は、警察犬なみに鋭い。
あなたがベテラン社員の方なら、ちょっとアドバイス。
もし理不尽なことをしていたり、「これくらいバレないだろう」と思って若手社員に適当なことしても、全部バレてるよ。
大きな災害が起こる前に、ネズミは人知れず群れをなして逃げ出す。
会社に異変を感じたら、若手社員も嘘のそれらしい退職理由を告げて、泥舟から降りていく。
若手社員は自分の感覚を信じて、会社をジャッジしてほしい。
ベテラン社員は、若手の流出が激しいなら、すぐにでも対策を講じてほしい。そう思う次第でした。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 若手社員が多く辞める会社は、黄色信号が出ている
- 今の会社の人間関係に馴染めるように努力するのは大事、我慢するのはNG
- 若手社員はベテラン社員よりも嗅覚に優れ、思っている以上にベテラン社員を観察している
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この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!