会社員コルレオーネBLOG

読んだ後に人生が少し良くなる、文章を読むのが好きな人のためのブログ

小説は意味がないと思っている人へ!生きていく上で、小説と文学はオススメ、読まないと損をする!?

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小説は好きですか?好きな人も多いと思いますが、そうでない人もいるはず。小説は読まない人はとことん読まないイメージです。「小説って読む意味あるの? 」と質問されたこともあります。

 

僕は、小説は絶対的に読む価値があるし、読まないと損をすると思っています。勿論その差は明日や明後日などすぐには出てきません。しかし、長期的に見ると小説を読む人と読まない人では内面の豊かさがまるで違ってきます。

 

小説を読むべき理由と得られる効能を説明します。僕はこれまで小説を好きで色々読んできましたが、その時間をムダだと感じたことは一度もありません。

 

小説って読む意味あるの?

という人にむけて書きました。お題「#おうち時間

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日本人は小説が好きな民族である

僕は小説が大好きです。しかし、一時期遠ざかっていた時期があります。それは就職活動をしていた時期。元々本を読む習慣はあったのですが、面接などで、少しでも有利になる様にビジネス本にシフトしていました。

 

過去にも記事にしましたが、読書は基本的に3,4冊を併読しています。小説やビジネス書などジャンルを混ぜて読んでいるのですが、就職活動時にはビジネス書のみ。

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就職活動が無事に終わってからも、ビジネス書ばかりを読む時期が続きました。「小説ってフィクションのものもあるし、読んでも意味ないのでは!?」と思っていた時期もありました、正直。

 

しかし、今では小説をほぼ毎日読んでいます。毎日少しづつ読み進めるのが日々の楽しみ。小説を読むメリット(メリットという表現はこの際あまり使いたくないのですが笑)は次の章で述べます。

 

今でこそ思うのは、日本人は小説や物語を愛している民族だということ。例えば中国で今にも残っている書籍で有名なものに「孫子」がありますよね。僕も読んだことありますし、今でも生きる知恵が多く載っているキングオブ名著と言っても過言ではない。これはどちらかと言うとビジネス書。

 

新訂 孫子 (岩波文庫)

新訂 孫子 (岩波文庫)

  • 発売日: 2000/04/14
  • メディア: 文庫
 

 

では、日本はどうでしょうか?例えば、「源氏物語」。平安時代に成立した世界最古の長編物語です。つまり書籍の歴史は中国はビジネス書でスタートし、日本は小説からスタートしたと言えるのでないでしょうか。

 

日本の歴史を見ると、過去に生まれた小説や物語は多いですが、過去から残っているビジネス書って実はあまりないですよね。こう考えると、もともと日本人は小説や物語から知見を得てきた民族だと言えるでしょう。つまり、日本人は小説を読み学ぶということがDNAに組み込まれているはずなのです。 

小説を読むとこんなメリットがある

文化を学べる

小説の大きなメリットは、国・時代を超越するということ。読めばその当時のその国の文化や空気感が分かります。

 

歴史の資料を見るよりも、その小説を読むことでその当時の人々の考えが伝わってきます。例えば、僕が好きな司馬遼太郎「竜馬がゆく」もそう。この小説読むだけで、幕末の激動を知ることができます。

 

竜馬がゆく(一) (文春文庫)

竜馬がゆく(一) (文春文庫)

 

 

様々な国から様々な時代で小説は出版されています。つまり、色々な小説を読むことで自然に多様な文化を吸収できるのです。その小説の登場人物に身を重ねることで、違う文化圏の人の人の言い分を腹に落とすことができるというね。

 

これは僕にも何度か経験がありますが、外国の方と話す時に、小説で得た知見が非常に役に立ちます。マンガや映画にも通じる部分でもありますが、ストーリーを通じることで得たフラットな視線はグローバル社会には重要かもしれません。

表現を知ることができる

ビジネス書を読んで新しい表現を得ることができますが、小説の比ではないです。ブログを読んで新しい表現を学ぶこともあるでしょうが、小説には遠く及ばない。これは何故か?

 

ビジネス書やブログは分かりやすい様に書いていて、文学的な表現は言ってしまえばなくてもいいのです。不要とまでは言いませんが、主張を理解してもらのに邪魔になる可能性があります。

 

つまり、一定以上の教養を必要とされる表現を使うと、分かりづらく思われてしまい、ビジネス書やブログの効果が薄れてしまう。ここが小説との大きな違いです。以前に文章術の鍛え方を記事にしました。

 

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しかし、ここで書いたのはあくまで文章というツールをいかに使うかということ。表現方法や語彙は自分で本を読んで鍛えるしかないのです。その為に小説はオススメ。

 

古今東西色々な作家がいますが、少し昔の作家の文章は非常に整っていて参考になります。例えば、夏目漱石。僕が夏目漱石で好きな作品で「明暗」という小説があります。

明暗 (新潮文庫)

明暗 (新潮文庫)

 

 

これは、未完の作品。完成を待たず夏目漱石は逝去してしまいました。妻のいる男性がかつての恋人と内緒でとある旅館で再会するという話。(本の裏のあらすじにもそう書いています)

 

夏目漱石史上最長と言われたこの小説ですが、なんと旅館で再会して終わるのです!笑 つまり、再会するまでの生活描写が異常に長い!笑 しかし、ここがとても面白いのですが。整った文章を書くので飽きないんですね。

 

ある時期から非常にポピュラーな表現になった「忖度」という表現。実はこの小説「明暗」の中でも使われていて、僕は前から知っていました。

 

やはり、小説は語彙力を身につけるために非常に効果的な手段と言えるのではないでしょうか。だって、僕の周りで「忖度」という単語を知っている人間は習慣的に小説を読んでいる人だけでしたから。

追体験ができる

小説を読むと、追体験ができます。 フィクションにせよノンフィクションにせよ他の人物がしている行動を、擬似的に経験できるのです。自分が悩んでいる問題の多くは、世界の誰かも体験しています。また、自分がしてみたいことの多くのことも、誰かが体験しているのです。 

 

例えば、僕の大好きな「深夜特急」という小説。沢木耕太郎さんが自身の体験を基にした小説。日本のバックパッカーの先駆者となった方で、アジアからシルクロードを逆にたどり、イギリスまで1人で旅をするという話。

 

深夜特急(1~6) 合本版

深夜特急(1~6) 合本版

 

 

この小説が本当に好きで何度も読み返していますね。ビジネス本で「海外旅行は知見が広がります」と100回言われるより、この小説の1章分読むだけで100倍伝わります。自分が追体験できますし、何より自分の中から自分も外国を旅したいというエネルギーが起きます。

 

オリジナルな悩みって実はなかなかない。失恋、大病、死別、仕事がうまくいかない、友人がいない、夢を追いかけているが実を結ばない、家族と不仲であるなどなど。もちろん当人からすれば、非常に辛いこと。しかし、これまでに誰かが経験して、ノウハウを詰め込んでくれているはずなのです。

 

僕の好きな作家太宰治は、人間が持つ空しさや絶望を小説にしてくれました。太宰治は僕を救ってくれました、だって太宰の小説を読んで、同じ様に絶望している人がいると分かったから。

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自分だけの悩みだと思っている悩みは、他の人も抱えている悩みである。そして、その悩みを打ち砕いたり、共感してくれたりする様な小説は数多く出ています。それを読み、追体験し、自分という存在を今一度落ち着いて考えることができる様になるのです。

内面が豊かになる 

小説に限りませんが、多くの芸術作品は内面の肥やしになります。ここで、くせ者なのが一見「これって何かの役に立つの?」と思ってしまうところ。だって、専門分野のテキストや、ノウハウ本に比べると即効性で劣っています。

 

しかし、これは種まきと同じで、長い年月をかけて始めて効果が出てくるものなのです。その人の文化的素養だったり、知見の広さ、思考の深さだったりに大きな差ができてくるのです。

 

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具体的に言うのが難しいところではあるのですが、小説を読み内面が豊かになった人は「これまで長い文化や営みがあって、今の自分に繋がっている」という感覚をきちんと持っている気がします。あくまで私見ですが。笑

娯楽性が高い

そして、何よりも小説を読むと楽しい!娯楽として非常に優れている、結局これに尽きますね。

 

今でこそ、YouTubeなどの動画の娯楽最盛期ですが、敢えて小説を読んでほしい。何故なら、解釈の余地が多分に残されているから。全て完成した状態でなく、自分の想像力によって完結するから。

 

作者が書き、読者が自分で想像力を働かせて読むことで完結するんですね。つまり、ここで言えるのは読む時期が変われば、読後感もまるで違ってくるということ。自分の想像力のレベルが変わってくれば、味わいも変わってきます。

 

学生の時に読んで、時間が経ち親になった時に読むとまた違った感想を持つという様に。YouTubeの動画作品は良い意味でも悪い意味でも完成しきっていて、受け手のパーソナリティが反映される余白が少ない気がしています。

色々書いたけど、面白いからとりあえず読んでみよう!

又吉直樹と中村文則

最近日本の小説シーンを牽引している作者中村文則さん。中村文則さんの小説で「何もかも憂鬱な夜に」という作品があります。

何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫)

何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫)

  • 作者:中村 文則
  • 発売日: 2012/02/17
  • メディア: 文庫
 

 

あらすじはこんな感じ。死刑囚と接して対峙する中で、死刑囚や他の囚人を鏡にし、自分の生い立ちや拭いきれないトラウマに向き合って行くという小説です。

 

施設で育った刑務官の「僕」は、十八歳のときに強姦目的で女性とその夫を刺殺した二十歳の未決囚・山井を担当している。一週間後に迫る控訴期限が切れれば死刑が確定するが、山井はまだ語らない何かを隠している――。どこか自分に似た山井と接する中で、「僕」が抱える、自殺した友人の記憶、大切な恩師とのやりとり、自分の中の混沌が描き出される。 芥川賞作家が重大犯罪と死刑制度、生と死、そして希望と真摯に向き合った長編小説。(Amazonより引用)

 

この小説は素晴らしく、このゴールデンウィークで3回目を読みました。そして、この中村文則さんのファンだと言うピースの又吉直樹さんがあとがきを書いていました。読んでいて非常に感銘を受けた部分がこちら。

 

あくまで小説と言うものは複合的な要素が組み合わさって無限の可能性を生み出す表現形式だと思うのだが、他ジャンルの芸術やエンターテイメントと比べ、小説だけが独占的に持つアドバンテージが一体どこにあるのだろうと考えた時、人間の精神内部で発生する葛藤や懊悩や混沌に対して、より鋭敏に緻密に繊細に迫れる点こそが小説の魅力だと自分は思っている。

 

これは非常に共感。小説の持つパワーは人間の内面に渦巻く感情を丹念に描写できることであると。つまり、人間の精神世界の機微を最も堪能できるのは小説という手法なのです!

まとめ

さて、小説のメリットをもう一度まとめます。

  • 文化を学べる
  • 表現方法を知ることができる
  • 追体験ができる
  •  内面が豊かになる
  • 娯楽性が高い
  • 人間の内面に深く迫れる

色々書きましたが、難しく考えず小説を読んでみて下さい。読む意味はおおいにありますし、何より日本で古来より受け継がれてきた娯楽なのですから。

 

色々書いたけど、面白いからとりあえず読んでみよう!(2回目)

 

ではでは!