最近改めて気付いたけど、やはり僕はかなりの怠惰な人間だ。とにかくダラけたいし、我慢をしたくない。
昔はもっと忍耐強かった気もするのに。というかそもそも人間は「楽をしたい」という気持ちが強い生き物な気がする。そうやんね!?うん、そうやんな。
生物でも最も楽して食欲を満たしている動物が人間だし。ただ楽な方向に流れてしまうとそれはそれで面白くない。
しかし生活に多少の我慢や苦労があった方が楽しさも増すはず。また我慢することで、集中力UPすることも科学的に証明されていたりする。
無理のない範囲で生活に我慢と苦労を取り入れて、生活の満足感を高めましょう。人生はメリハリが大事。
・忍耐力がなく集中力が下がっている
という人にむけて書きました。
最初に結論から!
この記事のまとめ
- 人間は放っておいたら楽をしたがる、そしてメリハリがなくなり退屈になる
- 適度な我慢によって、生活の満足度が上がり、集中力も増す
- スイカに塩かけるように、日常生活で適度な負荷をかけよう
人間は放っておいたら楽をしてしまう生き物
人間はダレまくっている。僕もそう、きっとあなたもそう。違うなんて言わせない。というか人間の脳は「楽をしたい」がデフォルトなのだ。
とにかく面倒くさいことは嫌い。かったるいことは避けたい。
しかしこの「楽をしたい」という気持ちは意外と重要。バカにしてはいけない。
「楽をしたい」という気持ちがなければ、現代社会の発明のほとんどはおそらく存在しない。
飛行機や車などの移動手段はない。たぶん車輪自体が存在しない。ヘルマンヘッセも「下」という小説を書くしかない。
洗濯機もきっとない。手で洗うのが面倒で楽したくて生まれたものだから。ドラム式洗濯機なんてもっとない。その洗濯機を使うのでさえ面倒になって生まれたものなんだから。
もちろん怠惰な僕の家の洗濯機はドラム式。怠けたい、楽したい。できるだけ疲れたくない。
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時間は金で買え。シャープのドラム式洗濯機を一人暮らしの僕が買ってみた。思ったより安い、コスパ最高でした。
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とにかくサボりたい精神がなかったら、身の回りの発明のほとんどはすべからく存在しない。
面倒なことを避けたい一心で進歩してきたのが人類社会。そう考えると、「楽をしたい」という気持ちは非常に重要。
必要は発明の母、怠惰が発明の父ってところでしょうか。ありがたやありがたや。
しかしこの本能にかまけて、楽ばかりするのも困りものです。なぜなら、
そうです、楽ばかりしているとメリハリがなくなるのです。
家でダラダラするネットサーフィンより、仕事中にさぼってするネットサーフィンのほうが楽しい。
冷房キンキンの部屋で食べるアイスよりも、炎天下で食べるアイスのほうが美味しい。
待たされまくるからこそハンターハンターの新刊が面白い。いやハンターハンターは待たなくて、読んでもきっと楽しい。まぁいいや。
しんどい部分や我慢が必要な環境だからこそ、楽しいことがより一層楽しくなる。
我慢と苦労をすることで、生活の満足度が増す
楽ばかりできると一見羨ましく映りますが、人生の満足度はちょっと低くなるんですね。
人間は慣れてしまう生き物であるので。満たされている状態や、苦労しなくて済む状態が続いていると、満足できなくなってくる。
贅沢な話だけど、これは誰しも共感できるはず。
小学校の時に、夏休みがラスト4日間となると「もう終わってしまう」なんて凹んだものでした。しかしよく考えたら4日間休みってめちゃくちゃラッキー。
本来なら満足できることでも、苦労していない状態だと、むしろ恨めしく思えてしまうんです。
となると僕らにできることは、我慢をすること。しかも意図的に。苦労したり、ちょっと負荷がかかる状態にしておく。
僕が好きで観ていたテレビ番組「松紳」で、松本人志が言っていました。
と。これには紳助もいたく共感していました。ちょっと分かる気もする。
嫌いなことやりたくないこともするから、好きなことがより輝くというか。ただ好きなことをしているだけだといつか飽きてくる。
福本伸行先生の作品「零」。前半は面白いのですが、後半は失速しまくる漫画。
まぁその失速した巻での話なのですが、大金持ちの経営者で喜十郎というお爺さんがいました。
その喜十郎が誘拐され、それを探すという話があるんです。
謎解きという名のこじつけを駆使し、最終的に喜十郎と再会。謎解きは非常につまらないので飛ばしながら読むでOK。とにかく発見、えがったえがった。
喜十郎は地下の空間に軟禁されているのですが、そこには寝室やリビングなど部屋がいくつかある。
かなりの長期間軟禁されていた喜十郎。精神がバグらないために彼はある工夫をしていました。
それはその空間で喜十郎は平日はあえて寝室のみ使う。週末だけ他の部屋も使うというもの。
苦しい状況の自分の生活をさらに追い込み、強制的にメリハリを作ったと。こうすることでストレスフルな軟禁生活でも、満足度の高い瞬間を作り出したんですね。
僕らは意識しないでいると、楽な方へ手間がかからない方へ向かってしまう。
サボりたい、怠けたい、もっと何もしない時間を増やしたい。原始の本能が叫んでいる。
しかしここに負けてはいけない。自分で苦労をしてみる。あえての我慢をしてみるんです。
筋トレと同じ。負荷をかけることで、筋肉も大きく育つ。適度な刺激で僕らはさらに成長するはず。
我慢と苦労をすることで、集中力が増す
我慢や苦労なんぞしたくもない、反吐が出るわなんて人もしばしお待ちを。
適度な我慢をすることで集中力がUPするんです。僕らが分かっているようで分かっていない集中力。
そもそも自分に集中力があるのか?というかなんで集中力を発揮できる時と、そうでない時があるのか。
そういった実は漠然としか捉えられていない集中力に関して、その発揮方法を教えてくれる本鈴木祐さんの「ヤバい集中力」。
タイトルと表紙はなんとも言えませんが、中身はしっかりしている。情報量がとにかく濃い。ライフハックのミニッツメイド。
研究結果を下敷きに、科学的に明らかになった事実のみをとにかく教えてくれるのです。結論から言うと、
とは言え、
本書では、以下のような行為が例として挙げられています。
- 好きなお酒をちょっとだけ我慢する
- 聞き手ではないほうの手でマウスを操作する
- 背中が曲がっていることに気づいたら背筋を伸ばす
こう見ると非常にシンプル。日常生活ですぐに実践できそう。
と思った方も多いかもしれません。しかしお待ちください。
実はここに挙げた事例は、全て正式な実験で集中力アップの効果が確認されたものばかりなんですね。
続いて他の実験を紹介します。477人の男女を対象にした研究で、全員のアルコール代謝のレベルを調べ2つのグループに分けました。
- アルコールに強くて酒が好き
- アルコールに弱いが酒は好き
このような調査をしたのは、「アルコールに弱いが酒は好きな人たち」は普段から我慢をしている可能性が高いから。
生まれつき酒に弱ければ、「もう1杯飲みたい!」と思っても耐えるしかない。ちなみに僕はアルコールに弱く、酒は好きじゃない。勝ち組、たぶん。
この違いが被験者の集中力に差をもたらすんじゃないか、そうやって研究チームは仮説をたてました。その後全員に集中力テストを実施。
なんと両グループには明確な差が。定期的に酒の誘惑に耐えている人ほど目先の要望に流されにくく、注意をそらさずタスクに取り組む傾向が強かったのです。
この結果が示すのは、普段から小さな忍耐を積み重ねておけば、全く違うシチュエーションでも集中力が出やすくなるということ。
この本でも、「我慢は心の筋トレのようなもの」と表現されていました。一時的なトレーニングでは、筋肉は育ちません。
精神にもある程度の負荷をかけなければ、成長は見込めないんですね。100gのダンベルを一回持ち上げても仕方ない。
ただここでややこしいのが、どういった我慢を選ぶのかってこと。無茶苦茶な我慢だったり、あまりにも難易度が高いものを耐えるのは、ただのストレスになって終わってしまう。逆効果やし。
あくまでプチ苦労だったり、ちょっとした我慢のレベルであるのがベター。8〜9割の確率で我慢できる苦労が良い。
しかしなかなか適当なのが見つからないってこともあるかも。もし、
と思う人がいたら、この本に書かれていた「5秒ルール」がオススメです。
カウンセリングの世界なので、「先延ばし対策」にしばしば用いられているテクニックです。基本的なルールは超単純。
5秒ルールの例
- 仕事を止めて休憩したくなったらあと5分だけ続ける
- ふとスマホをチェックしたくなったら、あと5分だけ目の前の作業を続ける
- 腹筋運動をやめたくなったら、あと5分だけ続ける
- 読書に集中できなくなったら、あと5ページだけ読む
作業をやめたくなったら、とにかく5という数字を使ってタスクを続けるというもの。このルールを守るだけでも、僕らの生産性にはかなりの差が出るらしいのです。
引用元:FODプレミアム
適度な我慢で毎日を楽しく過ごそう!
スイカに塩をかけて食べる。なぜ塩なんかかけるのか。それは塩をかけることで、スイカの甘さが際立つから。
人生もこれと同じなのかもしれません。違う要素を組み合わせることで、楽しい部分がより際立つのです。
楽しいことや嬉しいことはスイカ、苦労や我慢は塩。人生に苦労があると、その分楽しいことがより一層楽しく思える。
これはKing of 文豪ドストエフスキーが言っておりました。さすがドスの兄貴、慧眼です。
「罪と罰」書いただけあります。「罪と罰」と「突き飛ばす」でラッパーのT-Pablowが韻を踏んでました、ちなみに。
楽しいことや楽ができる状態はすぐに慣れてしまう。あれだけありがたかったのに、すぐに当たり前になってしまう。
生活の満足度は一回上がってもすぐに戻ってしまう。どうやって上げたままにできるのか。
それは我慢と苦労。それも8〜9割の確率で耐えられるやつ。
しんどい思いもするから、楽しいことは楽しいことのままでいられる。満足度はずっとアゲアゲのまま。
適度な我慢がある方が、ただただ楽な生活よりも満足度は高い。これに関しては科学的なエビデンスはない、僕の持論。でも合っているはず。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 人間は放っておいたら楽をしたがる、そしてメリハリがなくなり退屈になる
- 適度な我慢によって、生活の満足度が上がり、集中力も増す
- スイカに塩かけるように、日常生活で適度な負荷をかけよう
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