あなたは文章力に自信はありますか?僕はあります。というか、3年近くブログを書き続けて、最近ようやく一日あたり平均1,000PVを突破したのです。自信があると、意地を張って言わせて下さい。
こんな人は正直いないでしょう。学生であれ、社会人であれ、文章を書く機会は多いはずです。それなのに、なかなか文章力は伸びない。こうなったら、自分から文章力を磨いていくしかありません。
小手先のテクニックは多いでしょうが、文章力を伸ばす一番の方法は文章を書くことです。いえ、書きまくることです。そしてもう一つは、書く内容にこだわることです。
・「文章力がない」と人から言われた、、、
という人にむけて書きました。
最初に結論から!
この記事のまとめ
- 文章力がないと、現代社会では損をする
- 文章力を上げるためには、まず書きまくること
- 中身のある文章を書くためには、書く内容こそ大事
文章力がないと、生きづらい現代社会
大前提として文章力は必要です。あるに越したことはにないってものじゃなくて、無いと損しかしませんよってレベルのものなんですね。
学校であればレポート、論文などで文章を書く。社会人であれば、稟議書、企画書、会議資料、日々のメール、全部文章で書く。文章を書かずに済む人って実は少ないんです。
加えてSNSやLINEなど、文章を打ち込んで人とコミュニケーションをとる場面も多いんです。つまりあなたの打つ文章一つで、得することもあれば大損をこくこともあるって話。
思い返してみて下さい。今日何か手書きでも、PCやスマホでも、文章を書きましたか?昨日はどうでしょうか?どちらも、「No」ってことはないと思うんです。
重要な資料は全て文章です。大きな契約や、お金が絡む様なことが口頭で終ることってほとんどない。
世の中の至る部分で、僕らは文章と接していると。そして必要に応じて、自分たちも文章を生み出さないといけない切迫した状況に置かれているんです。
こうなったら、もうやることは一つですよね。文章力を磨きましょう! 磨くことのリターンは計り知れません。文章力がないことで起こるであろう損失も計り知れません。
ブログを書いて、文章力は伸びた!
僕自身もともと文才と呼べるようなものもなく、文章力も月並みといったところでした。小学校の時は作文が得意で、教師に褒められたりはしたのですが、おそらくそこがピーク。
しかも教師にウケそうな内容を意識して書いていて、完全にこび・へつらいによる点数でした。今から思えば、読み手のニーズに合わせて書いている、なんてかっこいい表現をできるかもしれませんが。
中学校の途中から数学が好きになり、高校と大学は理系へ。文章を書く機会はほぼ皆無。入試に小論文みたいなのもなかったですし。
小学校で作文を書く、大学の実験でそのレポートを書く、就職活動のエントリーシートを書く、卒業論文を書く。下手したら僕の文章歴ってこれくらい。小学校の時は本をよく読んでいたのですが、それもご無沙汰に。
転機の兆しは大学4回生になる手前で留年をかました時でしょうか。単位数自体は足りていたんですが、必須単位がとれていなくて泣く泣く留年。母親には、僕の明日のう◯こが体から飛び出るんちゃうかってくらいに怒られたっけ。
単位の数は問題なかったので、留年中は時間に余裕があったんです。何か自分の為になることをしようと思って、意識的に読書を再開しました。小学校以来ですね。
と非常に当たり前のことに気付いたのもこの頃。読んでいて、自分の中で段々と「文章をかける人=クールな人」というイメージが出来上がっていったんです。
そういう思いや、会社の不満なども相まって、2017年にブログを開設したと。初期の記事とかを見返したら、恥ずかしいですね。ぐちょぐちょです。
書いた自分でも、読みづらいって思ってしまうレベルだから始末に負えない。ですが、それでも続けたわけです。恥を晒しまくりながらも、更新を続けたわけです。
おかげで文章力は伸びたと思います。3年間、約370記事書いて伸びなければ逆に奇跡なわけですが。具体的に自分で感じたポイントは以下の3つ。
- 文章を書いていて、次に書く内容に詰まることが激減した
- 書くスピードが速くなった
昔は1.5〜2時間かけて1,500字、今は1時間で3,000字くらい - 他の人の文章を読んで、面白い文章に反応する様になった
3つ目はちょっと別の文章力ですかね。上手い文章・面白い文章をキャッチできるようになったんです。
僕はプロのダンサーを見ても、「上手い!」としか思わない。というか、思えない。「何がどう上手いか」は正直分からない。
でもダンス経験者の方がプロのダンサーを見れば、「◯◯の部分が上手い」って分かる。ニュアンスとしてはこんな感じですね。
面白い文章を見ても、何がどう面白いのか、書き手はどんな工夫をしているのか、ここまで意識が及ぶ様になるわけです。書き手ではなく、読み手としての文章力って言えるのかな。
そんな僕が最近「面白い文章を書きはるなぁ」と感心した本。芸人コンビAマッソの加納愛子さんのエッセイ集「イルカも泳ぐわい。」、銀座の蔦屋書店でなんとなく手に取り面白過ぎてそのまま購入。
余談ではありましたが、気になった方は是非読んでみて下さい。こんなエンターテイメントが詰まった文章を僕も書きたい。
文章力を上げる方法は、文章を書くこと
漫画は一巻と最終巻で、絵が全く違うという話
雑に思われるかもしれませんが、正直これだけと言えばこれだけ。もちろん細かいテクニック、技法などはたくさんあります。文章術の本をめくるだけでも、たくさん出てきます。
そしてその技法は全て価値があるし、効果があると思います。ただそれだけでは不十分なのです。テクニックだけで文章力は底上げされません。
まずは書くこと、そして書いている中でそのテクニックを実践していく。この順でしか文章力は伸びません。
「これさえ覚えれば文章力爆上がり」みたいなものはありません。悲しいかな。場数を踏むこと、文章を書くのに慣れることが一番の近道なんです。
って思ったことありませんか?というかほとんどの漫画はそうかもしれませんね。上は僕の大好きな遊戯王の1巻です。下は連載終了後のアートブックのもの。
全然違う。っていうか、めちゃくちゃ絵のレベルが上がっている。もともとのオカルトっぽい作画も結構好きではあるのですが。
しかしブラックマジシャンって魔法で攻撃する割に、腹筋バッキバキなんですね。いざとなったら、棒術で戦うのでしょうか。
作者の高橋和希先生ですが、この間何をしていたかと言うと、ひたすらに絵を描いていました。そりゃそうです、連載してんだもん。
もちろん絶えない絵の勉強はあったでしょう。でもそれ以上にずっと書き続けていて、絵が上手くなったのだと思います。
「顔を描く時は、◯◯するのがコツ」とか、「全身を描く時は、△△するのが大事」とかテクニックだけを勉強しても上手くなりません。実際に描いてみることが大事。
「初期の絵の方が良かった」とか好みの問題はあるかと思いますが、絵の上達が全くない漫画ってないと思うんです。もしくは最初から完成されていて、伸びしろがないか。
文章も全く同じです。まずは書きましょう。書かないと上手くなりません。逆に言えば、最初はめちゃくちゃな文章しか書けなくても、書いているうちに確実にレベルアップします。
泳ぎを覚えるのに、陸地でクロールのフォームをマスターしてから水に入るのも決して悪くはない。しかしそれよりも、まずは水の中に入ってもがいてみる方が絶対にレベルアップできるはず。フォームは水に飛び込んでみてから覚えれば良いんです。
まぁ、しかしです。とにかく書け、これだけだと不親切なのも事実。なので文章を書くにあたり、慣れるまでは意識して頂きたいことを3つだけ書きます。
- 主語と述語に気を付ける
- 論理構造を意識する
- リズム感を出す
まずはこれだけを守ってみて下さい。
主語と述語に気を付ける
そう思う方もいるでしょう。そうです、当たり前です。超カンチコチンです。でも見ていると、主語と述語がぱっと見ただけで、分からない文章が多いのも事実です。
僕もあなたも、破綻のない文章を書かないといけません、そもそもとして。日本語は英語と違い、主語を省略しても文章自体は成り立ってしまいます。でも読んだ時に、「誰が何をしたのか」が分かりづらい文章を書いてしまう危険性もあるのです。
今書いているこのブログだと、僕の考えや体験談がメインなので、主語は基本的に僕です。ですがあなたが書かれるレポート・論文・会社のメール・資料においては、読んだ時に「誰が何をしたのか」が分からないではマズいのです。
みたいに読んだ上司や同僚に疑問を抱かせてはダメなんですね。読み手の負担を減らす、そんな文章を書きましょう。第一歩目が「主語と述語に気を付ける」です。
論理構造を意識する
どれだけ巧みな表現でも、美しい日本語を使っていても、論理的に成り立っていなければ文章としてダメです。とはいえ、別に難しいことはありません。
- 結論
- 根拠
- 事実
を順番に書くだけ。お手軽レシピです。事実は具体例でOK。手前味噌ですが、僕の書いた文章を試しに当てはめてみますね。
- 結論
文章が上手くなるには、テクニックを覚えるよりも、文章を書きまくることが大事 - 根拠
書きまくることで、文章を書くことに慣れるから。そもそも慣れていないと、たとえテクニックを覚えても使えないから。 - 事実
漫画も一巻と最終巻を見比べると、絵が格段に上手くなっているケースが多い。毎週・毎月描く中でレベルアップしている。
読んでいても、因果関係が分かりづらいものもあります。もしくは結論だけのものもあったりします。まずは型通りで良いので、論理構造を書いてみて下さい。
論理構造をもっと学びたければ、「1分で話せ」という本がオススメです。プレゼンでのノウハウも詰まっているので、仕事で発表の機会が多い方にもオススメです。
1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術
- 作者:伊藤 羊一
- 発売日: 2018/03/14
- メディア: Kindle版
リズム感を出す
これはちょっと僕の趣味趣向の範疇な気もしますが、あえて書かせて下さい。これだけちょっと応用っぽい気もしてはいます。
これは僕の大好きな作家である村上春樹さんが書かれた名言です。そうです、リズムです。テンポです。
契約書や法律書などは、論理的にも整っていますし、 全てが明確です。ですが「文章として好きか?読みやすいか?」と言われると、「Yes」とは言いづらいですよね。
がちがちの文章だし、読んでいても息が詰まる。先ほどの僕の書いた項目2つを完璧に守っているのに読みやすくはない。というか、はっきり言って読みづらい。
やはり読み手にスムーズに読んでもらうには、リズム感が大事です。映像や音声のコンテンツと違って、文章を読むことは脳に負担を強いるもの。読み手にイメージしてもらう必要がありますからね。
文章を読む人は、脳のカロリーを消費しているんです。 するすると読み手の脳に入っていく文章を書きたい。リズム感を出すことが大事です。
- 改行を細かく入れる
- 1文あたりを長くしすぎない、2分に分けるのもアリ。長い1文、たまに短い1文も混ぜて、メリハリを出す
- 語尾にこだわる
「〜です。」、「〜です。」、「〜です。」など同じ語尾の文章が続くと、読んでいてストレスになる。続いても、2回までに抑える。
他にもいっぱいあると思いますが、この3つが入門編かな。試してみて下さい!
書くネタにまずはこだわろう
これと、
どうですか、どちらの話を最後まで聞きたいですか?僕なら断然後者です。だって、興味を惹かれるもん。
もし前者の話が、めちゃくちゃキレイな日本語で書かれているとします。もし後者の話が、文才のかけらもない人が書いていたとします。この場合どうでしょうか。それでも僕は、後者の話を読みたい。
つまりここで言えるのは、
ってことです。文章は食器みたいなものです。お皿とか、ナイフとか、フォークとか。出てくる料理が、話の内容・ネタなわけです。
食器が超一流だと、トータルでそれなりに見えるもの。ネタも多少カバーできます。でも程度があります。
ボロボロの食器の上に、超高級A5ランクの牛肉。高級な皿とナイフとフォークの上に、賞味期限切れの安い肉。どちらが食べたいか。聞くまでもないですよね。
文章を書くのが上手くなるのも大事ですが、書くネタにもこだわりましょう。書く内容が価値ある意見だったり、革新的な考えだったり、圧倒的に面白かったりすれば、文章が多少下手でも気にならないのです。
- 内面を豊かにする
- インプットを怠らない
- 面白い体験を積み重ねる
ということが重要になってきます。文章を生み出す自分自身がつまらない人間だったり、つまらないアイデアしか出てこなければ、つまらない文章しか書けません。今回ばかりは、とんびが鷹を生みません。
文章は総合格闘技なのです。僕たちが見てきたものとか、体験してきたこととか、考えたこととかそういったものが全て出る。
文章を書くスキルと自分の内面が掛け合わされて、目の前に文章ができるんです。
面白い本や映画を観ましょう、興味が湧いたことは体験してみましょう。上手い文章を書く人になるよりも、面白いことを考えつく人になる方が多分早い。
【関連記事】アイデア・発想を得る為に
ありがたいことに、ブログを書いていて未だにネタ切れはなし。自分なりに培った「アイデア捻出方法」をまとめました。発想が湧かなくて困っている方、是非読んでみて下さい。
【関連記事】言葉の持つスゴさを考える
言葉のスゴさは、名前を付けることで概念化できることなんです。
コピーライターの方が、「世界で最も偉大な発明は「ライオン」だ」と言っていました。なぜでしょうか、気になった方は読んでみて下さい。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 文章力がないと、現代社会では損をする
- 文章力を上げるためには、まず書きまくること
- 中身のある文章を書くためには、書く内容こそ大事
僕はこれからもブログを続けます。100記事後、200記事後 、きっと僕はビビるくらいに面白い文章を書いているでしょう。多分ね。
僕はまだまだ途中です。どうですか、文章力を極める長い旅を僕と一緒に歩んでみませんか?
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!