ブログは文字コンテンツのくせして、面白い文章が少ない。
売れているブログは、「売れるブログのノウハウ」な時点でもおかしな話。本当にブログで売れているのか、売れていないのか怪しい人がブログTipsを語ってる。
中身はないのに、それで売れる。童貞が「女性を激イカせノウハウ大公開。カイオーガよりも潮を吹く、ずんどこべろんちょ。アソコも勃つし、役にも立つ。」みたいなコンテンツを作って、それがバズるみたいな世界線。なにかが狂ってる。
社会資本のあり方が変わってきてる
美が今の社会資本
この現代社会で、一番強いのは誰か?それは見た目が優れていて、面白い人間であると思う。性別問わず。
お金があるとかないとかは、もうそれ以前の話。お金があるやつの方が強い、なけりゃ弱い。資本主義って言ってるんだから、そりゃ資本は重要な要素。
「ラーメン屋って、やっぱりラーメンが美味いよね」ってレベル、小泉進次郎。「牛丼屋のカレーって意外にクセになる」みたいなポイントで話をしていきたい。
こないだ面白いことを知った。社会的資本のあり方が、時代によって変わってきているってもの。
- 原始時代:生存
- 地位:古代
- 中世:戦争
- 近代:お金
- 現代:美
- 未来:デジタル世界での存在関連
すでにルッキズム真っ只中の時代に突入
人類の最大の発明のひとつは、命名だと思ってて、名前をつけるって相当に強力な行為。
昔のファンタジー作品でもよくある設定だけど、自分の本当の名前を知られると相手の魔法にかかりコントロールされたりする。
名前をつけると、概念になる。ルッキズムって言葉は、1970年代にアメリカのメディアでできた造語らしい。
半世紀の時を経て、日本では2022年の新語・流行語大賞でノミネートされた。ちなみにこの年に他にノミネートされていたのは、「きつねダンス」、もう誰も口にしてない。
きつねダンスは、ただの流行、一過性。しかしルッキズムはブームじゃない、もはや文化だとすら思う。この言葉が日本語で浸透してしまったってことは、概念となってしまっていて、もう逃げられない。
今時の女子高生は、メイクとか、美容整形の話で、もちきりだそうだ。SNSで青天井の美を知ってしまったし、美しくなる選択肢が増えまくったせいなんだろう。
街中に美しい人が増えるのは、僕からしたらありがたい話だけど、当の女性たちからしたら大変な世の中になったなと同情してしまう。
面白さも重要な要素
面白い人間が結局、最後は勝つ
見た目もそうなんだけど、それと同様に重要になってくるのは、「面白さ」だと思ってる。
funny、interesting、どちらの意味も含む。文化人みたいな教養も含む。単純にエンターテイメントの意味も含む。「あの人、面白いよね」と言われる人こそ強い。
YouTubeを観ても、最近如実に感じる。天下を獲って、登録者数100万人レベルのトップYouTuberたち、最近の再生回数が伸び悩んでいる。
めちゃくちゃ爆買いをしてみても、全然回っていない。しかし芸人がやっているYouTubeで、全くお金がかかっていないけど面白い企画がめちゃくちゃ再生されていたりする。
今の現代はすべてのモノが過剰で、足りないものはない。電化製品なんて、これ以上進化したって仕方ない。適当に買った2.5万円の冷蔵庫で十分生きていける。
1万円で買った電子レンジを4年使ってるけど、全く不便はない。iPhoneだって新型がバンバン出るけど、iPhone12をしばらく使い続ける予定。
衣服だって必要以上に保有してる。機能だけで考えたら、全部足りてる。期間限定とか、ブランド力など、機能軸ではなく意味軸で欲しがってるだけ。
ここ最近僕が一番買っているモノとしては、圧倒的に本。結局はエンターテイメントにお金を使うのが一番楽しい。
モノが過剰になると、無形商材というか形のないモノに意味が出てくる。それこそSNSでの評価やいいねの数、自己承認欲求や、美しさもここに入る。面白さや知的好奇心も、大きな価値がある。
ここから先は、広義の意味での面白い人間が勝つと思う。だから僕たちは面白くならないといけない。
「役に立つ」情報の価値は今後下がる
ただ最近ふと気づいた。「役に立つ」が、「面白い」よりも、過大に重視されている。
生産性を上げるというのを信奉し過ぎてる。お役立ち情報の発信はめちゃくちゃ多いのに、単純に読んでいて面白い文章はほぼない。
ブログ界隈も世も末感が漂ってる。稼げているブログは、面白いブログじゃない。
稼げているブログは、稼げそうな情報を発信しているブログである。キモくて仕方ないんだけど、売れているブログは、ほぼ全て「こうすれば稼げます」という方法を紹介しているものばかり。
「こうすればブログで爆稼ぎできる」というブログが人気になり、それに影響を受けた人がブログを始める。そうして同じように、「超速でブログで稼げる」というブログを作る。
中身はないのに、それで売れる。童貞が「女性を激イカせノウハウ大公開。カイオーガよりも潮を吹く、ずんどこべろんちょ。アソコも勃つし、役にも立つ。」みたいなコンテンツを作って、それがバズるみたいな世界線。なにかが狂ってる。
まるで実態がない。ウシジマくんの「アフィリエイトくん」の話を思い出す。
くそつまらねぇ文章で、「クリック率を上げよう」みたいな、判で押したようなことしか言わない。マルチとかネットワークビジネスと変わんない。
YouTubeで一番ヒットしているコンテンツが、「こうすればYouTubeで稼げます!」みたいなモノだったらと考えると分かりやすい。
「部長○入りのプロジェクトが開始した」、「あいつは○が据わっている」、「諦めないことが○心だ」。ここでクイズ、○に入るものは何でしょうか?
答えは、肝!キモ!そうブログ界隈は、キモい!面白い文章こそ、もっときちんと読まれるべき。
ノウハウなんか別にいらん。面白い文章で、度肝を抜いてほしい。人気ブログなんだろ、頼むで。
生産性信仰もほどほどに
「コーチング」とか「意識高い系」なんてのもよく分からない。
意識高い系のルーティンを投稿している人も、確かにカッコいい。でも毎回「お前はどうしたい?」ってリクルート的な質問をしたくなる。
早起きする、うん。カフェに行って、自己啓発本を読む、ほう。ベンチャー企業のオフィスに行って、仲間のいちゃ付きを見せる。なぜか飛行機に乗って、出張に行く。ドヤ顔してから寝る。
お前はどうしたいねん?一日にいっぱい詰め込むのはええけど、何が目的やねん?稼いだ金で何がしたいねん?
「普通の人の生産性の2倍です、飛びまっしゃろ?」みたいな顔してるけど、だったら普通の人の生活の2日分を見せられたんと変わらんど!?なんかおもろいことしてくれや。
人類はパラダイムシフトをしていく時期が来たのだ。ここ10年は、猫も杓子も、犬もしゃもじも、生産性ブームだった。
たぶん生産性ってタトゥー入れてる人もいたはずだ。もちろん彫り師の人も、朝4時に起きて、彫ってる。朝活の一環で、「生産性」って彫らせたに違いない。
だけど生産性に価値なんてない。ただ早送りしてるだけ。人の3倍の速度で、大便ができても、その浮いた時間でさらなる大便をしたって仕方がない。
時間が浮いたんなら、面白くなる努力をする方が良い。早起きしていつ使うか予定もない英語を勉強して、常人の2倍オンライン会議をする人。
それよりも昼前に起きて、常人より2倍面白い話を日本語でしてくる方が僕は好きだ。
ノウハウ系をまとめた文章は、文章そのものには価値がなく、書いている情報に価値がある。文章は手段で、目的はノウハウ系の情報。
しかしそもそもが面白い文章は、文章そのものに価値がある。手段も目的も文章、ここを目指したい。