時は金なり、というか時は金以上に価値があるなり。成功している有名人や経営者の方々がインタビューなどで、
なんて発言することがしばしばあります。僕は20代後半ですが、実は気付いていないだけで物凄い財産を持っているのかもしれません。
若さは貴重、お金を払っても時間は戻ってきません。つまり時間の無駄使いはやめるべき、無駄は無駄でも意味のある無駄をすべきなのです。
では時間の無駄使いって一体何なのか。断言します、それは移動時間です。通勤・通学時間です。この時間をいかに削るか。
僕は過去にマックスで片道1.5時間の通学時間でした。しかし一人暮らしをして通勤時間は25分程度になりました。ここで気付いたのですが、通勤時間が短いとめっちゃ楽、色々できる。
・会社の近くに住むと家賃が高くなるから悩む
という人にむけて書きました。
最初に結論から!
- もともと通勤時間が1時間あったが、異動を機に30分以内に変わった
- 通勤時間が短くなると、仕事のモチベーションが上がる、やりたいことも見つかりやすくなる
- 目的なんかなくても良い、とにかく自由時間を作るのは絶対的に正義
僕はもともと通学・通勤時間が長い人間だった
偉そうなことを言っていますが、僕はもともと通勤時間・通学時間に長い時間をかけていた人間でした。幼稚園・小学校・中学校の頃は公立で、家から徒歩圏内。この頃が人生最短ですね。
周りの同級生も徒歩で通うのが普通だったので、特にありがたみも感じていないってのが正直なところ。電車の乗り方もバスの乗り方も良く分かっていませんでしたし。
そこから高校生なる。県内の公立高校だったので、そこまで通学時間は長くない。といっても電車通学で40分くらい。
家の近所にも高校はあったのですが、僕の偏差値-10くらいだったので、進学はそもそも検討せず。賢かったんですね、僕は。
そんな賢かったはずの僕が志望校に落ちてあえなく浪人へ。人生は思い通りにいかない。予備校は大阪、実家の奈良から大阪へと通うわけです。片道1時間くらい。
ここから10年近く通勤・通学時間が1時間以上の生活がスタートすることになります。この時はまだ知る由もありませんでしたが。
大学の際の通学時間は片道1.5時間、就職してからは実家から大阪の会社まで通っていて片道1時間。今から思えば大学生の頃は大変でしたね、あの時は完全に慣れてしまっていましたが。
転機が訪れるのたは転勤でした。東京に異動になり、初めて一人暮らしをすることに。会社の寮に入ったのですが、ここで通勤時間が30~40分程度に。
ただ在宅勤務がメインになったり、乗り換えも必要だったので、そこまで恩恵を感じていませんでした。
そしてそこから大阪に再び異動、戻ることになりました。このタイミングで大阪で一人暮らしを始めます。ここで通勤時間は25分程度に。
ここ、ここです!ここらへんでめちゃくちゃ通勤時間が短いことのありがたみを感じ始めました。乗り換えがなくなったということもそうでしたし、もともと通っていた場所なので差が分かりやすかったんですね。
って驚き。ビフォーアフターがあると分かりやすい。
人間は良かれ悪かれ慣れてしまう生き物。僕は通学時間が1時間以上だってことに慣れてしまっていたのです。
通勤時間が短くなって感じたこと
同僚の人とか別の会社の友人でも、めちゃくちゃ通勤時間が短い人もいたりはしました。朝起きる時間が遅くて済むとか、話を聞いて憧れたり羨ましく思ったことは何度もありました。
しかし実行する気は起きず、居心地の良い実家から出ることはなく。人間離れてしまうし、変化を嫌う。放っておくと現状維持のまんま。
異動というある種強引な理由で住所を変えたわけですが、通勤時間が短くなってみて
と感じました。もともとは本読んだり、動画見たり、音楽聴いたり、寝たりして通勤していました。
なんて自分では考えていたのですが、完全に思いあがりでしたね。通勤時間の最中にしている時の集中力なんてたかが知れています。
通勤時間が往復2時間が1時間弱になる。こうなると1時間浮くわけです。もし毎日通勤しているなら、20営業日として、一ヵ月に20時間余分に時間が増えるんです。
経営者が喉から手が出るほど欲しがっている若い時間、これを僕らは増やすことができるんですね。
しかもサラリーマンの時給を2,000円としても、時給換算で40,000円分得するわけです。そう思うと家賃40,000円上げてもトントン。
(https://www.akitashoten.co.jp/special/blackjack40/146より引用)
漫画ブラックジャックでも、石油会社の社長が財産と身分を捨てて全身整形して若返るって話があったな。そしてライバル会社に入社してバリバリ活躍したんだっけ。若い時間って貴重。
通勤時間は絶対的に短い方が良い。逆に長い方が良いメリットってほとんど思い浮かばない。というか一度通勤時間を短くしてしまったら、もう元には戻れない体になってしまう。
割った卵は元に戻らない、ひびが入ったグラスは元に戻らない、それと同じ。不可逆。今から通勤時間1時間の生活に戻ってしまったら、きっとまともじゃいられないと思う。
通勤時間を短くしたことで起こった変化
通勤時間を短くする際に、乗り換えもなくす
通勤時間を短くしたことで起こった変化まず通勤時間ですがただ短くすればいいというものではありません。乗り換えの回数はなるべく少なくした方が良いです。
乗り換えってのが意外にネック。これがあることで、通勤時間に微妙に幅ができてしまうことも多いんですね。朝は30分で着けるけど、遅い時間に帰ったら40分かかりました、みたいな。
寝過ごせないし、ストレスもたまるので乗り換えは少ない方が良い。徒歩・自転車で行けるとか、電車一本で行けるとかがベスト。
僕の所感ですが通勤時間の大きな境目はドアトゥードアで30分。30分以内になると、ストレスはかなり減ります。
徒歩数分のところなら確かに楽でしょうが、オフィス街に住むことになったりしてちょっと出費もかさみます。夜もうるさそう。会社に近すぎて、それはそれで面倒な場面も出てくるかもしれません。
それにドアトゥードアで30分ということは、電車に揺られている時間はせいぜい15分程度なはず。
僕のケースでいくと駅まで10分、電車5~10分(ホームでの待ち時間込み)、駅から会社まで5分くらいなもの。
散歩は好きなので、歩く時間はそこまで苦じゃない。というか在宅の日にも、わざわざ散歩するくらい。電車の時間も音楽1・2曲聴けば終わるくらい。こうなってくると、かなりストレスが減ります。
仕事のモチベーションがあがりやすい
通勤時間が短いと、仕事のモチベーションが上がります。というか残業しないといけないみたいな場面でもメンタルの消耗が少ない。
突発的な急ぎの件が出てきて、残業する。21時までかかりそう。この時に通勤時間が1時間と30分では精神的な重荷が違います。
と思うのと、
と思うのでは全く違う。繁忙期で恒常的に会社に遅くいないといけない時期など、この余裕が毎日あるとかなり精神的に楽。
すぐに帰れると思うと、柔軟な対応がしやすい。急いで対応しないといけない緊急事態が起こっても、メンタルの消耗度がまだマシ。
通勤時間と家賃はトレードオフ!?
という人もいると思います。ネックはおそらく金、ずばり家賃なはず。結局ここなんですよね。
そりゃ家賃気にしなくて済むならやり放題やもんな。僕やったら渋谷の会社に勤めて、渋谷駅徒歩5分のところに住むわ。
僕の家は大阪の中心地である難波駅の徒歩圏内です。ここで1Kで家賃は7万円弱。ただ風呂・トイレ別とか南向きとか諸々の要望ありきでこの値段でした。
もっと条件を緩めればこれよりも安い物件はゴロゴロありました。以前東京に住んでいたのですが、東京都内の家賃は正直めちゃんこ高いです。
ただ日本で2番目の都会の大阪でこんな感じなので、東京以外であれば実は会社の近くにそこまで金銭的コストをかけずに住もうと思ったら住めるんですね。
特に地方なんてもっと安い家賃で住めること間違いなし。最寄り駅から遠すぎて車通勤みたいな人はまた話は変わってきますが。
家賃をネックにして通学時間を増やすかどうか悩むのは、東京都心に限った話。そうでない地域はより好みをしなければ、通学時間30分以内の場所に住めるはず。
自分の時間はお金を払って、自分の時間を守るべき
もう30歳が目前に迫っている僕が日々感じていること。
ってこと。気を抜いたら20代はすぐに終わってしまう。おそらく人間の核となる部分が形成されるのはこの20代のはず。ここを無駄にするのは人生を無駄にするのとおそらく同義。
改めていうほどのことでもないですが、有意義な時間を増やして無駄な時間はとことん削るべき。
そしてお金を払って無駄な時間を削減できるなら、絶対にそうした方が良いのです。例えば僕なら洗濯干す時間が無駄過ぎてドラム式洗濯機を購入しましたし。
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特に家などは、一旦住んでしまえば、引っ越さない限り恩恵を受け続けることができます。家賃が多少高くても、その浮いた時間でスキルアップに努めて収入アップすれば結果的にプラスになるはず。
僕の知人で、奈良の実家から滋賀の大学に通っている人がいました。片道驚くなかれ2.5時間。往復で5時間。
つまり大学に通う日は、24時間のうち5時間も移動に使っていると。部活とかサークルとか研究室で毎日大学に行くと仮定すると、4年間(48ヵ月)での移動時間はどうなるでしょうか。
48ヵ月×5/24=10 なんと大学生のうち10カ月も移動に費やしてるんですね。憧れのキャンパスライフですが、蓋を開けてみれば10ヵ月はただ移動しているだけ。
これを聞いて、
と思う方もいるでしょう。そうです、通勤・通学時間も長い目で見ると人生の大半を占めているのです。
別に通勤・通学時間を短くして浮いた時間を生産的なことに使わないとダメだなんて強迫するつもりはさらさらありません。
ただ浮いた時間を作るだけでいいのです。毎日の生活で自由時間が増える。それだけでも人生にポジティブな効果があります。
これもちろん素晴らしい。称賛されるべき心構えです。しかし難点もあるんですね。
それはここの「○○」に当てはまるものがない場合。こうなると時間を作る動機や理由がなくなってしまう。これは勿体ない。
という姿勢も実は大事なんです。
したいことがあるから自由時間を作る、これは正解。自由時間が多くなったから、したいことができた、これもまた正解。
そもそも自由時間がない、考える時間もない、インプットもない、新しい経験をする時間もない。こんな状態でしたいことを見つけるのって結構難しい。
視野が狭い状態でしたいことを見つけるのは難しい。自由時間が多いから、外の世界に出かけたり、何か新しいものに触れれる。会ったことのない人に会ってみる、本屋で読んだことのないジャンルの本を手にとってみる。
こういうきっかけも自由時間があるからこそ。自由時間がないと頭をひねってやりたいことを絞り出さないといけないけど、自由時間があるとやりたいことに出会える可能性がある。
ここで僕が何度も読み返している長倉顕太さんの著書「時間編集術」をご紹介。
著者の長倉顕太さんは28歳の時に、出版社に転職をして、編集者としてベストセラーを連発。今までに企画・編集した本の累計はなんと1,100万部を超えるんだとか。
この本の中で、人間には4つの資産があると定義されています。その4つとは「時間」、「能力」、「人脈」、「お金」です。
僕たちがその中でコントロールできるのは、今この瞬間の「時間」だけになります。いかに時間を使うかで、人生が変わってくるんですね。
長倉さん曰く、現在の時間の使い方を変えれば、人生はある程度思い通りになる。時間は増やせない、「人生=時間」。与えられた時間の中で何をしたか、この積み重ねが人生になってくると。
時間は平等であると同時に有限なんです。そして時間を使い、残りの「能力」、「人脈」、「お金」を増やしていくのです。
そしてこの本の中では、自由時間・何もしなくていい時間のことを「アンプロダクティブタイム」と呼んでいます。この「アンプロダクティブタイム」を増やすことで、得られる大きなメリットを得られるのです。
アンプロダクティブタイムで得られるメリット
- メンタルに良い
プレッシャーから解放される時間となり、メンタルのバランスが整う - 結果が出る
何事も続けたものしか成果は出ない、そして時間がないと続けられない - 視野が広がる
時間の余白があることで、偶然をキャッチできる様になる - クリエイティブになれる
凡人がクリエティブになるためには、ベースとなる知識が必要。時間がないと知識の引き出しは増えない - やりたいことが見つかる
時間がないと視野が狭くなり、選択肢が広がらない - 出会いが増える
誘われても時間がないと付き合えない、人脈を広げる余力が出てくる
通勤・通学時間ははっきり言って無駄。上手に使える人もいますが、そんな人は一握り、普通の人はどうせスマホの無料ゲームして終わりです。
しかも移動時間を有意義にできるような能力の高い人ほど、ちゃんと設備が整った家で時間を使った方がはるかに豊かな時間になるはず。
無理やり今の家から引っ越せとまでは言いませんが、転勤とか賃貸の契約更新などで引っ越す際には、是非僕の話を思い出して下さい。
僕らは電車やバスに揺られるために生まれてきたわけじゃないのだから。
最近読んだ平野啓一郎さんの小説「本心」に非常に胸に刺さる箇所があったので、その引用をして終わります。
時計に目をやって、僕は、33分間という、この電車に乗っている時間のことを考えた。下車後の僕は、乗車前の僕より、既に33分間、死に接近しているのだった。実際には、通勤のストレスは、乗車時間以上に寿命を縮めているだろうが。
それが、1日2回、数十年に亘って繰り返されるということ。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
- もともと通勤時間が1時間あったが、異動を機に30分以内に変わった
- 通勤時間が短くなると、仕事のモチベーションが上がる、やりたいことも見つかりやすくなる
- 目的なんかなくても良い、とにかく自由時間を作るのは絶対的に正義
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!