準備は面倒くさい、マジでダルい。確かに分かる、やらなくて済むならやりたくはない。
しかし準備せずにいきなり本番に挑むのは、かなりの難易度、無理ゲーなのもまた事実。ちょっと準備しておくだけで、難易度はグンと下がるんです。
準備しておくことで、難易度が下がる。本番にかかる時間やお金がロスする危険性が減る。
社会人は仕事でも、遊びでも準備が非常に大切です。時間もチャンスも限られているからです、一回一回をモノにしないといけません。
準備は現代で許されている、合法的な裏技行為なんです。準備というチート行為をしまくっても、全くお咎めなし。
正直なところ、何もしなくても勝ててしまう真の天才・鬼才は準備なんてしなくても構いません。しかし凡人には必要。というか凡人は準備するだけで、天才と同じ結果を出せるんです。
・いつもぶっつけ本番でミスしてしまう
という人にむけて書きました。
最初に結論から!
この記事のまとめ
- 準備をすることで、難易度は急激に下がる
- ゴール・するべきこと・タイムスケジュールを決めることが、まずは大事
- 人生そのものの準備はできない、だからこそ起こることに対しては備えておくべき
フリースタイルは実力が必要、あまりにもハードモード
準備ってしたくないですよね。手間だし、本番だけ頑張れば良いやんって思ってしまう。
確かに準備しなくても、本番だけ頑張って上手くいくパターンも結構あります。ぶっつけ本番でなんとかなった、誰しも経験はあるでしょう。
しかし本当に重要な物事とか、お金がかかっていることや限られた機会のものなんかは、本番だけ頑張ってもうまくいくことってほとんどありません。
志望校に合格したい、でも勉強したくない。受験勉強はしないで、入試本番だけがむしゃらに頑張る。受かるわけはない、受かったらマジモンの天才。
結婚式のスピーチを頼まれた。原稿書くの面倒、書きたくない。本番マイクの前に立つ、スラスラ話せる人って果たしてどれだけ存在するのか。
準備することは確かに労力と時間がかかります。しかしこの準備のおかげで、本番の難易度って急激に下がるんです。
アドリブ型で本番に挑む。何が起こっても、型を持たないフリースタイル。これで上手くいくなら、準備なんかしなくても良い。
こんなバケモノじみた能力を持っていないのであれば、準備して本番に備えるのが最も無難だし賢い。
そもそも準備って実はコスパが良い、それもめちゃくちゃ良い。
先日昔からの友人数名と旅行に行きました。行き先を決め、飛行機とホテルとレンタカーをまず予約。そしてそこから放置。
旅行に行くこと自体は決まっていたのですが、行き先が決まったのが1週間前。かなりの場当たり感が漂います。みんな付き合いも古いので、
くらいの非常に軽い感覚。僕も「まぁなんとでもなるか」と高を括っていました。
しかし前日になんとなしに、旅行先でしたいアクティビティを確認してみると、前日に予約必須のものが数多く存在したのです。
土日を利用しての弾丸旅行。飛行機の時間の兼ね合いもあり、現地に滞在する時間は約24時間。
車での移動が基本なので、回る順番などミスったり、場当たり的な行動をしたら、即詰む。詰み将棋ならぬ、詰まれ将棋。
そこから慌てて準備を開始。現地でしたいことを決める。予約をする。空港からの距離に応じて、行うことの順番を決めて、工程表に落とし込む。
結果的に旅行は大成功、めちゃくちゃ楽しかったし、ほぼ時間のロスなし。計画通りにつつがなく進みました。
正直準備にかかったのって、1〜2時間くらい。土地勘が全くないところだったので、思ったより時間がかりましたが、それでもこれくらい。
面倒だからって、この1〜2時間をケチったとします。もしかしたら、旅行のために確保した土日と、飛行機・ホテル・レンタカー代が無駄になっていたかもしれません。
もちろん現地には行けるし、ホテルには泊まれる。無駄ではない。しかし同じお金を払っていても、得られるリターンは圧倒的に少なくなっていたはず。
ちょっと準備しただけで、投資したお金から得られるリターンを最大化できたのです。準備は、コスパ良すぎ。
何事も準備することで、成功確率が跳ね上がる
大学生の時に塾講師の仕事をしていました。仲の良い社員さんがいたのですが、その人がかなりのやり手。
評判も良く、人望も厚い。話も面白くて、可愛がってもらっていました。その社員さんに何気ない瞬間に言われて、いまだに脳にこびりついている一言があるんです。
内定をもらい、社会人目前のタイミングでもらったアドバイスでした。その時は、
くらいなもんでしたが、今は分かる。痛いほど痛感しています。マジでその通り。
時間も労力も限られている社会人、家庭を持っている人も多くいます。そんな制約付きの僕らが物事を円滑に進めようとするならば、準備するしかない。
急がば回れ、急ぐなら準備に時間を使え。準備にエネルギーを注ぐことで、結果的にかかる時間、労力、精神的負担は減るんです。
って言ってる。あのイチローも言ってる。
シンカーやナックルボールがどんな変化球なのか知らない野球音痴の僕でも、イチローが言ってんだから正しいと思う。
仕事でも遊びでも、準備が大事。準備をすることのメリットは、不測の事態が起こっても、それだけに集中できるということ。
準備していないと、普通に進めるのだけでも困難なのに、トラブルが起こったらプラスαで対応しないといけない。こんなんまず無理。
そして人生経験から分かるんだけど、不測の事態って結構しょちゅう起こる。もう起こる前提で動いていた方が望ましい。
不測の事態と表現するくらいだから、予測はできない。でも予測できないことが起こるって予測はできる。
それに準備しておくことで、最初から反論やある程度のトラブルは予測できます。
などと少し未来予知ができる。不測の事態の一部を、可測の事態に持ち込める。
準備するためのコツはコレだ!
決めておくべきことを把握しよう
って聞こえたぜ!?確かにそうですよね、仰ったことはもっともです。
ではここから具体的に、準備の際に考えておくべきことを説明します。基本は下の3つですね。
準備をする際に、決めるべきこととは?
- ゴール
達成したい状態をまずは定義します。そしてそこから逆算して、するべきこと、を決めます。 - しないといけないこと
ゴールに辿り着くために、するべきことをまとめます。優先順位も考えます、どれをするのか、を決めます。 - タイムスケジュール
しないといけないことを、いつ行うのか、を決めます。
最低限ここは押さえておきましょう。
余力があれば、反論・反対意見としてどんなものが出てくるか考えれるとベターです。自分で決めて、自分で反論してみて、準備の精度を高めましょう。
他にも重要になってくるのが、根回し。人に対して、事前に仕込みをしておくんです。
伊藤羊一さんの著書「0秒で動け」、全ての社会人必読の一冊です。
企業研修でいくつかに別れた後、10分間ディスカッションする際は、活発に意見が出てくる。なのに全体に戻って、「何か質問がありますか?」って言うと、途端に意見が出てこなくなる。
これってどこの職場でもあるある。大勢の人が出席する会議でも、同じことが起こります。僕らが出席する会議で、小さなグループに分かれて話す。
すると意見が色々と出てくるのに、全体で話すとだんまりを決め込んでしまう。
小さいグループと全体で何が違うのか。ここで異なるのは、「心理的安全性」なんです。
心理的安全性とは、成功するチームに共通する特徴として、Googleにより発表されたもの。他人の反応を気にせず、自由に発言できるような環境や雰囲気ができていることを指します。
小さいグループの中では、安全だから話せる。しかしグループの外の開かれた状態になると、心理的安全性を感じれなくなり、話せなくなる。この状況が生まれているんです。
これを打破するには、どうすれば良いのか。答えはシンプル。
つまり自分がその場で発言しやすいように、その場の空気を変えていく必要があるんです。
ここで大事になってくるのが、根回し。会議の前に、出席者に話をする癖を作っておきましょう。
なぜ必要かというと、会議は決してその場の議論だけで物事が決まっていくわけではないからです。実際には普段の人間関係の中で、物事が進んだりしているんですね。
会議(オフィシャルの場)でいきなり話すのがハードルが高い時には、日常的ににコミニケーションをとっておく。こうすることで話の土壌ができてくる。これだけで全然変わってくるんだそう。
ってなりますよね。この方法も載っていました。
昔の考え方でいくと、飲み会や飲みニケーションみたいなものが主流でした。しかし一回の飲み会ではなくて、日々5分のジャブが大事になってきます。
日常生活の中で、毎日5分でもOK。とにかく細かいコミニケーションを、恒常的に積み重ねていくのが肝心要。
挨拶をする際にも、ただ単に、「おはようございます」と言うだけでなく、プラスαしましょう。
というように、相手の名前も入れて、挨拶をしましょう。こういう小さな心遣いから、人間関係が変わってきたりします。
スムーズに話を進めたい。不測の事態が起こっても、味方になってくれる人を増やすために、日頃から人間関係にタネを巻いておきましょう。
バッファを設けておこう
2014年の『NYタイムズ』『WSJ』ビジネスベストセラー、かつ2015年「ビジネス書大賞」書店賞を受賞した「エッセンシャル思考」。
人生ですることのほとんどが無駄。本当に必要なことを見つけ、効率的に行っていくことを教えてくれるこの本にも、準備について記載がありました。
これはリンカーンの言葉。なるほどなるほど。
予定を立てる段階で、何が起こっても慌てないように、あらかじめ備えを用意しておくほうが良いんです。常にバッファを取っておきましょう。
バッファ(緩衝)とは、2つのものがぶつからないようにするためのものを指します。例えば環境用語で、バッファ・ゾーンでと呼ばれるものがあります。
保護地域を公害や汚染から守るために、外の世界との間に設けられた緩衝地帯のこと。バッファを持たせることで、周囲の悪影響が届かないように設定されているんです。
この本で提唱するエッセンシャル思考が身に付いていない人は、条件に恵まれたケースを前提とし予定を立ててしまいます。希望的観測に従って、生きてしまってる。
とか、
とか、角砂糖くらい甘い時間の見積もりをしてしまう。
しかしエッセンシャル思考を実践できている人は、すべて思い通りにはいかないことを知っている。
何事も理想通りに進まないという現実を受け入れているんです。余裕を持って、時間を多めに確保しておきましょう。
オススメとしては、1.5倍で見積もりをすること。10分かかるものであれば、念のために15分時間をとっておく。
準備でタイムスケジュールを組む際に、自分が見積もった時間を常に1.5倍に増やす。1時間かかると思うなら、1時間半あらかじめ時間を設けておきましょう。
人生にリハーサルは存在しない
準備するのが面倒な人でも、準備するクセがきちんとついている人にも、共通すること。
そもそも人生の予行練習とかは存在しない。産まれた瞬間から本番開始。天に召されれば終わり。
人生の試着も何もなし、いきなり砂時計をひっくり返される。僕らの現世は着火済みのろうそく。過去はかすみ遠のく。
僕らは日々幸せな人生を送れるか、自分自身が理想としている人生を送れるかという挑戦を続けています。
ミスったら替えは効かない。ゲームキャラみたいに、ライフが複数あるわけでもないし、残機もなし。
つまり人生は準備することができません、すでにハードモード仕様になっているんです。
なんて思った方は結構いるはず。今の身だしなみ力や折衝力を持ってすれば、絶対にもっと人気者になれるのに。
準備やリハーサルって、それだけ強力なんです。するだけで成功率がグンと上がる。
人生は一回きりですが、人生で起こるイベント単位で考えると準備やリハーサルできる機会も多い。先ほどの高校生活や大学生活はリハできませんが、プレゼンなどは準備しまくれる。
準備は人生の裏技です。合法的かつ政府も認めているチート行為。
使わないなんて損なんです。やったら上手くいく確率が絶対に上がるんだから。
人生は一回きり、準備できない、だから難易度高い。でも人生に起こるイベントは準備できる、だから備える。そうすると、結果的に人生の難易度がちょっと下がる。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 準備をすることで、難易度は急激に下がる
- ゴール・するべきこと・タイムスケジュールを決めることが、まずは大事
- 人生そのものの準備はできない、だからこそ起こることに対しては備えておくべき
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
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