「適当さ」・「雑さ」は基本的に誉め言葉として使われることはありません。しかし、本当に長い間愛されるオシャレな物は、総じて「適当さ」・「雑さ」の要素が入っていると思うのです。
人が愛着が湧くものはすべからく雑な要素を持っていると思うのです。かっこよかったり、スタイリッシュなだけの物は長く残らないと思うんですね。
世の中に黄金比なるものがあります。愛着が湧く黄金律は「かっこいい・スタイリッシュ:適当さ・雑さ=9:1」ではないかなと。
僕がずっと愛用しているG-SHOCKのスピードモデルなどもまさにそう。少し野暮ったく、抜けている感じがある、これが長年愛着がわく秘訣なのです。
・一生愛用できるモノを買いたい
・人に愛される物を作りたい
という人にむけて書きました。
最初に結論から!
- スタイリッシュな要素しかないモノはいずれ飽きる
- 「かっこいい・スタイリッシュ:適当さ・雑さ=9:1」のバランスのモノがベスト
- 「適当さ」・「雑さ」・「コミカルさ」の要素が入ったものの魅力を自分で100%把握することで、一生愛せるモノになる
オシャレ・スタイリッシュなだけでは飽きられてしまう
世の中の商品で、オシャレ100%だったりスタイリッシュ10割みたいな商品は数多くあります。僕も買ったことがあります。
しかし、なぜか何年か経つと、使わなくなる。服にしても、小物にしても、家電にしても何にしてもそうです。買った当初の愛着は残っていない。
一方、その商品の見た目に「適当さ」・「雑さ」・「コミカルさ」みたいな成分が少しでも入っている物は長く使っているんです。
「かっこいい・スタイリッシュ:適当さ・雑さ=9:1」という 比率のものは、実は一生モノになりやすい。
例えば、僕はApple信者。もう長いことPCもスマホもApple製品。Apple製品って、スタイリッシュですよね、でもロゴのかじられたリンゴがどこかコミカル。
だからこそ、みんながデザインに飽きることなく使い続けているんです。もしリンゴのマークがオシャレなだけのロゴならここまでヒットしなかったはず。カッコいいだけのPCなら他にもありますもん。
つまり、人に愛される商品は総じて、どこか「適当さ」・「雑さ」・「コミカルさ」を秘めているんですね。
G-SHOCKのスピードモデルは最高のバランス
僕が長年愛用しているG-SHOCKのスピードモデル。もうかれこれ8年くらいは使っています。
20歳の誕生日にもらった物。ですが、もらってしばらくはそこまで使いませんでした。G-SHOCKが好きで、もともといくつか持っていたのですが、黒と金のスタイリッシュなものを使っていました。
スピードモデルって、なんか地味やん
くらいに考えていました。しかし、毎日の様にかっこよさ100%のG-SHOCKを使っていると、ある日不意に熱が冷めたのです。
飽きてきたのか・・・
と感じ、このスピードモデルを着用し始めました。しかし、不思議なことに、そこからこのスピードモデルは一切飽きたことはありません。
大学やバイト先にも着けていきました。一人旅で海外に行った際にも、着けていきました。タフなので、旅行には毎回持っていきました。
人と会う時にも着けていました。ありとあらゆるシチュエーションで着けたのですが、何故か飽きないんです。
どうして飽きないのか色々考えていましたが、気付いたんですね。オシャレすぎないからだと。
G-SHOCKのスピードモデルって見ていると、どこかしらデザインに「雑さ」・「いなたさ」みたいものを感じませんか。きっと、これがいいのです!
どこか「抜け感」があるから飽きずに使えていたのです。あなたも長年愛用しているものを見て下さい、飽きずに使っているアイテムを確認してみて下さい。同じことを感じませんか?
買い物をする際は、「雑さ」があるものを選ぼう!
スタイリッシュ100%のものはいずれ飽きる
今後、買い物をする機会は多いと思います。一過性のもの、消耗品を買う際は特に気にせず買って下さい。しかし、
・一生モノにしたい!
・長い期間、愛用したい!
という思いを持って買う際は、あなたも注意して下さい。スタイリッシュ100%のものを買っていはいけません、だっていずれ飽きるから。
一生モノを選ぶ際は、どこかデザインに「適当さ」・「雑さ」・「コミカルさ」が入っている商品に注目しましょう。使って数年も経っても愛着を持ち続けれます。
自分の努力で魅力を引き出せた物は飽きない
僕の考察ですが、
- 人はファーストコンタクトでその魅力を100%掴んでしまうと、いずれ飽きる
- 何度となく接して魅力の100%を把握できた場合は、一生飽きない
という法則があるんですね。小さい頃に、食べて美味しかったお菓子はいずれ食べなくなります。ところが、最初何がおいしいのか分からなかった納豆は一生食べたりします。
人は最初から与えられたものよりも、自分で獲得したものに思い入れを感じます。つまり、どこか「適当さ」・「雑さ」・「コミカルさ」の要素が入ったものを、自分の努力でその魅力の100%を把握する。こうすると、一生愛せてしまうのですね。
まとめ
では、最後にこの記事をまとめます。
- スタイリッシュな要素しかないモノはいずれ飽きる
- 「かっこいい・スタイリッシュ:適当さ・雑さ=9:1」のバランスのモノがベスト
- 「適当さ」・「雑さ」・「コミカルさ」の要素が入ったものの魅力を自分で100%把握することで、一生愛せるモノになる
これは人にも言えるかもしれないですね。しっかりしているけれど、どこか抜けているところもある。きっと、世の中は程よいバランスの物が重宝されているのです。
ではでは!