是枝裕和監督は日本最強の映画監督！宮崎駿もびっくり、世界に自慢できる日本映画の名手！在宅期間は映画を観よう！

日本を代表する映画監督って誰？この質問をされて色々な答えがあると思いますが、僕は是枝裕和監督と答えます。

宮崎駿も間違いなく日本を代表する監督だとは思いますが、僕は是枝監督を推したい。

日本で最も品の良い監督ですね、間違いなく。コンスタントに作品を出しているので、タイトルだけは知っているという方も多いのではないでしょうか。

Mr.Somebody

・是枝作品って聞いてことはあるけど・・・
・人間ドラマが描かれている映画が好き

という方、是非観てみて下さい！

是枝作品は上質で穏やかな映画、家で落ち着いて観るにはピッタリなのです！

是枝裕和はココがスゴい！

説明台詞が一切無いという品の良さ

是枝監督がスゴい点は色々あって。その中で僕が毎回是枝作品を観ていて、「いいなぁ」って思う部分は、説明台詞が全くないということ。

これみよがしな台詞が一切無い。僕の周りには、聞かれてもいないのにベラベラ喋る職場の同僚ばかりなのに。

是枝作品ははっきり言うと地味です、普通の人間の日常を描いています。

当たり前の毎日にちょっとした波紋が広がったりするというのが基本的なコンセプト。

宇宙人が飛来したり、世紀の大犯罪をしたり、何十年にも渡る広大なドラマは全くありません。

しかし、平凡な日常の映画が大きなテーマの映画よりも面白いんだから映画ってのはつくづく不思議なものです。

（転用元：https://www.cinematoday.jp/news/N0094302）

「マジでいるんじゃないの？」な実在感

そして、観ていて毎回感じるのが圧倒的な実在感。

僕

本当にこういう人いるやんな！？

と思わず感じてしまいます。それくらい人間味に溢れているし、超人や完璧な人間は一人として出てこない。

映画って得てしてスーパーヒーローや完全無欠の主人公や絶対的に正しい人がでてきますが、是枝作品はそうではないのです。

見た目も金も持っているけど嫌な奴。昔の栄光にしがみついてすっかり落ちぶれた人、ギャンブルが好きなただただダメな人などなど。

僕

あと子供がスゴい自然体なんです。どう考えても、演技をしているとは思えない。。。

でも、周り見て下さいよ。そんな人が普通じゃないですか、完璧な人間なんて一人もいないじゃないですか！笑

そして、徹底的に自然な日常の中で小さな出来事が起こります。

客観的に見れば小さな出来事ですが、是枝監督の手腕ですでに登場人物に感情移入してしまっている観客からすればそれは結構な大事件なのです。

自分の人生で起こる悩み事の大半って外から見れば取るに足りないことだと思われることは多いですが、 本人からすればめちゃくちゃ一大事ですよね。

「失恋した」とか「髪型がうまくきまらない」とか「両親の喧嘩が絶えない」とか。

本当にそれで、世界が侵略されることよりもある種恐ろしいことがあるのです。離婚した元妻が金持ちのいけ好かない男と再婚するとかね。笑

（転用元：https://tsutaya.tsite.jp/item/movie/PTA0000QPALG）

「海よりもまだ青く」でその再婚しそうになっている妻を遠目から見ている阿部寛！

オススメの是枝作品3選

海よりもまだ青く

大人になりきれない男と年老いた母を中心に、夢見ていた未来とは違う現在を生きる家族の姿をつづった人間ドラマ。15年前に文学賞を一度受賞したものの、その後は売れず、作家として成功する夢を追い続けている中年男性・良多。現在は生活費のため探偵事務所で働いているが、周囲にも自分にも「小説のための取材」だと言い訳していた。別れた妻・響子への未練を引きずっている良多は、彼女を「張り込み」して新しい恋人がいることを知りショックを受ける。ある日、団地で一人暮らしをしている母・淑子の家に集まった良多と響子と11歳の息子・真悟は、台風で帰れなくなり、ひと晩を共に過ごすことになる。 （映画.comより引用）

最も最近で観た是枝作品。なので思い入れもひとしお。

この映画の見所は何と言っても阿部寛扮する主人公の圧倒的なまでの自堕落・クズっぷり。笑

昔にある文学賞を受賞し、それ以降は全く売れない貧乏人。後輩に金を借りて競馬に熱中したり。

しかし、別れた妻に引き取られた息子は大好き。月に一回会えるのを人生の生きがいとしています。

野球のスパイクを買ってあげたいと息子とスポーツショップに入るのですが、MIZUNOのスパイクが思いのほか高い。

「買ってあげる」と自信満々に言い、階段でそのスパイクをおもむろにこすりつける。そして店員さんに「汚れているから安くして」といちゃもんをつけて買う。

こんな親父嫌やわ、、、笑　でも憎めない、、、カイジと同じでみっともなさが漂うクズはどこか好きになってしまうというか。笑

そして、美人の元妻の真木ようこ。思いがけず一晩を過ごすことになるのですが、これの寂しさ。近くにいるのに心は遥か遠くにあるというこの感じ。

う〜ん、阿部寛の背中で終わるのですがこれがまた涙を誘う。名作です。

歩いても歩いても

年老いた両親の元に久々に集った家族の情景を静かなタッチで切り取り、人生の喜びと悲しみを浮かび上がらせたホームドラマ。ある夏の日、元開業医の横山恭平とその妻とし子が2人きりで暮らす家に、次男の良多と長女のちなみがそれぞれの家族を連れてやって来る。何気ない団欒のときを過ごす横山一家だったが、この日は15年前に亡くなった長男・順平の命日だった……。（映画.com）

これも是枝作品に引っ張りだこの阿部寛、樹木希林が登場。YOUも「誰も知らない」以来でしょうか。

この作品に別タイトルを付けるとしたら、「地獄の帰省」で決まりです。笑

この作品でも人間の嫌らしさが浮かび上がってて非常に面白い。阿部寛の奥さんは離婚歴があり、子供は連れ子。

阿部寛の母である樹木希林は血のつながっている孫は呼び捨てにして、その連れ子だけ「◯◯君」と他人行儀の呼び方をするんです。この妙なリアルさ。

そして、この「歩いても歩いても」というのは実際にある楽曲のタイトル。これを樹木希林が家で好んでかけています。

実はこの曲は樹木希林が旦那さんを過去の浮気相手の家まで向かいにいった際に、その家から流れていた曲。つまり長い年月を経てもまだ許していないんだって・・・

海街diary

湘南を舞台に、異母妹を迎えて4人となった姉妹の共同生活を通し、家族の絆を描く。鎌倉に暮らす長女・幸、次女・佳乃、三女・千佳の香田家3姉妹のもとに、15年前に家を出ていった父の訃報が届く。葬儀に出席するため山形へ赴いた3人は、そこで異母妹となる14歳の少女すずと対面。父が亡くなり身寄りのいなくなってしまったすずだが、葬儀の場でも毅然と立ち振る舞い、そんな彼女の姿を見た幸は、すずに鎌倉で一緒に暮らそうと提案する。その申し出を受けたすずは、香田家の四女として、鎌倉で新たな生活を始める。主人公の姉妹を演じるのは、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず。第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、第39回日本アカデミー賞では最優秀作品賞や最優秀監督賞など4冠に輝いた。（映画.com）

この映画はまず何がいいって？話も面白い、そして画が美しい。だって、だってですよ！

綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずの4姉妹で画面に出てるんですよ！！ 笑

これだけでもう心が洗われますよね。

そして、ここで印象的なのがこの4人の共同生活はきっと永遠じゃないんだろうなって。この美しい4人家族で住む瞬間は限りがあるんだろうなって思ってしまう。

僕は家族での生活が永遠に続くとなかば勘違いしてたんですね、それが誤りと気付くのは家を出てから。勿論頭では分かっていましたが、体が反応していなかったんです。

話も間違いなく面白いし、永遠にこの4人を観ていられる。でも、ほんのり漂う終焉の兆し。人生ってこの繰り返しじゃないのかな。

非日常時に観るべきは日常

是枝監督の真骨頂は、何と言ってもホームドラマ。普通の家族を描かせたら間違いなく世界で一番面白い映画を撮る人。

今はコロナウイルスで平穏な日常が遠ざかっています、今こそ観るのにベストな時期じゃないでしょうか。

普段と同じの暮らしで観ても面白いのに、非常時に観ると是枝作品の面白さに「非日常性」が加わるのですから。

外出を控える期間にこそ観て楽しめるベストチョイスじゃないでしょうか。

オススメした3本を観たら、すでに是枝監督の虜のはず。あわなかったら一本目で辞めているはず。そんな方はまた次の3本をご紹介。

これホームドラマから少し飛距離があります。犯罪や子供の取り違えなどテーマは重め、まぁめちゃくちゃ面白いんですけどね！笑

ちなみに「誰も知らない」は、関西の某有名私立大学の人権に関する授業で、教材として使われているそうです。

ではでは！