会社員コルレオーネBlog

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村上龍という名の劇薬

こんにちは、ビットコルレオーネです。

世の中には3人のすごい村上がいます。(あくまで個人の所感ですが)
それは、村上春樹村上龍村上世彰の3人。

関ジャニ村上、森三中村上、フルーツポンチ村上、しずる村上は次点ということで笑

さて、今日はその中でも作家村上龍について語ります。

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 僕が村上龍の作品で好きなのは、その劇薬性ゆえ。
見てはいけない世界を垣間見てしまったような危うさが彼の作品に充満しています。

彼のエッセイも好きで雑誌などで掲載されている際には必ず目を通しています。
共通するのテーマは日本の国家への憂いと日本経済への疑問提起。
シニカルな目線が新たな気付きを与えてくれます。

とても正直な作家というのが僕の印象で、
「信じれば何とかなる」、「生きているだけで幸せ」というような安易なメッセージがポップソングや、書籍の中で広く散見される中、村上龍だけは真実の残酷な面、個人の努力だけではどうにもならない面を隠すことなく提示してくれています。

エッセイを読んでいて辛い、苦しいという人も一定数いるかと思いますが、
「良薬口に苦し」とはよく言ったもので、現実から目を背けることはできないのです。

あと、とても好感が持てる点は、小説家というものをきちんと職業として語ってくれているということ。
世間から隔離されたクリエイティブな存在なのではなく、あくまでフリーランスで執筆を続けている存在として自己を打ち出してくれているところに、彼の飾らなさを見ることができます。

さて、そんな彼の小説の中で、僕が個人的に好きなのがこの2作。

・コインロッカーベイビーズ

新装版 コインロッカー・ベイビーズ (講談社文庫)

新装版 コインロッカー・ベイビーズ (講談社文庫)

There are two means of refuge from the miseries of life: music and cats.
 

 あらすじはこんな感じ

1972年夏、キクとハシはコインロッカーで生まれた。母親を探して九州の孤島から消えたハシを追い、東京へとやって来たキクは、鰐のガリバーと暮らすアネモネに出会う。キクは小笠原の深海に眠るダチュラの力で街を破壊し、絶対の解放を希求する。 

・愛と幻想のファシズム

愛と幻想のファシズム(上) (講談社文庫)

愛と幻想のファシズム(上) (講談社文庫)

 

 

 

愛と幻想のファシズム(下) (講談社文庫)

愛と幻想のファシズム(下) (講談社文庫)

 

あらすじはこんな感じ

激動する1990年、世界経済は恐慌へ突入。日本は未曽有の危機を迎えた。サバイバリスト鈴原冬二をカリスマとする政治結社「狩猟社」のもとには、日本を代表する学者、官僚、そしてテロリストが結集。人々は彼らをファシストと呼んだが……。

 この2作品はまさに劇薬!
ドラゴン桜の国語教師芥山先生も言っていましたが、

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小説の面白さは、品行方正なものでなく、人間の悪の感情によって湧き上がる心の葛藤。
この感情に人間は真に心惹かれ面白いと感じるのだと。

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この2つの小説はまさにこの説明が当てはまる最高にスリリングな作品。

共通するテーマとしては、

特殊な生い立ちのため、社会というシステムに囚われていない主人公。
そして、社会に対する不満を人一倍感じ、それを実行する爆発的な行動力と圧倒的なカリスマ性を兼ね備えているところ。

そして革命を引き起こす中心は決まって10代後半〜20代。
初期〜中期の作品だけあって、若者にエネルギーが満ち溢れていて、読んでいるだけで体が疼きだす!

僕のような、格別目的や将来の目標も抱けず、単に金のためだと割り切って会社で仕事をこなしているだけの社会の歯車からすると眩しくて仕方がない!

どちらの小説でも主人公とその一派が行っていることはテロリズムであり、褒められたものではないですが、刺激的でものすごく面白い!
倫理には欠けますが、最高のエンターテイメントと言う他ない。

「毎日つまらない」

「退屈な日常をぶっ飛ばしたい」

「生きていて閉塞感を感じている」

こんな人には、この2つの小説を処方します。
ま、どちらも劇薬ですけどね。

ではでは!